9時に、クルーズ船に乗り込み湾内のシャチや水鳥を探す。

 ここ数日、誰もシャチを見ていないという。雨は降ってはいないが、ドン曇りで寒い。
きょうは、6時間ほど海の上にいることになる。狭いが船室も有るしトイレも有る。

 午前中は、生き物の姿は全くなし。船長さん同士の会話「この海、生き物は全くいないべ」「運の悪い人は、運の悪い時に来るんだよね」などと言った会話が耳に飛び込んでくる。 

 ようやくミズナギドリの小さな群れに遭遇。昨年も参加した人の話を聞くと、「全然シャチの姿はみれなかった。でもミズナギドリは、もっと大群だったよ」と。今年は、鳥にも見放されたかなあ!

ミズナギドリ1
 
ミズナギドリ


ミズナギドリ2

  この茶色い鳥は、1羽だけで飛んでいた。クロシアホウドリというらしい。
クロアシアホウドリ、

  もう引き返そうと船首の向きを変えたところに、シャチを見たという情報が入ってきた。あわてて、半島の先を目指す。とうとう知床半島の先まで来てしまった。シャチは何処に?

  その時、現れました。そして船に寄り添うように、ずっと泳いでくれる。ジャンプして上半身を見せてくれたり、引っ繰り返って白いお腹を見せてくれたりと、一緒に遊んでくれる。最初は、カメラで撮ろうと必死でしたが、寒いし、ちゃんと見たいので写真は明日撮ることにして、頭が満腹になるくらいシャチの姿を追う。シャチが離れて行った頃には、寒くて震えるほどでした。それに揺れる事、酔い止めを飲んでおいて正解でした。
知床岬

 
DSC01604


 この写真は、添乗員さんが撮ってくれていた写真です。
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 港に戻り、一旦ホテルに帰ってトイレなどを済ませたあと、知床5湖の方まで行ってみるという。昨日クマの親子の目撃談があったので、探しに行くという。

 ところが、クマは全然見つからず、帰ろうとしていた時、何とクマゲラの巣を発見。サブの添乗員さんは、鳥の専門家だったので、鳴き声を聞き探してくれたのだ。


 私はクマゲラは、名前は知っているが見るのは初めてです。

 旅立つ前のヒナの様で、半分体を乗り出していました。
クマゲラオス
クマゲラのヒナ

 頭の赤いところで、オスとメスを見分ける。これはオス。盛んに泣いて親を呼ぶ。
親が来ると声が大きくなる

この巣には、オス2羽、メス1羽がいた

 と、親が飛んできました。ヒナはますます激しくなく。
親がやって来た


 奥の方まで顔を突っ込んでいる。
奥のヒナにも

 子供のくちばしに餌を与えているのがわかる。

鮮やかな赤い頭

 あまり、此処にいて親に警戒をさせるのも問題なので、今日ここで退散です。

 で、翌日もシャチのクルーズの後やって来ました。ここからは翌日の写真です。顔を見せてくれたのは、メスの様だ。
クマゲラメス

 さっそく親がやって来ましたが、直ぐに離れてしまった。
親鳥

  2羽同時に顔を出した。この巣には、メスが1羽とオスが2羽いるようです。
雄の子供

  遠くの方で、キタキツネが我々をじっと見てます。こちらに来たいのかもしれません。
キタキツネ座ってしまった

  この分だと、巣立ちもすぐかもしれません。

  帰りには、鹿の親子、姉妹かも、にも会えました。鹿ってどうしてじっと見るのですかねえ。
鹿の母子