雨は朝方まで降っていたが、ホテルを出発するころには、青空に変わった。

 目の前の電線で、トンビが羽を乾かしていました。


トンビの羽根乾かし



  今日最初に歩く道は、勾配はないものの、とても滑りやすい道だというので、昨日に引き続き麻縄を巻いての出発となりました。道も苔もまだまだ濡れているのだ。

  
今日も麻縄




  この石畳は、伊勢路の中では最も古い鎌倉時代の道。
1つ1つの石が大きくて、重そうだ。

鎌倉時代の石畳




 波田須の道案内標識。

波田須の道標


 さっと歩いて、海が見えるおたけ茶屋跡までやってきた。ここからは、海を見ながら下ってゆきます。古道とは関係ないけれど、この辺りは、徐福伝説で有名なので、徐福の宮にちょっと立ち寄りました。

  古代不老不死の薬を求めて中国からやってきた徐福は、高度な文明を里の人に伝えたといい、里人は、ずっと信仰を続けている。


徐福の宮


  これは徐福の墓。

徐福の墓



  祠の背後には大きなご神木がある。

ご神木



  お参りをした後は、しばらく紀勢線の線路を見ながら歩き、国道311号線に合流。そのまま少し歩き、大吹峠に向かった。

  大吹峠道標
大吹峠登り口



 この峠道は、里人の生活の様子の跡が残っている道で、江戸時代に築かれたという猪垣もみられる。
  
里の雰囲気がある



  
猪垣が続く



  峠は、205m、少し休んで下ってゆきます。待っていたバスに乗って、観音道の登り口のある大泊まで移動。

  観音道を歩きます。
観音堂登り口



 
観音道説明


  観音道は、大吹峠とほぼ平行した道で、観音信仰が盛んだったころは、大吹峠を通らずに、道の傍らに西国33か所の観音石像が立ち並ぶ、この観音道がよく使われたという。

  かつて、観音様の命日には、おはぎやお寿司などので店も出るほどのにぎわいだったと聞いた。


 入り口のところには、33か所石像の第5番から15番が並んで我々を送ってくれます。
第5番から15番が並んでいる



 石畳の苔道です。
ひたすら上る



 ふくろう岩と名付けられた大岩と観音様。

ふくろういわと石仏



 28番と読めます。
28番




 観音様は変身できるので、千手観音や十一面観音など石仏がみられる。

西国33番の観音様たち



  この石像は、西国33か所の結びの寺、谷汲山華厳寺の観音像だ。となりには、祠におさめられた自然石の馬頭観音。
華厳寺の観音像



自然石の馬頭観音



  もうひと頑張りで、ゴールの比音山清水寺後に到着です。
もう少し上る (1)



泊観音説明




  
   泊観音

泊観音地蔵



  千手観音像と岩を利用した祠。
千手観音と岩の祠



  我々も、ここでお参りし、お昼ご飯を頂きました。