好きなもの・・・猫と旅と・・・

旅と猫が大好きです。 それに関係して、マンホールの蓋や乗り物、建築、ダムなどにも興味を持っています。

カテゴリ:伊豆諸島の島々 > 孤島 青ヶ島に行って来ました


 2重カルデラの島、上陸困難の島と聞いたら、誰もが行ってみたいと思うのではないだろうか。
そのキャッチフレーズに、私も引かれて行って来ました。

 ツーアが催行できるかは、一月前のヘリコプターの予約がとれるかにかかっている。
そのヘリは、座席数9個しかないのだ。フェリーもあるのだが、こちらは夏の時期以外は、就航率がものすごく悪く、上陸が日本一難しい島とのキャッチフレーズが生まれたようだ。

 八丈島まで、早朝のANA便で向かう。羽田は、さすが首都の空港といった感じで、6時というのに沢山の人々で賑わっていた。 

 私は、前日羽田に近いホテルで前泊し、当日空港まで送ってもらいました。集合が6時半なのでとてもじゃないが間に合わない。新幹線から見た富士山は、積雪はほとんど見られなかった。
DSC06363

 羽田空港には、クリスマスツリーも飾られていましたよ。
20201107061402_p
 八丈島まで、ANA便で飛んでそこからヘリに乗り換えて20分ほどで青ヶ島に到着。飛行機は、減便と機材を小さくしたせいでほぼ満席である。
 8時25分、八丈島に到着。そのまま、ヘリのチェックインをする。
DSC06365

 体重を申請し、荷物の重量を計る。5kg以上だと、追加料金がかかるのだ。
 ヘリの席は自由席です。
 
DSC06368
 ヘリだと、下の景色がすごく近くに見える。飛行機の様に、滑走路まででて、それからとびだちました。
DSC06371
DSC06375
 この日は、天気が良くなくてちょっと残念である。青ヶ島に到着後、直ぐに観光する予定だったからだ。後で知ったのだが、八丈も青ヶ島も雨の多い島で、年間200日位は雨が降るという。
 20分ほどで、青ヶ島のヘリポートに到着。
DSC06378
 ヘリは我々を降ろすとすぐに乗客を乗せて引き返すので、羽根は回ったままです。
DSC06381
そして、かっきり5分後には離陸をして、八丈に向けて飛び立って行きました。
DSC06384
 我々は、歩いていったん民宿に向かいチェックンをしすぐに観光に出かける予定だったのだが、天候が良くないので、お弁当をいただいた後、12時半に出発することとなった。
DSC06386
DSC06451
青ヶ島は、海底火山が隆起した島なので、人々が住んでいるのは、島の北部の切り立った断崖の上のみである。東京から、358km、伊豆諸島の最南端に位置する。人口170人、周囲9km。
 青ヶ島が、歴史に登場するのは15世紀だが、それは海難事故の記録ばかりだという。1785年の天明の大噴火では、100名を超える島民が犠牲となったが、八丈島に避難した人達は、1824年にようやく帰還することができ、そこから新しい青ヶ島の歴史が始まった。
 


 12時半、民宿を出発。歩いて島の最高峰大凸部(おおとんぶ)に向かう。
青ヶ島は、平らな部分がほとんどないといってもいい。
 人も通らないのだろう、倒れた竹が何本も道の上にそのままになっている。
DSC06396
 大凸部に到着すると、ものすごい風でまともに傘をさしていられなかった。外輪山の標高423mの所にあるのだ。内側をのぞくと内輪山の丸山がみえた。これが2重カルデラ火山かと初めて見る光景にちょっと興奮する。天気が良ければ、もっとくっきりとみられたのだろうが・・・・。
 青ヶ島は、年間200日くらい雨が降るそうで、海からの気流が外輪山にあたって、雲や霧が発生する。
DSC06407
 へこんだ地域は、池之沢と呼ばれ、噴気孔がある。真ん中に見えている内輪山が、丸山です。
池之沢には、地熱サウナや塩工場や畑などはあるが、人はすんでいないようです。
 住居地区から、池之沢に行くには急な坂を下って行かねばならない。
DSC06421
 島の名産は唐辛子で、とてもからい。

