「あの野郎、ガソリンと軽油を間違えて入れちゃったよ!!!」と、ガイドさんは怒っている。
日本語が達者なので、怒っているのが良く伝わってくる。

 「えー!どれくらい時間かかりますか?」とは添乗員さん。「わからないね。今整備の人に聞いているよ」
 携帯で、ダッカに電話したようだ。

 どうやら昨日、軽油とガソリンの投入口の付け替えをしたらしい。おまけに、この日の係りが新人だったらしい。
 途中で気がついたから良かったものの・・・・。
 ツアーの仲間の中に間違えて入れた経験の人がいて、そのまま入れてもかなり走れるそうです。ただしその後確実にエンジンが壊れてしまうとの事でした。

 バスは、ドライバーさんのものなので彼にしたらおおごとだ。

 結局入れた分より少し余分に出してしまえば問題ないとの事。ガソリンと軽油は混じらないのでそういう事が可能なのだ。どちらが軽いのかしら?問題はどうやってタンクからだすかなのだが、ポンプなどは無い。

 日本のスタンドは、色々な設備が整っているがここはバングラの田舎である。
で、どこからか汚いホースを出してきてドライバーさんが口で燃料を吸い出し勢いがついた所でバケツにホースを入れ、溜まった所でドラム缶に移していくという作業を繰り返していく。

 まちがいをしでかした本人は、反省しているのか何だか人ごとの様で、ドライバーさんだけが働いている感じだ。日本人が固まっているし、そのうち見物人がだんだん増えて来た。

 ガイドは恐縮していたが、なんて言う事は無い。おおごとにならなくて良かった。気の毒なのは、我々ではなくて運転手さんだもの・・・。

 
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 1時間半くらいかかっただろうか。無事抜き取り成功で新たに軽油をいれて出発です。
お疲れさまでした。

 郊外に出ると、道路の両側に木が植えてある。これは、洪水や台風の時道路が崩れるのを防ぐためなのだという。日陰にもなるし、落ち葉は燃料にもなる。

 
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 こちらはマキを売っている。木製の天秤秤ではかります。

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 順調に走っていたら、今度はデモ隊に出くわした。なんでも現在の野党の党首が死刑になったのでそれに抗議をする為のものだという。このデモは、明日のストライキにつながり我々にも影響して来てしまう事になる。

 
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 ようやく目的のカントノゴル寺院に到着しました。18世紀の創建で、マハラジャ・ラムナットに寄って完成したヒンドゥー教寺院である。
 バングラの中でもっとも美しい寺院とされていて全体がテラコッタの壁画で覆われている。

 
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 壁画に描かれているのは、「ラーマーヤナ」をモチーフにしたもの。

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 サイと思われる動物も・・・。18世紀には身近な動物だったのだろうか?

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 寺院周りはこんな具合になっていて動物がいるし、洗濯物も干してある。住んでいる人がいるのかもしれない。

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 飼われている動物とても仲良しで、子牛は懸命に犬をなめてあげています。犬はそうされる事が気持ち良くてこんな恰好になってしまった。

 
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 1週間後には、年に一度のお祭りがあるそうでその準備が始まっていました。