今年2度目のアフリカ大陸だ。
アルジェリアといえばあの日揮事件を思いだす。
北を地中海に面し、南にはサハラ砂漠を・・・。アフリカの国々の中では一番広い国土面積を持ち、豊富な地下資源を持っていたがために、フランスがなかなか独立を認めなかったという。
ガスと石油が今でもこの国の基幹産業である。
フランス時代にはたくさんのワインも生産していたので、国民は飲まないが今でも少しであるが生産は行われていてこれが案外おいしくてびっくりでした。
主都はアルジェで、映画の舞台にも何度か使われている美しい港町である。今でもフランス時代の美しい建物が残っていて街を散策できたらとても楽しいのだが、今回はそういう個人の行動は一切認められなかった。
昼間の観光や移動もパトカーや警察が同行するという徹底ぶりで、ホテルの近所でも1人では出歩かないようにときつく言われた。
先導するパトカー。ともかく激しくサイレンを鳴らすし、道は逆走するし、そこのけそこのけ状態で走ります。

警護のお巡りさん。

添乗員が、帰国の途につくときに「警察が付いていても、テロ集団に襲われたら抵抗できないので、それが一番恐ろしく、山の中や砂漠の中を走っている時が一番怖かったです」といったのが印象に残りました。
人々の笑顔はとびっきりでも、ここはそういう国なのだと実感したのだった。
イスラム教のスンニ派、人口は約4000万人で、アラブ人やベルベル人が主要民族である。公用語はアラビア語だが、国語はベルベル語とアラビア語を学ぶ。フランス語も通じるが英語は全くダメで簡単な単語でも通じません。
1963年に独立を果たし、社会主義国として出発したがその後も内戦や隣国との紛争、テロ、などが続きなかなか落ち着かなかった。
現代の大統領になってからは、小康状態ではあるが、アラブの春はこの国にも影響があった。
国旗は、緑が繁栄、白が平和、赤が血の色を表していて月と星はイスラムのシンボルである。

農業は、荒れた土地が多いので小麦でさえも輸入している。オリーブやナツメヤシは豊富でこれらとワインは輸出をしている。近年は、ジャイカの指導のもと温室栽培もおこなわれていて、地中海に面したところではたくさんの温室も見られた。

車は、自国では作っていないので様々な国から輸入しているのだが、今回の我々のバスは古い中国製で、シートも手すりも窓もエアコンも皆満足なものは無く、たびたびトラブルを引き起こした。
ともかくパトカーと警察をこんなにたくさん見たのは初めてでした。