好きなもの・・・猫と旅と・・・

旅と猫が大好きです。 それに関係して、マンホールの蓋や乗り物、建築、ダムなどにも興味を持っています。

2023年03月



 空気弁。岐阜県上水道の文字入り。
岐阜県上水道



   多治見市の郊外で。




 三宅村の村章入り消火栓。

三宅村消火栓




 村章入り制水弁。
三宅村制水弁模様違い、村章入り




三宅島制水弁 村章入り




  なんですかねこれ、島のあちこちで見かけた。
三宅島で


 御蔵島は、村のマーク入りなどの蓋はありませんでした。


 宿の近所にあったものです。 


  制水弁
御蔵島制水弁



 規格品です。
御蔵島仕切弁



 消火栓。
御蔵島消火栓


 ヘリの時間まで、タンティロの森を散策するという。

 宿に荷物を預けて坂道を登っていく。


 途中に村民の方たちの墓地がありました。ここでは土葬が認められていて、島で亡くなれば、土葬にしてもらえるのだという。島外の病院で亡くなるとお骨になって帰ってくることになるので、お年寄りたちは、島で死ねますようにと健康には気を使っているらしい。 

  そう大きなお墓ではないので、ご遺体を埋めようと掘り起こすと、前住者のお骨にあたるなんてこともよくある話とガイドさんはカラッと話してくれた。

  

島のお墓土葬です



 こちらが役場。学校の隣にあったんですね。全然気が付かなかった。
役場


  森にはこの先から入ります。
タンティロの森へ入りました


  名前の由来は、「谷が平」➡「タニタイラ」➡「タンティロ」となったとか。道路からちょっと外れただけなのに本格的な森の様相。今まで見ることがなかった竹林が繁殖していてびっくり。

  まあまあの巨樹たちに出会えます。
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スダジイ


 幹を取り囲んだ垣根みたいになっている。
ひこばえがすさまじい
巨樹に出会えます


 
共生


 大きな口みたいなうろ。
口みたいだ

 ここは、オオミズナギドリの営巣地になっているようです。
水なぎ鳥の巣

 

 雨の多いところでおなじみのヘゴ。
ヘゴ


 その後、宿に戻り、ロビーで少し休みヘリポートに。ガイドさんの見送りを受けて三宅島に戻りました。

 ヘリから見た黒い砂利浜の釜尻海岸。
黒い砂利浜、釜の尻海岸


 雄山と集落。
島の中心

 
 調布行きの飛行機の搭乗時間まで時間があるので、お昼をいただいた後、船の着く三池港に行ってみる。

 御蔵島を出たサルビア丸が接岸し、荷物の積み降ろしや乗船の様子を見た後、空港の裏手にあたる釜方海岸に向かった。

 
さるびあ丸

 
 さっきまでいた三池港。
三池港が見える


 この海岸も黒い溶岩だ。何かの石碑だろうか。近づいても読み取ることはできませんでした。
空港の裏側の海岸で




道路沿いの続く溶岩海岸


 調布へは、予定より早くに到着。バスで駅まで向かうよりもタクシーのほうが楽なので、もう1人の方を誘って調布駅に。

 とんとんとうまく乗り継ぐことができ、ラッシュもさほどでもなく、スムーズに帰って来られました。


 念願の御蔵へ行けたので、伊豆はこれでコンプリートです。また訪れることもあるかもしれませんが、しばらくはお別れかなあ。



 やはりガイド氏の車で移動します。

 こちら側にも草祀りの神様があるのでお参りします。ただし今回はだれも降りず。ガイド氏に代表してもらいました。 
西の草祭りの神様


  島に自生するニオイエビネが、乱獲により数を減らしてしまったので、保護する目的でできた「えびね公園」の近くから海の方を目指して歩く。

  とちゅうにあった柘植の木。結構大木だ。え?どこが大木?と思われるかもしれませんが、ここまでになるのは時間がかかりこのサイズでも、100年を超えているそうだ。
柘植の大木


 やってきたのは、島の制南端にある黒崎高尾の展望台。周囲を切り立った断崖に囲まれた島の中でもひときわ高く、高さ480mの海食崖は、日本一の高さだという。
黒崎高尾の展望台


  断崖そばの林の中には、オオミズナギドリの巣穴らしきものがある。彼らは、こういう穴や木の洞を利用して繁殖するそうです。こんな木に囲まれていてどうやって飛び立つのだろうかと聞くと、枝の上のほうまで登って行ってそこから離陸するとのこと。
水なぎ鳥の巣


