朝、船の音で起きました。これからエンジェルフォールへ向かうのでしょう。
そっと、外で出て船を見に行きます。
3兄弟の姿を見るのも今日が最後だ。二男は、頭に帽子をかぶっている。
最初のエンジン音の船はみられなかったので、この船が、本日2番目のエンジェル行きの船です。
いってらっしゃーい!うまく見られるといいですねー!
続いてやってきたのは、大きな船だあ。これは時間がかかるよう。
本日最後の船、この後は私が見ている限り来なかった。早朝以外向かうことはないと聞いているので、今日は全部で4団体かな・・・。
チェックアウトは午後なので、荷物をざっとまとめたまま出かけます。いまさらマッチがとてもかわいいことに気がついた。マッチの置いてあるところは最近は本当に減ってしまった。
8時、キャンプを出てカラオ川の支流に入っていきます。川幅が狭いので岸がよく見えてとても楽しい。カワセミ・空を悠々と舞うワシ・青色の羽をもつ蝶のモルフォなどが、たくさん見られて大満足。
目的地に着いたところで、今日は船頭さん2人も一緒に歩きます。
村があるとかで、集会場みたいな場所があった。ここが出発点です。
こんなところを歩くのだが・・・・・
日を遮るものが何もないので、かなり暑い。ところどころ湿地帯がありこれが大変なのだ。迂回することはできないので、覚悟を決めて歩くのだが、ずぶずぶと沈み靴の中まで泥が入ってきた。
話では、普通の靴で大丈夫ということだったのだが、こんなことだっらウオーターシューズか登山靴を履いてこればよかった・・・。
帰りの飛行機もこの靴を履いて帰ろうと思っていたのに、これでは無理かも・・・・。
それでも何とか湿地帯を抜けた。今度は乾燥した草地を歩いていくと、目の前にジャングルが・・・
「これ歩くんですか?」「イエス」「エー!またジャングル」
仕方がない、覚悟を決めて歩きだしたものの、これが誰も歩いていない感じなのだ。エンジェルに続く道は観光道なので、それなりに歩けるのだが、ここは地元の人しか来ないような場所なのでぬかるみ・水たまり・小さな川と足元が濡れることばかりだ。
おまけにアブやプリプリもいる。早く抜けたいよう。自然と速足になってくる。
抜けたところがこんな場所です。ヤシがいっぱい。
ここから少しおかを登っていくと、小さなクラバイナの滝がありました。この滝は、ハイキングに地元の人がやって来るところだそうです。
木陰で休みながら、濡れてしまった靴下を脱ぎ、日向に干してすこしでも乾かないかなあと無駄な事をしてみます。
小休止した後、同じ道を変える。まさにジャングルウオークがメインだ。
私は、このとき帰りもどうせ濡れるのだからと、靴下を履かなかった。
私とUさんの2人は、一刻もここを抜けたいのでガイドの後を結構早くついて歩く。途中、ガイドは後から来る人を待って立ち止まる。その立ち止まっている時に悲劇は起こった。
足の甲が、何かに刺された。かなり刺激があったので、視線を足元に向けると大きなアリが何匹も私を攻撃してきていた。「え?なんで」彼が立ち止まったところが、「ヘイタイアリ」の行列の上だったのだ。
踏まれた、アリ達は必死になって攻撃をかけてきたのだが、私がたまたま靴下を脱いでいた。「行けー!」とばかりに攻撃の矛先が。
「くあああああああああああああ」驚いた添乗員が飛んできて、皆でアリを払ってくれたのだが、今度はアブが飛んできた。
もう耐えられない。Uさんに、「私達先にここを出ようよ」といい、半走りで出口に向かった。
差された脚は結構いたいのだが、ここでかゆみ止めを塗っていたらまたまた攻撃される。
この際我慢して一気にジャングルを抜け草原に来たところで、ゆっくり塗った方がいいもの(>_<)
草原に出たところで、でじっくり足を見たら大きな穴が5つもあいていた。しっかり薬を塗り込む。かゆくはないがアリに刺されたということが恐怖なのだ。
今でも、差された後残ってます。
虫が苦手な人は、絶対肌を出してはいけないという鉄則をうっかり忘れた悲劇でした。
ちなみにこれは、帰りの写真です。傘をさして前を歩いているのが私です。どこへ行くのもこのスタイルです。いつもは、太陽が怖いのですが・・・。
キャンプに戻って来て、昼食。そのあと荷造りをして村の飛行場へむかう。出発までの時間を使って、濡れた靴を干したり、靴下を洗ったり、日本へはいて帰るつもりだったパンツが汚れたので洗って干す人もいます。
日差しが強いので案外乾く。
K夫人は、はいて帰るつもりだった靴が汚れてしまったので、捨てていくつもりだったサンダルをはいて日本へ帰る羽目になりました。
私も必死で、タオルで靴をふく。少しでもきれいにしないと恥ずかしい。アメリカ入国では靴を脱がねばならないのだもの。
今となっては、あの時のことを思い出すと笑えてきます。
そんなわれわれを慰めに(?)、トカゲがご機嫌伺いに来てくれました。とてもきれいな緑色をしている。
さあ、さよならです。船も、トラックもこれが乗りおさめだ。救命具をつけることも当分ないだろう。
飛行場で、いろいろな飛行機の手配や運行に関するすべての責任者だと紹介されました。
しばらく待っていたのですが、結局機体のやりくりの関係上大きめの7人乗りの飛行機で、プエルトオルダスに向かうという。
この大きさでは、小回りが利かないから遊覧はなしだな・・・。少し近づいてみるということに終わるだろう。まあ、いろいろ見られたから満足です。
これに乗ります。
14時15分離陸です。まずは、エンジェルフォールを目指す。
エンジェルフォール。やはりはっきりしません。
エンジェルさん、さようなら。あなたに会えてうれしかったです。
みているうちになんだか感傷的になってきました。