好きなもの・・・猫と旅と・・・

旅と猫が大好きです。 それに関係して、マンホールの蓋や乗り物、建築、ダムなどにも興味を持っています。

カテゴリ: 東京都



 インド旅行の集合時間が、早朝だったので、地方に住む私は前泊することにして、ついでに、新装なった皇居三の丸尚蔵館に行ってみた。


 完全予約制と会ったので、ネットで申し込んだのだが、当日は、ちょっとした嵐で観覧人数が少なかったのか、当日券を求める人もいたようでした。

 皇居の中に入るのは、久しぶり。前回は、抽選で当たった雅楽を聴くために、雅楽殿に来て以来です。 



  隣の建物はまだ工事中だったので、将来的には、もう少し大きな建物になるのかもしれませんが、今回は2室だけでしたので、観覧時間は1時間未満で済んでしまった。


  カメラ撮影は可能でしたので、気にいったものをおさめてみた。


 菊花流水蒔絵歌書箪笥
  
歌書箪笥






 室町時代の箏。螺鈿の飾りが美しい。


室町時代 箏





  笙、銘 團乱旋(とらでん)


笙 銘錦楓丸





  十種香箱、香合に必要な道具をコンパクトにまとめたもの。


セット





道具




十種香箱





  鏡と鏡掛け


鏡




鏡掛け



  このようにして使います。


このようにして使う




  2室に移動。1室から見たところ。


2室から1室を見る




 建具の飾り。1室と2室で色が違っていました。


建具2




建具




  源氏物語図屏風。伝狩野永徳。桃山時代。


源氏物語図屏風 (3)




源氏物語図屏風 (2)



 若紫の場面。右に光源氏、左に紫の上。
  
源氏物語図屏風 (1)




 国宝の藤原定家が書写した更級日記。


藤原定家写本更級日記




 源氏物語図
第2展示室

  


  糸桜図簾屏風。これは珍しい気がする。茶色の部分が簾になっていて、幹の部分や枝の桜が透けて見えるように工夫されている。


糸桜簾屏風





 チェックインするには、時間があったので御苑内を少しうろついたのだが、雨が強くギブアップ。


  
皇居東御苑 (2)




皇居東御苑 (1)



 刈込の形が面白い。

屋根の形の刈込




 地下鉄に移動して、もう1つ気になっていた展覧会、大倉集古館に向かい「春」を見る。横山大観や小林古径、などを楽しんだ。

  ホテルオークラに隣接していて大倉喜八郎のコレクションを公開しています。こちらも、20年ぶりくらいの再訪でした。


 今回は、ゴッホと静物画に特化した展覧会でした。
37年の生涯の中で、約850点の油彩を描き、そのうち静物を扱ったものは、190点に上るそうだ。 


  展覧会では、ゴッホの作品だけではなく、先人たちから彼が何を学び、自分の作品にいかに反映させていったか、次世代の画家たちのどのような影響を与えたかを探るのが主題だという。

  朝から雨が降っていて、肌寒かったが、会場はそれほどの混雑もなく、ゆったりと見て回ることができた。

  ほとんどの作品が撮影できたのもうれしかった。

  
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  どくろの絵は初めて見た。
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 青い花瓶に生けた花。
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 野ボタンととバラのある静物。背景の黒っぽさが印象的。いわゆるゴッホぽくないタッチのような気がした。

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 バラとシャクヤク。
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 モネの作品、グラジオラス。同じ雰囲気で2点を描き上げている。何となく日本ぽい感じがする。個人的には好きです。
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 美術館所蔵のひまわり。今回は、ずいぶん近くで見ることができた。
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 大好きな、アイリスもやって来ていた。

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 このようなトルソーを描いたものも・・・。

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 履けそうもないような古靴。蚤の市で買ってきたものを天気の悪い日にはいて汚してから描いたという。
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 玉ねぎの芽が伸びてしまっているのは、何か意味があるのだろうかと考えてしまった。明るい色彩でまとめられている・
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 大切な友人だったゴーギャンの絵2点。