  御蔵島は、オオミズナギドリの世界最大の繁殖地になっています。昼は海に餌をとりに行き、夜は森に帰るが、繁殖期以外は海上で生活するため、地面から飛び立つことが苦手で、樹上や斜面、断崖などを利用して飛び立つのだ。

  帰りに、立ち寄った鳥の尾からは港と集落が見えました。
鳥の尾からの眺望




 夕食までの時間に、島の総鎮守である稲根神社の拝殿に行ってみました。本殿は、ここからずっと離れた先ほど行った黒崎高尾のさらに奥にあるのだが、そこまで行くのは大変なので、普段は拝殿で参拝を済ませるのだ。

  この石段の上に拝殿がある。
稲根神社拝殿への階段

 とちゅう、こんな説明版があります。
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 子供たちの遊び道具になっている。
バイキング号錨

  
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  この上からは、参道が2つに分かれていた。左正面が拝殿。
2つの神社がある



 右手の階段を行くと三宝神社がある。
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  絵島生島事件で、二人を手引きしたとして流刑された御殿医の奥山交竹院と、彼とともに三宅島による支配から島独立させた島の偉人、桂川甫筑・加藤蔵人の2人が祀られています。

  扉
三宝神社扉 (1)


  境内には、結構な巨樹といっていい木がある。
ここにも巨樹が (1)


  いくつの植物が幹から生えているのかな。
まきの巨樹



 島の集落図。
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  港は、坂を下った下にあります。


 昨日イルカを見られなかったので、朝早くに港まで行ってみましたが・・・いない。昼間は沖の方に餌を求めて移動し、朝と夕方には島の港のあたりで見られるかもというのだが。残念! 

  イルカウオッチングの季節にはここから船が出ます。
漁港


  1本伸びた頼りなさげな桟橋ですが、ここが島の命綱。波が高いと欠航することもしばしば。
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  部屋から見えて気になっていたので、帰りに寄ってみました。たくさんの猫が描かれている商店でした。
お店で



  ガイドの車に乗って、長滝山の登山口まで向かいます。御蔵島は、雨も多く降るので地下水が豊富で、こんな小さな島ですが、結構川がある。いったん雨が降ると急斜面を海まで一気に流れて行き結構な水量になるとのこと。
  一昨日は降ったが、昨日今日と晴れているので、良い水加減の沢。
地下水が豊富


  その豊富な水量を使ってこの島には、火力発電だけでなく、水力発電もあるそうですが、現在は、お休み中でした。

  この小さな祠は、草祀りの神様。山に入る人は必ず、一枚の葉っぱをお供えしてゆき、無事に下山出来たら回収していくのだという。

  我我も、それぞれお参りしました。
草祀りの神様


  御蔵島には、10本のトレッキングコースがありますが、8本がガイド同行のコースになっています。長滝山は、海を見ながら登って行き、最高峰御山を望むことができる。

  標高はそれほど高くなくとも、厳しい気象条件のもと、標高がなくとも森林限界が始まり、樹木の背丈が低く、細い。

  木も無くなり笹の丈も低い。
笹が低い


  三角点がありました。
三角点
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  新東京百景の1つ、御代が池がみえた。

御代が池




 自生する柘植のトンネル。
柘植のトンネル


  おー、海が見える。ぱっと視界が広がる感じで、開放感がありとても気持ちがいい。海を見ながら山に登るのはいいもんです。
海が見える


 850mあたりからの眺め。
平清水ヶ頭850m


 帰りは一気に下ってきて、草祀りの神様まで戻ってきました。葉っぱの回収は、ガイド氏にお任せです。


 宿に戻る前に、集落のはずれにある水汲み場に立ち寄って、湧き出ている水を飲んでみました。
水汲み場



 宿で、お弁当をいただきそれぞれ部屋で休憩したのち、再び出発です。
  


 御蔵島へは、14時40分に到着。ヘリの中から小さな港が見えた。
御蔵島の港


 御蔵島の港は、ここ一か所だけ。集落も一か所だけで、住民は299人。周囲5㎞、面積は20.54㎢、最高地点は851mの御山です。 

  ヘリポートから、10分前までいた三宅島が見えた。
ヘリポートから見た三宅島

  宿までは徒歩5分くらいなので歩いて向かいます。海面から切り立った断崖の上に集落があるので、平らなところがない。そういう場所で暮らしているせいか村のお年寄りは、とても元気なんだとか。

  ヘリポートの前にあるのが、小中学校。ずいぶん立派です。
小中学校


  荷物を宿に置いた後、集落を少しだけ散策。観光案内所に立ち寄りました。村の特産のつげは、高級な将棋駒や印鑑などに加工されます。とても成長の遅い木だそうで、100年たっても直径が10センチほどしかならない。
高級品です