 
PANO_20201107_130430

 島そのものが、外輪山となっている青ヶ島の火口内に有る丸山は、1785年に大噴火を引き起こした。山腹に筋状に見えるのは、植林されたツバキで独特の景観を形成している。

 この後はいったん、同じ道を引き返していく。途中から、ほぼ垂直の玉石の階段を登って東大所神社に向かった。最初は、傾斜もそれほどではなかったのだが、途中からどんどん急になって行き、立って上ることは不可能で、自分が生きてきた中で、一番急な坂道でした。
DSC06409
 写真だと平らに見えますが、ずっと登っている。昔の人は、200m以上も下って海岸から玉石を拾い、それを持ってここまで登ってきて、1つ1つ摘み上げて行ったのだ。その労力には、驚きしかない。
 石そのものが奉納の対象だったのだろう。
 東大所神社は、玉石の石垣に囲まれていました。
DSC06414
 神殿はこの赤い建物で、横に小さな太鼓などを納めた建物がある。そして、この小さな石場さまと呼ばれる祠がいくつもあった。
DSC06413
 同じ道を戻るのは、とてもじゃないけれどできないと思っていたら、大回りだが違う道を通って帰ると聞き、ほっとした。
 尾山展望台、取水場を通って、村のモーゼと呼ばれた佐々木次郎太夫のお墓にやって来た。
DSC06429
DSC06428
 この近くにも、大きな石場様が有った。
DSC06431
 この道を途中から、右に曲がると役場や学校、診療所、駐在所などが集まっている地域に出る。
 小中学校。
DSC06434
 学習用の信号機。
DSC06435
 
 この後はいったん宿に戻って、夕方5時半に焼酎工場の見学に向かった。青ヶ島には、かつて女性達が愛する夫の為に造った自家製焼酎があり「あおちゅう」と呼ばれていた。現在では、島の特産品としてそれぞれの家に伝わる焼酎を製造している。
 特徴としては、島に自生する植物と野生の菌を使っており、大量生産はできないが、独特の風味がしてお酒好きには人気がある工場に近づくともろみの良い香りがしてきた。
DSC06446
 そして、12種類ほどの焼酎を試飲させていただきました。あおちゅうと呼ばれる昔ながらのイモで造られたものは、本当にどれも個性が有って、違いがはっきり分かる。どれが好きかは、本当に好みだと思う。
DSC06447
 ご主人のはっぴがとてもかっこいい。
DSC06448
 昔ながらのイモを使ってつくられたものは、ひらがなのあおちゅう、麦を使ったものは青酎と漢字であらわすようです。
 蒸留の初めに味わえる65度の濃縮アルコール初垂れも、試飲させてもらったが、ものすごく良い香りでびっくり。これを飲めるのは、島内でだけだという。
 宿に戻って、夕食をいただきました。今日は島すしです。
DSC06449
 そして、このあとは、島に1軒だけになってしまった居酒屋さんにむかい、地元の人達と一緒にのんだ。
DSC06453
 ボトルのキープは、一升瓶の焼酎というのが島らしい。

 お客の全員が、島で暮らしている人でした。

 
 
 



  


 雨こそ降っていないが、天気は芳しくない。 
外輪山の周回道路を歩いて、名主屋敷跡に向かう。
 還住を果たした、佐々木次郎太夫の屋敷が有った場所である。今は、ソテツや玉石垣の土台が残るのみだ。真ん中にオオタニワタリが、はえていた。
DSC06458
DSC06462
 周回道路に戻って歩いていると村で唯一の寺である清受寺があった。修理中の様だったが、作業をしていた人に断ってお参りをさせてもらう。
 1695年に建てられたという、浄土宗の寺である。
唯一のお寺
 今は住職もいなく、檀家で守っているという。