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 この絵を描いたころゴーギャンは、不幸なことが重なっていたらしいが、赤い花の絵からはそんなことは感じられない。
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 以前から行きたかった草間彌生の美術館。完全予約制で、週の後半4日しか開館していないので、中々予定が立たなかったのだが、損保美術館で開催中のゴッホ展と抱き合わせでようやく行って来ました。


  特徴的なのが、訪問者の多くが外国人だということ。たまたまだったかもしれないが、たぶんいつでも外国人の方が多いのだと思う。

  5階建てで、2階3階は撮影禁止。展示品の多くは両階に集まっているので。撮影できたのは少しだけ。

 一階にあったタワーという作品。
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 アップで見るとこんな感じ。チンアナゴを想像してしまった。
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 4階の作品は、「I,m Here , but Nothing」と名付けられた作品。部屋の中のテレビでは、彼女の姿と歌声が流れている。

 水玉の光が空間を飛び交う。



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  5階の屋上には、水玉模様の花のオブジェ。

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  帰りは階段ではなくて、エレベーター。乗ってみてびっくり!赤い水玉が乱舞していた。

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  帰りに、近くにある夏目漱石の猫塚に寄ってみました。漱石は、ここに住んでいたのですねえ。
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 猫塚。
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漱石先生の像。

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  隣接する、漱石山房記念館のカフェで休憩。
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  注文した空也最中のセット。
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 明日は天気が崩れるらしいが、ゴッホ展に行きます。



 国立博物館の中で、まだ一度も行ったことがなかったのが平成館だ。

コロナ後、古墳巡りをしたことでがぜん興味がわいてぃた。今回は、エゴン・シーレ の予約時間までの空き時間を利用して入ってみました。

 1時間半ちょっとの短い時間だったが、実ごたえがあり満足・満足だった。


 まずは埴輪を見る。
埴輪

 盛装女子。着物の模様まで再現されている。
盛装した女性の埴輪

 道具類。釣り針や石斧など。氷河期の日本列島で、人々は石や骨などの道具で狩猟を行った。
石の斧など


釣り針など

 土偶もあります。

 ハート形土偶。デフォルメされた顔や体の表現と渦巻文を中心とした模様の表現が組み合わさっており、ハード型土偶の中でもっとも有名だそうです。
ハート形埴輪1
違う角度から


 
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 遮光器土偶
遮光土偶

 みみずく土偶
みみずく型土偶

 河童型土偶
河童型土偶

 
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 顔面付き壺型土偶
顔面付き坪型土偶

 

 円錐形の土器
円錐の器

 模様が美しい。
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 長い首が特徴的なツボ
長首型ツボ

 赤い色の器
赤い器


 鋳型らしい
鋳型

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 銅鏡
銅鏡


 銅鐸
銅鐸


 武器
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 武人の石像
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 5世紀の太刀。鳥、魚、馬型模様と長大な銘文が施されており、当時の世界観を伝えている。
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 石を使って様々なものを模造している。これは下駄。
石型模造品 (1)


 家型飾環頭太刀。4世紀のもので天理市の東大寺山古墳から出土された。大和王権は権力を表わす宝器や儀器を作り出した。
家型飾りの太刀


 古墳時代中期には、鉄製武器がたくさん生産された。
盾

 ひのし。アイロンみたいな使われ方をした。
ヒノシ

 家型埴輪
家型

 
 椅子型埴輪
椅子型埴輪 (1)

 子供を背負った女性の埴輪。表情がいいなあ。
子を背負った埴輪


 獣の足の骨器
骨壺


 経文をが書かれている
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 こちらは瓦経。平安時代のもの。経塚に埋納されたものには、様々なものがあったようです。
経が書いてある


  愛知県の渥美窯で焼かれたもので国宝です、工事中に偶然発見されたもので中には火葬された人骨がわずか残っていた。「秋草文壺」
渥美ヨウデ

 この後休みなしで、都立美術館に移動しエゴンシーレを見たのだが、さすが最後の方はくたびれた。 

  


