昨日は、こちらでは38、3度という異常な気温でした。
そんな中、復元が進められている名古屋城本丸御殿の一期公開部分を見学に行ってきた。
ちょうど大相撲の名古屋場所が開催されていて、県体育館に向かう道で何人かのお相撲さんと出会った。
びんつけ油のいい香りが漂ってくる。
建物内部は当時のままの復元なので大型扇風機が回っているだけで暑い!
新しいヒノキの香りに包まれながら見学して行く。目立つのは外国人観光客の姿だ。
政府の統計でも観光客は増えていると言っていたが、確かにそういう感じがします。
名古屋は元々外国人観光客は多くなかったのだが、飛騨や木曽路を歩いたりサイクリングするのが人気があるらしくそこの拠点として名古屋に立ち寄る人が増えて来ているのかも・・・・。
車寄せの部分。唐破風にこけらぶきの屋根が美しい。

もちろん我々は、ここからは入れません。
玄関を入ってすぐの所にある一の間と二の間には小壁画が描かれている。ここにあるには復元されたものだが、本物はちゃんと残っていてその事が本丸復元に結びついたのだ。
本丸御殿は、第二次大戦の際に名古屋の大空襲で焼けてしまったのだが障壁画はたまたま疎開していて助かったのだった。
せっかく残ったのだからという事で本丸御殿の復元と言う事になったのだが、膨大な時間とお金がかかるので我々市民でさえそのはなしがもちあがったときそれほど本気にしていなかったので、こうして見学に来てみると「本当にできたんだ!」と言う感じです。
取り次ぎ待つ部屋なのだが、ちゃんと床の間までしつらえてあります。
描かれているのは虎や豹です。


真新しい金箔が目に眩しい。
横幅3間という大廊下を歩いて表書院に向かう。正規の謁見に用いられたもので上段の間、一の間、二の間、三の間、納戸の間の五部屋からなっている。
障壁画は、華やかな花鳥図である。

一の間から上段の間を見た所。フラッシュを使えないのだが、金箔の鮮やかさは充分に判ってもらえるのでは・・・。

上段の間です。天井は折りあげ格天井という格式高いものだ。
付け書院と違いだなもしつらえてある。

この後、まだ工事の途中である他の部分の見学にも行ってみた。現場には何度か見学に来ているのだが、いつ来ても興味深い。
すっぽり鞘に覆われた中での作業です。暑いだろうなあ!
屋根の重なりがとてもきれいだ。この屋根も瓦や銅でふかれていた時代もあったようだが、今回は創建当時の姿を模しているようです。


せっかく来たのだから天守にも行ってみよう。途中の石垣には石垣を運んできた大名たちがつけたしるしを見る事が出来る。


それにしても暑い。氷たべたーい。