島の南端にある、大路池に向かいます。

 途中、スダジイの巨木迷子椎に会う。 火山島などでは、裸地から10年ほどたつと、ハチジョウイタドリやハチジョウススキなどが生え、続いてオオバヤシャブシなどの低木林に遷移していく。
  100年以上たつとタブノキやオオシマザクラの林になり、スダジイが侵入してくる。
その後、照葉樹林の林ができるまでには、800年以上もの月日がかかるという。

  三宅もお隣の御蔵も、スダジイの巨木がたくさんあるので、今回の旅でそれらに会えるのも楽しみです。

  
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せりあがるような巨木


 ここからすぐのところに大路池はあります。約2500年前の火山活動によって生じたといわれる伊豆諸島最大の池。周囲には、スダジイやタブノキ、ヤブツバキなどの照葉樹林が残っています。島屈指のバードウオッチングポイントで、アカコッコ、カラスバトなどが観察できるそうです。
 かの文豪太宰治もこの池を訪ねていてびっくりでした。


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大路池


 2000年の噴火の時のガスで死んでしまった木々も目立つ。
火山ガスでやられた木々



 オオバンやカイツブリなどが見られた。
渡り鳥のオオバン



 ここには、1763年の噴火でできた火口湖の新澪池があったのですが、1983年の噴火によるマグマ水蒸気爆発により池の底が吹っ飛んでしまい、一夜にして水が無くなってしまったという。今は、木々も生えてきていて、当時の様子も想像できなくなっている。

池のあった場所



池があった


 その時の溶岩流の跡。
溶岩の流れた跡


  小さな火口がいくつもでき、都道をまたぎ海まで溶岩は流れていき、海底爆発によって一夜でできた噴石丘が新鼻新山です。
いくつも火口ができていった



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 近くで見ると
ここに新山を作った


  スコリアの風紋が美しい。
スコリアの風紋


  山のほうをみると
山から一気に


  御蔵島がここからも見える。
お椀をかぶせたような


  昼食のためいったんホテルに戻る。ガイドさんとはここでお別れです。

  13時半頃、三宅空港に向けて出発。ドライバーさんにお願いして、生島のお墓を見に行くことに。最も遺骨は入っていないそうですが。

  お墓は、島の北部の伊ヶ谷港近くにありました。
生島の墓
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  江島が流されたのが伊那の高遠ですが、このことが縁で姉妹都市になっているそうです。


  三宅空港から、ヘリに乗って10分で御蔵島に到着です。短い時間だったが、少しだけ火山に詳しくなった気がした。

 2000年の噴火は、割れ目噴火ではなくて山頂噴火でした。それによって直径約1.6㎞、深さ約500mのカルデラが形成されたという。噴火は治まっても、ガスの流出はやまず、全島民は避難せざるを得ず、帰島するまで10年もかかってしまったという話は記憶に新しい。

 これに乗ります。
御蔵島行き


  空港
三宅島空港