化石や焼き物でおなじみの瑞浪に行ってきました。
駅から2,5kmほど歩くと、化石博物館・陶磁資料館・地球回廊・市之瀬廣太記念美術館なる公園に到着です。
4館共通パスポートを購入して見学してきました。
化石博物館は、1974年の開館で化石専門の博物館です。この辺りでは今でも化石を見つけることができるそうです。


この辺り一帯は、大戦当時地下工場がありそれは現在も残っており、その一部が地球回廊に利用されていました。
49億年に及ぶ地球の歴史が学べる様になっていました。
陶磁資料館には、陶磁器の展示のほかにとても珍しいものがありました。今年になって国の文化財に指定されたそうです。
千本杵搗き水車。
水車を利用して、磁石を粉砕するものです、それまでは人の手で石粉を作っていたのですが重労働でかつ効率がよくなかった。
そこで精米に使われていた水車を利用することを思いついたのだそうです。
大量の石粉の生産に成功し東濃一帯に広がっていった。


同じように釉すり機水車もありました。明治10年頃考案され東濃西部地域の各市には、このようなものがそれぞれ2か所あったという。器に呉須などの原料を入れてすり棒で粉砕していく。

手前の白い入れ物も釉を作る道具です。こちらは少量造るのに向いているので今でも作家さん達は利用しているとか・・・
中は小さな石が入っています。これらを転がすことによって摩擦で早く細かくなる。

千本杵撞き水車よりももっと効率の良いものをと考案されたのがトロンミル水車というこれです。

鉄板の円筒の中に材料を入れる。 これで釉薬や陶土を作った。

きれいな器が成形される前に、こうした機会を工夫していたのだなあととても興味深かったです。