 再び歩いて、途中から右に逸れる道を登って行くと、島の総鎮守である大里神社に続く参道があった。昨日の東大所神社ほどではないが、やはり急な玉石の坂道が続いている。
 昨日の今日なので、登ったのは3人だけでした。
大里神社玉石の参道
 東大所神社が、失恋の腹いせに7人を殺し、入水自殺をした朝の助の霊を鎮めるためにたてられたのとは違い、此処大里神社は、総鎮守なのでお参りに訪れる人もいるようだ。
 下の石場様に到着。
下の石場さま
DSC06471
それぞれに名前がつているようです。
DSC06474
 ここから少し上がると、今度は上の石場さまがある。
DSC06490
DSC06484
DSC06488
 ここから、池之沢の丸山がよく見えました。
大里神社から見た内輪山
 昭和41年頃まで使われていたという、でいらほん祭りの女面と鬼の面がひっそりと崩れかけた建物の奥に置かれていた。
鬼と女の面
 途中から雨が降って来たので、急いで戻る。ここからだと池之沢までは、急な坂道を1時間半ほど歩かねばならない。
 覚悟して歩いていると、車が止まった。中には先ほどのお寺で修理をしていた男性が乗っている。ありがたいことに乗せて行ってくれるという。
 おかげさまで、あっという間に池之沢の噴気孔に到着できた。しかも帰りも、迎えに来てくれるというではないか。
 大体の帰りの時間を聞くと、男性は自分の鶏舎を見に去って行った。

 我々は、今日のお昼は、地熱を利用した地熱釜にジャガイモや卵、ソーセージなどを入れて食べるひんぎゃりょうりなので、歩く前にセットをしておく。
地熱がま
蒸します
 そこに村の人が、やって来て特産でもあるサツマイモをふかしに来た。丁寧にやり方を教えてくれる。
 噴気孔からは湯気は出ているが、硫黄の匂いはしない。ひんぎゃと呼ばれていて、火の際が語源となっているという。
ひんぎゃ、噴火口
 すぐそばには、地熱を利用したひんぎゃの塩を作っている製塩所がある。海水から地熱蒸気を利用して塩を作っているのだ。まろやかでとてもおいしい塩です。

 さて出来上がる間に、丸山の遊歩道を歩きます。1周40分ほどなのでちょうどいい時間である。

 こんな感じの道。
1周します
 進行方向左側が、外輪山で右側が火口である。火口内は立ち入ることができない。鬱蒼と樹々が生い茂っていて、下まで見通せない。
内輪山の内側
 外輪山側は、椿の植林帯の他はこんな感じ。
DSC06514
 途中に富士様神社がある。
富士様
DSC06513
 そして、先ほどセットした地熱釜のふたを開けると、うまく出来上がっているではないか。サウナの自販機には、ビールまである。これはうれしい!
 すると先ほどのサツマイモをふかしていた男性が、白いサツマイモをくれるという。珍しいので遠慮なくいただきます。もっちりして美味しかったです。

 サウナの開店は、2時からなので、ゆっくりとお昼をいただく。何だか時間がゆったりと流れているねえ。

 サウナはこんな感じです。敷物用のタオルは有料で借りれました。
地熱サウナ
サウナに入る
 サウナから出て、約束の電話を入れるとお迎えがやって来てまるで天国だ。おまけに自宅に招待してくれるという。お礼にリーダーが、村で一軒だけのお店によってビールやハイボールを買いました。
 家で牛を飼っているというので見せてもらう。このこは生まれたばかりの子牛。
DSC06530
 家にお邪魔すると、4人ほど先客がいてすでに宴会状態でした。そこに合流して、美味しい島のものをたくさんいただきました。あんまり食べると宿の夕食が食べられ無くなってしまいそうだ。
民家訪問
 幸い、今日の宿の夕食は、控えめでしたので、ちょうどよかったです。
左上の白っぽいものは里芋と明日葉をすりつぶしたもの、隣の塩辛と一緒に食べると美味しいです。
夕食。
 おかみさんの好意で、昨日試飲した初垂れのロックをいただきました。氷を入れると一瞬でこのように白くなってしまう。
初垂れ
 うーん、うまい! 

 