 ここでも離島カードをいただきました。
離島カード

  カードにもあるように、御蔵島は、イルカと一緒に泳げる島というので人気の島だ。シーズンになると、宿がとれない。その宿はオフになると、休業に入ってしまうのだ。今回は、通年営業している村営の宿が奇跡的にとれたのだという。この島の住人の多くは、1年をイルカのシーズンのあがりで暮らしていることになる。ちなみに、我々が島を出たあとが、今シーズンのイルカウオッチングの始まりだそうです。

  御蔵島は、黒潮の影響を受けていて、湿潤多雨の気候は、森を豊かにし、その養分は、海にかえり周辺海域を豊かにしているという。イセエビ、マグロ、金目鯛、カンパチ漁などが行われ、150頭余りのミナミバンドウイルカが棲みついているという。

  島の形は、こんなです。
御蔵島は断崖絶壁の島

  周回道路はなく、住民は、島の北側に暮らしている。南側は、海から480mもの断崖絶壁になっています。

  港の近くまで行ってみましたが、イルカの姿は無し。帰ってくる途中こんな看板がありました。この島は、縄文時代から人が住み着いていたのですって。
縄文時代の遺跡


  でもいまは、畑しかなかった。

  休業中のおしゃれな民宿。
おしゃれな民宿


  郵便局のポスト。かわいい。
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イルカ



 部屋からとてもきれいな夕日が見えた。
御蔵島の夕景


  集落も夕日に染まる。これで全世帯の6割くらいが見えている気がする。
民家は狭い地域に固まってある


 食事もおいしく、御蔵島でとれたカンパチが出ました。人参が、イルカの形になっています。
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 島の南端にある、大路池に向かいます。

 途中、スダジイの巨木迷子椎に会う。 火山島などでは、裸地から10年ほどたつと、ハチジョウイタドリやハチジョウススキなどが生え、続いてオオバヤシャブシなどの低木林に遷移していく。
  100年以上たつとタブノキやオオシマザクラの林になり、スダジイが侵入してくる。
その後、照葉樹林の林ができるまでには、800年以上もの月日がかかるという。

  三宅もお隣の御蔵も、スダジイの巨木がたくさんあるので、今回の旅でそれらに会えるのも楽しみです。

  
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せりあがるような巨木


 ここからすぐのところに大路池はあります。約2500年前の火山活動によって生じたといわれる伊豆諸島最大の池。周囲には、スダジイやタブノキ、ヤブツバキなどの照葉樹林が残っています。島屈指のバードウオッチングポイントで、アカコッコ、カラスバトなどが観察できるそうです。
 かの文豪太宰治もこの池を訪ねていてびっくりでした。


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大路池


 2000年の噴火の時のガスで死んでしまった木々も目立つ。
火山ガスでやられた木々



 オオバンやカイツブリなどが見られた。
渡り鳥のオオバン



 ここには、1763年の噴火でできた火口湖の新澪池があったのですが、1983年の噴火によるマグマ水蒸気爆発により池の底が吹っ飛んでしまい、一夜にして水が無くなってしまったという。今は、木々も生えてきていて、当時の様子も想像できなくなっている。

池のあった場所



池があった


 その時の溶岩流の跡。
溶岩の流れた跡


  小さな火口がいくつもでき、都道をまたぎ海まで溶岩は流れていき、海底爆発によって一夜でできた噴石丘が新鼻新山です。
いくつも火口ができていった



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 近くで見ると
ここに新山を作った


  スコリアの風紋が美しい。
スコリアの風紋


  山のほうをみると
山から一気に


  御蔵島がここからも見える。
お椀をかぶせたような


  昼食のためいったんホテルに戻る。ガイドさんとはここでお別れです。

  13時半頃、三宅空港に向けて出発。ドライバーさんにお願いして、生島のお墓を見に行くことに。最も遺骨は入っていないそうですが。

  お墓は、島の北部の伊ヶ谷港近くにありました。
生島の墓
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  江島が流されたのが伊那の高遠ですが、このことが縁で姉妹都市になっているそうです。


  三宅空港から、ヘリに乗って10分で御蔵島に到着です。短い時間だったが、少しだけ火山に詳しくなった気がした。

 2000年の噴火は、割れ目噴火ではなくて山頂噴火でした。それによって直径約1.6㎞、深さ約500mのカルデラが形成されたという。噴火は治まっても、ガスの流出はやまず、全島民は避難せざるを得ず、帰島するまで10年もかかってしまったという話は記憶に新しい。

 これに乗ります。
御蔵島行き


  空港
三宅島空港

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