知らなかったのだが、中東の3Pというのがあるそうだ。シリアのパルミュラ・ヨルダンのぺトラ・そしてここイランのペルセポリスの3っつの遺跡を言うらしい。
前者の2つはすでにみているので、これで制覇となるのだが、多分こんなことを言っているのは、にほんじんだけなのでは・・・・。日本人てなぜか、3大●●というのだすきなんだよね。
遺跡に向かうまっすぐな道の両側には、見事な松並木が続いている。羊飼いの少年が、その中を歩いているのはなかなか絵になる光景でした!
入ってすぐのところに、左右に分かれて2つの階段がある。向かって右が王様の階段だそうだ。どちらも1段の高さは、10cm足らずの高さしかない。これは馬に乗ったまま、駆け上がっていくためだそうだ。我々は勿論、王様の階段を利用しました。登りきったところには、牡牛の像が彫ってある、クセルクセス門が堂々たる様子で建っている。この門の裏側には、下半身が動物、上半身が人間という像が彫られている
。
そこをくぐって進んでいくと、直角に曲がるようになっている。そこには、未完成の門が立っている。これは、門の製造過程が分かるので、興味を引いた。
その前の広場を過ぎてまっすぐ進んでいくと、王座殿に向い、右に曲がると東階段のレリーフを見ながら登り、アパタナ王の謁見殿に出ることができる。
我々は、まっすぐ進みクセルクス一世の宮殿跡に向かった。ここには、ゾロアスター教の象徴のわしのレリーフや傘をさした像などのレリーフがある。
四角い穴があったので、何だろうと思っていたら、そこにはゾロアスター教の火があったそうだ。
眼下には、ハレムの跡などが見える。右手に進んでいくと、今度はダイオレス1世の宮殿に出るのだが、ここには入ることができなかった。
そこを抜けると、いくつもの柱が残っている謁見殿に出た。後方には、クセルクセス門が控えている光景は、すばらしい!
本来なら柱の上にあったと思われるライオン像も、柱の崩壊によって、今はみな地上に降りてしまっている。
最後は、東階段のレリーフを見たのだが、これの素晴らしい事!本当に目の保養になった。各国の人々がささげものを持って、ここにやって来る様子や、ここで働いていたと思われる兵士や宦官、そして牡牛を食らうライオンの像など・・・いくら見ていても飽きることがないくらいだ。
博物館の入場券をもらったところで自由時間になった。ざっと博物館の中を見たあと、背後の山に登ってみた。山には2つの王の墓があるのだが、そのうちの1つアルタクセルクセス王の墓のそばまで行ってみた。
ここに登ると、ペルセポリスは言うまでもなく、はるかかなたまで見渡せるので、なんだか王様になったような気持ちだ。
観光が終わった後は、すぐそばのコテージ分のホテルまで戻ってきた。松並木の道に面してあっていて、遺跡のすぐそばという抜群の立地条件のホテルである。
食事は、別棟のレストランでいただくことになっている。このあたりは寒暖の差がとても大きいので、夜になると昼間の暑さがうそのように冷える。ヒーターを入れて、部屋を暖めてから、食事場所へ向かった。
食事の後は、再びペルセポリスに戻って、「音と光のショー」を見るのだ。温かい格好をして出かけた。ところが、遺跡はしんと静まり返っていて、誰もいない。
係りの人に中に入れてもらって、ステージまで行ったのだが、やはり誰もいない。なんと貸切になってしまったようだ。夏の間は、観光客でいっぱいになるのだろうが、・・・・。
40分ほどのショーを堪能して、部屋に戻ってきたら、ぽかぽかになっていて何んとも幸せな気持ちになれました。観光目いっぱいの一日でした。おやすみなさーい!