天気予報では、今日の午後から雨になるとのこと。

 こんなにきれいな朝焼けだったので、降るかも・・・。夕焼けは晴れ、朝焼けは雨って言いますもんね。 

  漁港に向かう道

朝の尾鷲の町



  漁港の横から海を見る。

朝焼けかなあ



  今日はなんと、7時15分出発です。雨が本格的に降る前に下山出来たらいいなということかな。


  八鬼山超えは、伊勢路ルートの中では最難関の峠超えである。距離も長く、標高差も大きい。西国一の難所といわれ、その昔、山賊や狼が出没して、巡礼者を苦しめた。

  天気が良ければ、絶景が望めるというが、今日は雨が降らないことを祈るのみです。


  ここから出発です。
八鬼山超え



 これは、巡礼供養碑といい、行倒れた巡礼者を地元の人々が手厚く葬ったものだという。とはいっても、お金の持ち合わせのない巡礼者は、こうはいきません。碑を建ててもらえたのは。それなりのお金を持って旅していた人達だという。

  巡礼者の身元が分かるものには、彼らの家族に知らせるなど、後始末もちゃんと行ってくれます。

行き倒れの人の供養





 この石仏は、清順上人供養碑です。
清順上人供養碑


 
DSC00462



 八鬼山も急な石畳の道である。
登りが続きます



 道のわきには、石仏がいくつも置かれていて、町石と呼ばれている。たいがいは、長年の風雨で、輪郭があまりはっきりしなくなってしまっている。
町石


石仏の町石



  人があまり通らないせいか、苔がはがれていない。
20231014_091808

  

  巨岩がごろごろしているのも特徴で、流紋岩というらしい。表面がどんどんはがれていって、最終的には丸くなってしまう。

20231014_092335


  これも、巡礼者供養碑。
これも供養碑




 町石。蓮華座の部分はきれいに残っていました。

顔が削れている



 この町石は、目をつぶってベロを出しているように見える。
ベロを出している


 
  雨がぽつぽつとあたるようになってきた。そろそろ、合羽を着なくてはいけない感じになってきた。
天気が怪しくなってきた



 この石仏は、38丁という文字がみられる。
38丁と読める



 巨大な石、蓮華石。


巨岩がいっぱい





  大雨になれば、一気に水が駆け下ってくるのだろう。
八鬼山はなかなかです




 荒神堂までやってきました。西国33所第一番札所の前札所として、かつては多くの巡礼者が訪れたという。堂は、最近新しく建て替えられた。


荒神堂



  ここでいったん止んでいた雨は、本格的に降り始め、雨の中を歩くこととなってしまった。幸い、大振りにはなってはいない。

  なぜか、3石仏が固まっています。

3体重なって




  峠に到着。
647m、峠です



  お弁当を食べるために、少し下って桜の森広場まで向かう。ここには、あずま屋があるので、雨をしのげるのだが、いつもなら、志摩半島から那智山まで望めるという絶景は、分厚い靄と雲の中でした。

  そそくさと、お昼をいただき、ガイドさんの横笛の尾鷲節を聞かせてもらったのち、ゆっくりと降りていきます。

  苔道は、滑るので、麻縄を靴に巻き付ける。こうすると、滑り止めの効果抜群になるのだ。

  写真を撮る余裕もなく、ひたすら歩く。


  三木里海水浴場で、バスと合流。ガイド氏とはここでお別れです。


  我々は、バスにて熊野古道センターに向かった。総ヒノキの素晴らしい建物ですが、人気はあまりないらしい。

  ここで、伊勢路のハイライトをビデオで見せてもらう。
ヒノキの熊野古道センター



  そして、隣接する、夢古道尾鷲で、海洋深層水を使用しているというお風呂に入り、ホテルに戻ってきた。

  時間は、19時。部屋の中に濡れたものを広げ、エアコンを暖房にしてから食事に向かった。リュックも靴もすべて濡れてしまっている。

  帰ってくるまでには乾いているといいな。


  尾鷲のおいしい魚を食べさせてくれる居酒屋さん。昨日は、今季初めてのサンマに舌鼓。今日は、解禁になったばかりの伊勢海老でした。

  
20231014_185354


  本当に、伊勢の国は、お魚がおいしいです。