ホテルを出発したのが、7時40分で、途中の観光や昼食タイムも入れてだけれど、シラーズのホテルに着いたのは、夜の7時半過ぎだった。
まるっと12時間もかかったことになる。
油田地帯や、山の中、土漠地帯、ばかりで、途中食場所がないので、お弁当持参である。
油田を送るパイプがむき出しになっているので、破壊されたらおおごとになるなあなどと、バスの中から思う。
オアシスもいくつかあり、遊牧・イネ・トウモロコシつくりなどで生計を立てているようだ。
このあたりは、少数民族もいるそうで、女性の格好が華やかである。模様のついた長いスカートをはいている。稲刈りの季節なのか、芝刈り機みたいなもので、穂の部分だけ刈り取っていく。丈の短い種類なので、残された部分は草地のように見える。
イランにおける石油価格は、1リットル当たり、日本円にして10円なんですって!けれど、2007年から、規制によって月に100リットル以上は購入できなくなってしまったそうだ。
それにしてもガソリン高に悩む、どこかの国の人々にとっては夢のような話である。
せっかくのランチなのだが、外には日陰がないので車でいただくことに・・・。そばをびゅんびゅんとトラックが走っていく。交通量もかなり多いのだ。
3時過ぎにやっと、今日唯一の観光である、シャプール遺跡に到着した。シャプール川のそばにあるこの遺跡は、ササン朝最盛期の頃に、2代目シャプール王によって春の都として作られた。
200ヘクタールという広大な地には、川からの水を引いた水路跡や、宮殿・神殿・ハレムなどが点在している。様式は、ローマとペルシャの融合したものだという。世界で最初にドーム屋根を造ったのは、ローマだそうだが、四角い建物の上にドーム状の屋根を付けたのは、ペルシャなんですって。
低い土地に水を張って、そこに映る牡牛の石像が揺れるのをめでたという、なんとも風雅な建物も残っていた。
川を挟んで反対側には、岩に掘られた立派なレリーフが残っていた。本当にペルシャのレリーフのの見事さには、感嘆してしまう。
ここから最大の難関である峠越えが待っている。運が良ければ夕日が見られるかもと言っていたのだが、数珠つなぎになってしまったトラックに行く手を阻まれてしまい、残念ながら残照しか見ることはできなかった。
シラーズの町についても、運転手が道を失ってしまうというハプニング!カーナビは付いていなかったのね(>_<)
長い距離の移動だったのだが、山肌の面白さや、変わった地層の連続で、見ていて飽きなかったよ。
夕食の後、近くの城を見に行く。木曜日の夜とあって、遅くまで人々で賑わっていた。明日は、金曜日で休日、気分も最高!・・・かな?
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