キレニア城は、海のそばまで城壁が作られた城だ。
9世紀、最初に造られた頃の城壁は今よりもっと内側に有ったのだが、2度3度と拡大して行き現在の位置になったという。
跳ね橋を渡って城内に入ります。

濠が有った部分は、今は駐車場になっているようです。

この門が、2度目の増築の時の門。内部にもう1つ門が有ります。

ビザンチン時代の礼拝堂。床にはモザイク、壁には壁画が描かれていたという。キプロス王国の時代は此処は城外だった。今は、青天井のような状態です。

ここが一番内側の城壁。城壁の上は歩けるようになっています。後で歩いてみよう。

この中庭は、周辺に住む人々の避難場所でもあった。地下牢獄や王宮、食堂などが残っています。
近くの海で引きあげられた沈没船が展示されている博物館が有るので入ってみます。
1965年、沖合で引きあげられたBC300年頃のギリシャの貨物船だという。
沢山のアンフォラのうち400にはロードス島の刻印、10のアンフォラにはサモス島の刻印が有りました。中には、9000粒のアーモンドの実が有り、炭素検査でBC288年頃ではないかと確認されたという。


材質は、アレッポ松で長さ15m未満、幅4,5mくらい4人乗りだったらしい。
想像図はこんなんでした。

当時の航路の想像図。こういう物を見ていると昔の事が浮かんでくるような気がしてほんと楽しいです。

一番内側の城壁か中庭を見下ろした所。

反対に町の方を見ると・・・・。

城壁の上を海に向かって歩いていきます。
ベネチア時代(15、6世紀)の城壁の上です。最初にみた礼拝堂のドームが見えている。

これで北側の観光は終わりです。帰りも同じ道を通りパスポートのチェックを受けました。
菜の花の向こうに白いアパート群が見えている。何も使われていない土地は、ギリシャ人達の土地なのだろうか・・・。色々決まりが有って、勝手に開発できないそうだ。

宣伝のために山肌に描かれた北キプロスの国旗。夜にはライトアップされ、ニコシアの町からも見えます。

夕方近く、ダヴィンチレースで有名なレフカラ村に着いた。夏には大勢の人で賑わうそうだが、この日は我々だけでした。お店も閉まる寸前でした。
ともかく寒い!
麻の布地に綿糸で透かし刺繍を施したもの、幾何学模様で模様が細かいほど高価になる。
かつてレオナルド・ダ・ヴィンチがここを訪れた時にミラノの教会に寄贈するレースを買い求めた事で有名になった。

制作している所。このお店にはNHKも取材に来たとかで、とても自慢そうに話してくれました。

寒いのでストーブのそばが心地いいのだが、せっかくなので歩いてみようかな・・・・。
レース屋さん店構え。

村役場。

お土産屋さんと小路。


この日、パフォスのホテルに着いたのはかなり遅くなってしまった。大きなホテルで本来はゆっくり過ごす為のリゾートホテルなのだが、我々は明日にはもう移動です。
海に面しているのらしいのだが、暗くて何も分からない。(>_<)