今日はテッサロニキを離れてデルフィへ向かいます。途中、ペラとヴェルギナを見学していく。
アレクサンドロス大王と父フィリッポス2世関連の遺跡です。

 出発までホテルの近くを歩いてみたが、廃線になった後の駅やレール電車などがみられた。港が近いので以前は船の積み荷などを扱う線路がありにぎわっていたのだと思う。

 今は草ぼうぼうでした。

 
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 2人の英雄が生まれた町ペラまでは1時間ほどの距離である。
紀元前5世紀の終わりころマケドニア王のアルケラーオスがここに首都を置いた。
 当時はすぐそばまで海が来ていて、便利な土地であった。フィリッポス2世は、紀元前382年に、アレクサンダー大王は紀元前356年にこの地で生まれた。
 
 1958年、発掘調査によりモザイクの床が発見され、1982年の発掘で柱廊が見つかった。

 まずは、博物館に入ります。

 最初に我々を迎えてくれたのは眩いばかりの2つの王冠です。

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 ものすごい繊細なつくりに当時の技術の高さを知ることができる。

 そしてモザイクの床。小さな丸石を使ってあるのが特徴です。

 
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 これは、型

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 生き生きと作られた動物たち。

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 劇画タッチの絵付け

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  墓の副葬品など

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 バスで少し離れたところにある遺跡に向かう。ここで発掘された主なモザイクは、博物館に移されていますが、どのような場所で発見されたかがわかる。

 
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 屋根の下に保護されていますが、よく絵柄がわからない。

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 ところどころこのようなボードが置いて説明がしてある。

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 このまま我々の現在の家に(かなり広い家でないと無理ですが)使ってもいいモダンなデザイン。菱形が当時の流行だったのかしら?小石なので素足で歩くと足つぼを刺激していいのではなんて思った。


 
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 バスに戻ろうとしたら突然現れた。一瞬幻かと思ったくらいびっくりした。ともかくかっこいい!
現代のロデオは、進んでいるのだ。

 
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 この後は、古代マケドニア王国の最初の首都がおかれたヴェルギナへ移動します。
南東の小高い丘にはパラティッツア宮殿跡があり、付近で20以上のマケドニアの墳墓が発見されていた。
 そして、1977年、考古学教授の掘り出した墓は、世界中を驚かせた。
紀元前4世紀のマケドニア美術を伝える完全な絵画、マケドニア王国の紋章である太陽の付いた黄金の骨箱、武具、装飾品などが続々と見つかったのだ。
 そして詳細な研究により、豪華な墳墓はアレクサンダー大王の父フィリッポス2世のものだと判明した。

 この墳墓をそっくりそのまま覆うようにして展示されているので外から見ると緑の丘にしか見えません。

 中に入ると、一般人のお墓、無名の2人の王の墓に続いてフィリッポス2世のお墓がある。大理石の入り口やフレスコ画が綺麗に残っていて本当に感激でした。

 ここで見つかった数々のお宝と墳墓は撮影が禁止されているので、ここで紹介することはできませんが、ここは特筆すべき場所だと思いました。

 アレクサンドロス4世のお墓も規模は少し小さきですが見事なものです。

 緑の丘にしか見えないこの下に墳墓があります。

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 この町でお昼をいただいた後は、デルフィまでなんと364㎞という大移動です。
途中、東方遠征の出陣式の行われたディオンやペルシアと戦ったテルモピュライなどを通過していきました。
 遠くには雪の残ったオリンポス山も見えてきて、旅もいよいよ後半に突入です。