 ニュージーランドから帰国し、1日だけ東京で遊んでいこうとホテルを両国駅前にとった。

 改札を出ると大きな相撲看板が掲げられててびっくり。 さすが、国技館のある駅である。
両国駅には


 翌朝、ホテルの窓から外を見ると国技館がすぐそこに・・・・。昨日は暗くて何もわからなかったのだ。
朝の国技館

 
 8時半、チェックアウト。国技館通りを歩いて安田庭園まで行ってみたが、開園は9時からでした。
スカイツリーもすぐそこに見えている。


 国技館通りを戻り、途中から一の橋通りを南下してゆく。この通りは歴史の道となっていて、赤穂浪士や芭蕉にまつわる逸話などがところどころ紹介されている。

 一の橋から、都市高速を見たところ
一の橋から高速を見る


 途中から、通りの名前は、萬年橋通りに名前が変わった。早咲きの桜が満開でした。
早咲きの桜


 万年橋を渡れば目的地はすぐそこのはずだが、入り口がわからない。結局かなり大回りをしてようやく清澄庭園に到着。入園料は、150円でした。
清澄庭園

 雪つりがまだ残っていてとても美しい。庭師さんの丁寧な仕事がうかがえる。
雪つり


 清澄庭園は、1878年(明治11年)に岩崎彌太郎がこの一帯約3万坪を取得し、社員の慰安や貴賓をもてなす場所として造園を計画し、「深川親睦園」を1880年に開園した。その後も造園工事は進められ、隅田川の水を引いた大泉水や築山はじめ、全国から取り寄せた名石を配し、明治を代表する回遊式林泉庭園として完成した。
  

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 隅田川の水をひいていた当時は、潮の干満によって池の景観が微妙に変わったそうですが、現在は雨水に変わっています。
回遊式林泉庭園


  石の塔
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  名石は、伊豆石、伊予の青石、紀州青石、生駒石、佐渡の赤玉石などが庭園に据えられています。
全国の名石がある

 池には、カモ達がのんびりと羽を休めていたり、鵜が羽を乾かしています。
カモ達
羽を乾かす鵜


 石仏群
石仏群 (1)
石仏群 (2)


 山灯篭
山灯篭


 磯渡りは、池の端に石を置いてそこを歩けるようにしたもの。変わる景観が楽しめるように工夫がなされているという。
磯渡

 
 



 東ゾーンの中心は、下町中通り。道路に沿って何軒かの商売屋さんの建物が並んでいる。

 看板建築で建てられた村上静嘉堂。 不忍通りに面して建っていた小間物屋。1928年の建築で、正面に人造石洗い出しで、イオニア式の柱を表現するなど、モダンなつくりになっています。化粧クリーム、香水、椿油などの卸や小売りを行っていました。
村上静嘉堂
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  昭和初期に建てられた荒物屋さんの丸二商店。小さい銅板片を組み合わせて模様を形作って、正面を飾っているのが特徴。
荒物屋 (1)


  2軒並んで建っているのが、植村邸と大和屋本店。
上村邸と大和屋本店


  左側の植村邸は、全面を銅板で覆っていて看板建築となっています。全体は、洋風ですが、2階部分は和風の作りになっている。店の奥は、畳の部屋です。1927年築。
植村邸


  右側の大和屋本店は、乾物屋さん。港区白金台に1928年に建てられた木造3階建て。間口に対して背がかなり高い、ユニークな建物となっている。
大和屋本店 (1)

  店先も再現されている。
乾物屋の店先


  その向かいの2軒の建物は、右側が文具店の武居三省堂、左側が蔵風のうどんやさん。
三省堂とうどんや


  広場を挟んで、旅館だった万徳旅館。青梅街道沿いにありました。外観は、創建当時の江戸末期から明治初期頃の様子になっています。
旅館


  こちらは和傘問屋の川野商店と小寺醤油店。
和傘問屋と醤油や



和傘の見本


 醤油などは、量り売りでした。
醤油や店先


  通りの突き当りにあるのが、銭湯の子宝湯。
子宝湯

  はいれるようなので入ってみました。番台のある脱衣場。
番台


  湯舟の背後には、立派な銭湯絵が描かれている。
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 おとぎ話の一場面です。大きなタイル絵で表現されている。
銭湯の絵 (1)
銭湯の絵 (3)



