テッサロニキの南東、エーゲ海に3本の指を突き出したような半島の一番北側にあるのがアトス半島である。
バスで2時間半から3時間ほどの場所だ。
長さ40km、幅8~12km、面積385㎢ほどで、半島のほとんどをアトス山が覆っている。何世紀も前に建てられた修道院が20程有り、そこでは約2000人ほどの修道士たちが暮らしている。
ギリシャ正教の神髄ともいえる進学を実践しており唯一自治が認められている。
立ち入るには、前もって巡礼事務所に予約を入れ許可を受けなければならない。また女性。未成年者のみの入山は禁じられている。
各修道院の入り口は、一か所のみで日没とともにに閉鎖される。食事は2回で精進料理、祈りと労働の日々を過ごす。
なので観光客が簡単に見学というわけにはいかないのだ。
この日は、ウラヌポリスという町から、船で半島の南側を回りいくつかの修道院の外観を見て回る。北側を回るルートもあります。
ここから出発です。

町が遠くなる。

しばらくすると石積みの塀が見えてきた。ここから先が自治区というわけだ。
船の案内は、ギリシャ語と英語などで行われ、日本語はないのだが今回は特別に添乗員さんが最後の説明を入れてくれた。が、ポイントがずれてしまうのでどの建物の説明なのかわからない場面も多々ありました。
最初に現れた建物はこれ。よく見ると天井が抜けているようにも見えるので、使われていないのかもしれない。

続いては、ゾグラフ修道院(ブルガリア正教)の船着場。本体は山の上の方にあります。

ドヒャリウ修道院。


クセノフォントス修道院。

強固なつくりは要塞のようだ。

カメラを構えていたら、気持ちが悪くなってきた。このままだとかなりやばい。遠くを見るようにしなければ・・・・。
と大きく傾いた船が見えた。男性ばかりを乗せた船だ。後で知ったのだが、この日はかなり波が荒くていつもはこんなに揺れないのだという。そうだったのか・・・。

パンテレイモノス修道院は、ロシア正教です。緑の色がとても印象に残っている。


クシロポタムウ修道院。山の上はかすんできている。

シモノスペトラ修道院。

断崖絶壁の上に建っている。

この日のアトス山、雪渓が見えます。標高2033m。

グレゴリウ修道院。


ディオニソウ修道院。

半島には、滝もいくつか見られました。

最後の修道院は、セントポール(アギウ・パヴル)修道院です。
かなりかすんでいますが・・・。

半島の先の方は、何となくかすんでいてクリアな写真が撮れなくて残念でした。
港に戻りお昼をいただき、またまた3時間ほどかけてテッサロニキの街まで戻ってきました。