メキシコを旅してあらためて思ったのが、教会の多いことだ。カトリックでも、こちらは中南米の国々同様マリア信仰なので雰囲気がなんとなく違う。
朝早くから開いていて人々が熱心に通ってくる。政教分離をきちんと掲げている国だが、人々の信仰心はとても厚く、90%近くがカトリック信者であるという。
私にとって印象深かった遺跡と壁画そして教会をタイトルに持って来てみた。
1日目は、メキシコシティで国内線に乗り換えてホテルに到着したのが6時頃でした。
夕食が付いていなかったので、飛行機の中でもらったおにぎりとビールで軽くすませた。
翌朝は、ゆっくりの観光出発だったので、早速散歩に出てみた。ホテルは旧市街にあるので散策には都合がいい。
何やら行列ができている。これは税金の支払いのために銀行が開くのを待っているのだという。
なんだか不思議である。

そのまま歩いて行くと、アルマス広場に出た。カテドラルと州庁舎が囲むように建っている。
どちらもあとで観光で訪れるので外から見るだけにする。
広場の中心にある音楽堂か。アールデコ?

ハリスト州庁舎

1561年創建のカテドラルは、60年もの歳月を費やしてようやく完成した。
長い間かかったせいか、建築様式もビザンチン、コリント、トスカナ、アラビアなど様々な様式が採り入れられている。


町の中心でもある広場ソカロを進んで行くと、ギリシア神殿のような建物が目についた。
デゴジャード劇場だ。正面のレリーフが美しい。

隣に立っているのが、こじんまりとしたサンアグスティン教会だ。真っ白な壁が印象的である。

ホテルに戻り、朝食を頂き8時にあらためてバスで出発です。歩いてと旧市街を回るのかと思ったのだが、郊外の戦いの像を見せたかったようです。
テキーラの原料になるリュウゼツランも植わっていました。ちなみにテキーラはこの地方のものだそうで、同じリュウゼツランでも育った土地によって成分が変わるので出来上がったお酒もメスカルと呼ばれる。

ふたたびホテルの近くに戻ってきて、歩いて観光します。
こちらは朝食を求める人々でごった返していた人気店です。

この町には、観光馬車も走っているようだ。

グァダラハラは、大都会だ。人口150万のメキシコ第2の都市で、ハリスコ州の州都でもある。
そして、テキーラとマリアッチ誕生の地でもある。
外気は低く、薄手とはいえダウンジャケットが欠かせない。今年は特に寒くて、ソカロにはスケートリンクの残骸が残っていました。
メキシコでスケートができるなんて夢にも思っていなかった。
散歩のときには、入れなかった州庁舎にはいる。ここには、メキシコ独立の立役者となったイダルゴ僧侶の壮大な壁画があるのだ。作者はここで生まれたオロスコ。
またここは、先住民出身の大統領ベニートが暗殺されかかった場所でもある。
中庭とカテドラルを望む。

「 立ち上がる僧侶イダルゴ」


2回にある会議場には、もう一つの壁画がある。奴隷解放の図だ。
今は手狭になったので会議場としては機能していないそうだ。


こちらは肖像画のイダルゴ僧侶。壁画とはずいぶん違う。

次は、カテドラルに向かいます。