 最後は、江戸時代、現在の大田区内で重職を務めた旧家の天明家。18世紀後半の建物らしい。長屋門をくぐって入ります。庭園への道。
天明家のもみじ


 正面に千鳥破風のある主屋。
天明家

  なんかすごいですね。

  期待通りの楽しい園内でした。


 モミジの奥に見えているかやぶき屋根の家は、八王子千人同心組頭の家。八王子千人同心とは、江戸時代、八王子に配備された徳川家の家臣団 。組頭の家は、周辺の農家の家と比べて広くはないが、式台付きの玄関などは、格式の高さを示している。

モミジの奥に



八王子千人同心組頭の家


  中に入ります。土間には、かまどがある。
土間


  武蔵野をイメージした園内。
庭園


  昔のボンネットバスや廃止になった都電の車両などもある。
昔のボンネットバス
旧都電


  センターゾーンに来ました。展示室の出入り口には、冬支度の整ったミニ庭園がしつらえてありました。

ミニ庭園


 尾張藩主徳川光友の正室千代姫が、母のお振りの方を供養するために建立したもの。
旧自証院霊屋

  
御振りの方の御霊や



  2・26事件の現場となった高橋是清の家もあります。玄関部分。
高橋是清邸玄関 (1)

  建物には、栂が使われていて、1902年頃の建設。2階が、是清の書斎や寝室として使われ、2・26事件の現場となった。
高橋是清邸

  見えている庭の一部も、赤坂にあった高橋邸の一部を復元している。


  その庭から見た高橋邸。是清は、庭の散策を好んだという。
西川家別邸


 大きな門は、旧宇和島藩伊達家が、大正時代に建てた屋敷の門。総ケヤキづくりで、大名屋敷の門を再現したような形をしている。
伊達家の門


  かわいらしい感じがするこの小さな建物は、上野消防署(旧下谷消防署)の望楼上部部分。火の見櫓の役割をしていて、約23.6mの高さがあり、1970年まで使われていたそうです。
上野消防署楼望


 最後は、東ゾーンに向かいます。


  港区西麻布に1952年、建設された三井八郎右衛門邸。三井財閥の総領家である。客間と食堂部分は、1897年頃に建てられたものを、戦後移築したもの。

 蔵も有り、1874年の建築当時の姿に復元された。

三井家の蔵


 ここから入ります。
三井家の門


  
三井八郎右衛門邸


  庭の方から見学しました。大きな庭石。
庭

  庭から母屋を見たところ。
庭から見た三井邸
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  庭から出るところにも、石の大きな門がある。
三井邸庭からの石門


  玄関を入ったところの広間の引き戸に書かれている小鳥図。
1階の小鳥図


  広縁
1階広縁

  障子の下部分には扇面図。
障子の扇面図


  茶室の入り口には、
茶室に

  食堂
豪華な襖絵


  すっきりした欄間
シンプルな欄間

  隣には、客間があります。
こちらも1階

  どちらの部屋も天井は、格天井でした。
格天井

  3階まである蔵の中を見学してから2階に向かった。

  2階の廊下部分の変わり天井とシャンデリア。
廊下の天井とシャンデリヤ


  寝室
2階和室


  夫人室
2階夫人の間

  引き手のデザインも凝っている。
すすきの絵と引きで
引きでも凝っている


  照明
丸いガラスのシャンデリヤ


 三井八郎右衛門邸の向かいにあるのは、常盤台写真場だ。健康住宅として開発された板橋区常盤台に1937年に建てられた。

  
常盤台写真場


  1階が居住部分で、2階が撮影場になっています。

  子供部屋だそうです。
素敵な子供部屋


  2階への階段部分と照明機器。
階段部分とフラッシュ


  最も安定した照度を得るために、北側の大きな窓から光をとることができるようになっている。
2階の撮影場


  西側ゾーンの奥の方には、茅葺の民家などもあります。

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