気になって仕方がなく、何度か計画を立てても見たのだが、両方の島を個人で短期間巡るのは案外難しい犬島と直島。
ツアーが出ていました。でもこちらも、第一希望日は、人数が集まらなくてキャンセル。
仕方なく第2希望日で、ゴールデンウィークにかかるもようやく行って来ました。
名古屋を、7時25分の早い新幹線に乗り、岡山に向かう。岡山で、地元のバスに乗り換え、宇野港へと向かった。
そして宇野港からは、フェリーでバスごと直島に向かいます。
新造船で快適。トイレもきれいで感激だ!


20分ほどの乗船で、直島に到着。あら、近いわ。ちなみにお客さんは、欧米の方々が多かった。何でも、直島を含むアートな島々は、海外の方達に人気があるそうだ。
この日も、家族で自転車に乗って島内を回る親子連れの姿をたくさん見かけました。
フェリーが到着したのは、宮浦地区で、草間彌生さんの赤かぼちゃが出迎えてくれます。

中に入れるようになっている。

でこんな感じでした。

外を見るとこんな感じで、絵画の様な雰囲気だ。

近くには、直島パヴィリオンもある。これは、建築家藤本壮介氏によるもので、27の島々からなる直島諸島の28番目の島というコンセプトで誕生した。約250枚のステンレス製の網でできています。

小さな神社に、応神天皇が腰かけたという石が・・・。4世紀、瀬戸内海を回った天皇がこの石に腰掛けて平安を祈ったそうです。

近くにある、直島銭湯には、時間がなくて行けず。
バスで、地中美術館に向かいます。道路から少し外れた空間に、様々な作品が展示されていて、これらを歩いてみて回ったら楽しいだろうなと思う。ここを訪れる方々は、1泊して、歩きか自転車で島を巡るのがいいと思います。

黄色のかぼちゃも有ります。

地中美術館は、規則がとても厳しいです。時間にならないとチケット販売を行わないというので、バスの中で待たされた。個人ならそんな事も無いのかもしれませんが・・・・。
館内はもちろん、建物自体が作品なので写真を撮ることもできない。なんとなく宗教的な雰囲気に満ちていて、不思議な空間でした。
美術館に向かう小路には、モネが愛したとという草花や樹木が植えられていました。
地中の庭


入り口の所。

地中美術館には、モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品を、安藤忠雄設計の建築に恒久設置してある。
その建築は、瀬戸内海の景観を損なわないように、大半が地下に埋没している。素材は、コンクリート・鉄・ガラス・木が使われていて、光はすべて天然の光だ。
パンフレットには、上空から撮った写真が載せられているが、これを見ると地中美術館ということがよくわかる。

内部は、迷路にも似た上下、左右を斜めに水平にと移動して回る仕組みになっている。
パンフレットの写真の左側から入る。
高いコンクリートの壁で、外界と遮断されたような雰囲気になる。3つの部屋は、どういう順番に見て行ってもくるりと回ってこられる。
途中、と草の生えている四角い空間とか、岩石が敷き詰められた三角の空間などが有る。これらは中庭の様な雰囲気だ。
写真の吹き抜けになっている部分である。
マリアの部屋は、階段のある長方形の部屋で、大きな丸い磨き上げられた石が中央に据えられていて、神殿の様な雰囲気がして、素敵。周りには、金箔を施した木製の彫刻が置かれている。
この部屋は、写真の長方形の部分。
スリットの入ったいかにも安藤氏の設計いう感じのスロープを登って、上のモネの部屋へ・・・。
パンフレットの一番右、ピラミッドの様な形をしている部屋。
正面に大作「睡蓮の池」が置かれていて、我々を迎えてくれる。感心するくらい光の入り具合が気持ちいい。
係りの人達が各部屋にいるのだが、彼らは白い服を着ているので、何となく宗教者の様に見えてしまう。これは多分目立たないようにと言う配慮だろうがかえって目立つ。
最後は、同じフロアにあるタレルの部屋だ。ここは光そのものがアートだという考え。四角いはやの上が切り取られていて、空が見える。壁にもたれて、じっと空を見ている。音の無い世界で、ウグイスの声が時折耳に入ってくるだけだ。

もう一つの部屋は、明かりがない。現代人は、闇になれていないのでちょっと怖い。
最上階には、カフェも有り外に出られるようになっていて、瀬戸内海が一望できる。
パンフレットの右側、平らに見えている部分が建物の外だ。
ビールの小瓶を片手に、外の階段に座り、けしきをつまみにぐいっといく。
のどにしみわたり、ああしあわせだあ・・・。

この後は、家プロジェクトのある本村地区に移動します。