 今日は、晴れ。晴れた日の丸山を見たいので、もう一度尾山展望公園 に行こうと、6時過ぎには宿を出た。うまくいけば朝日も見られるかなあと思ったのだが、それはかなわなかった。
 標高400mの地点からは、360度見渡すことができる。これは、多分青ヶ島が中心の地図で、中国や日本オーストラリアなどが描かれている。
尾山展望台からヘリポートを望む
 ヘリポートのあるあたり。
尾山展望台から
 そして、丸山のある池之沢地区。
朝の丸山
 坂道を下って行くと異様な感じがする丘が有った。この青い部分は集水場で、火山性の台地なので、地面に降った雨が浸みこまないように樹脂かなんかで固めてあるらしい。下の方には水道施設がありました。
緑に塗って雨が浸みこまないようにしている
 宿に戻って、少し早めにヘリポートに向かった。到着して荷物をはかり、預けて近くのジョウマン共同牧場に行ってみました。島の最北部にある場所で牛の放牧を行うそうだが、この日は見ることはなかった。
ジョウマン共同牧場
 再びヘリポートまで戻って来て、今度はその奥にある金毘羅神社に向かった。
金毘羅神社鳥居
 ここには、還住を果たした佐々木次郎太夫が祀られているそうだ。が、基本的にはたくさんの石場さまが有りました。
沢山の石場さま
こちらは奥の方
とがった石は寝かせて
 これはヘリポートから見た集水場、青ヶ島で一番目立っている施設かもしれない。
ヘリポートから見た取水場
 事務所とは思えない質素な建物。この中で計量、チェックイン、保安検査もします。
事務所兼待合室
 青空のかなたからやって来たヘリ。
まってました
来た時には、雨でイマイチだったが今日は機体も映える。
今日は天気がいい
 荷物の積み下ろしが終わると、あっという間に飛び立ち八丈島へと向かう。
先ほどの金毘羅神社がすぐ下に見えている。
さよなら
 そして、ジョウマン共同牧場。左手下にあるコンクリートの建物がクリーンセンターです。リサイクル品は、此処に集められる。
クリーンセンターとジョウマン牧場
 こうしてみると本当に絶壁の島だ。
絶壁
 島の全体像をやっと見ることができた。
ヘリから見た島
 奥の方に外輪山と内輪山がある。
北から見た青ヶ島後ろに外輪山が見える
 20分ほどで、八丈島に到着です。3時間ほど時間があるので、実費で簡単な観光に出かけることになっている。
 


 ヘリからは、綺麗に八丈島の様子を見ることができた。 
こちらも絶壁の八丈島
 周回道路
崖にかけられた道路
 たぶん、底土港。
港の1つ
 八丈富士がようやく見えた。
集落と八丈富士
 空港に到着です。
着陸
 少し前に八丈島でお正月を迎えたことが有る。まさか、再訪するとは思わなかった。
 ジャンボタクシーで、簡単な観光に向かいます。
 登龍峠展望台に到着です。奥が八丈小島だ。
八丈富士と八丈小島と港

DSC06623
 滑走路が見えた。
滑走路と八丈小島
 大里の玉石垣までやって来た。少しだけ散策します。ここには、かつての島役所が有り玉石が摘み上げられた石垣が多く残っている。玉石は、荒波にもまれて自然と丸くなった自然石で、浜から流人たちが1つ1つ運んだものだ。石1つ運ぶとおにぎりが1個もらえたそうです。
流人たちが暮らしていた地域
俵型を積み重ねている
 溶岩でできた海岸南原千畳敷海岸にやって来た。八丈富士の噴火で、海まで流れ込んだ溶岩が固まってできたといわれる。長さ500m、幅100mの黒い溶岩が広がり沖には八丈小島が見える。
溶岩海岸
 流人の中には、有名な宇喜多秀家もいて、奥さんの豪姫と並んだ銅像がある。実際には豪はなが
宇喜多秀家と豪姫
されてはいないのだが・・・。
 所々に、とても大きな岩があるのだが、それらは嵐の時に波が運んで来た物だという。恐るべし波!
波で運ばれた石
 芝生のコーナーもあって、休めるようになっている。
芝生の公園
 最後は、空港近くのビジターセンターに立ち寄った。気になっていたヤコウタケを見ました。写真は、お借りしたものですが本当にこんな感じに見えました。
DSC06646
 そして、もう1つ見たことが無かったものが有った。それはきょんだ。今は害獣扱いされている所が多いようだが、実際のきょんはこんなにかわいかったです。
きょん
 後姿も、
後姿
 小さな鹿といった感じです。
 空港にもどり、お土産を買ったり、食事をしたりして離陸までの時間を過ごした。
 
 八丈島は、周囲59km、面積69㎢ほど、人口は約7590人とある。青ヶ島より面積は10倍以上、周囲は6倍以上、人口は45倍以上も有ります。そのせいか、ものすごく都会に見えてしまった。
 

このページのトップヘ