気温はますます上がり、日陰を選んで歩く。

 ティエールは、オーベルニュ=ローヌ=ピュイ・ド・ドーム県にある、工業都市である。人口は、13000人程で、ドイツのゾーリンゲンと並ぶ刃物の街として有名で、ソムリエナイフは世界最高峰と称されている。

 けれども、街を歩いているとそんな感じは受けず、木組みの家々が軒を連ねる中世の街といった感じを受ける。
 旧市街を行き交う人はほとんどおらず、ひっそりとしていて猫が道路の真ん中で寝そべっていたりしている。

死んだように眠る猫 (1)




 この辺りはまだにぎやかな感じがした。
中世の街


 坂道を下ってゆきます。

 刃物の街らしいお店屋さんもありますが、

看板




刃物の街




  いきなり中世の街にタイムスリップしたような

中世の街並み (1)



中世の街並み (2)



トキが止まった感じ (2)



  ドアもしっかり中世。ホタテのかざり。

トキが止まった感じ (1)



  ナイフ博物館に到着。


博物館



  ここで作品や歴史などを学ぶ。

  展示品のミニュチュア。精巧な作りです。


刃物博物館のみにゅちゅあ


  ここを後にしてまたまた下ってゆきます。

散策していると楽しい (2)



 左の家の2階の窓には、猫用の窓もしつらえてある。

猫の窓





 一部に違った木材を使った木組みの家。


木材が違う (1)



木材が違う (2)



  もう1つの博物館では、実演を見せてくれました。


刃物博物館


  そもそもなぜここで、刃物産業が盛んになったかというと、街の下を流れているドウロー川の急流を利用して水車を回して動力として、刃物を研磨することができたからだ。

  よって昔は、川に向かってこのような格好で、刃物を研いでいたらしい。


昔はこのようにして磨いた (2)



 刃物をあてている丸い部分は、砂岩でできているが、産地はよくわかっていないらしい。

  博物館の前の通りをさらに下ってゆくと広場に出る。底から下を流れるドウロー川の渓谷が見えました。
  
どぅーろー川渓谷が見える



  さて下ってきた分だけ登らなければなりません。

  でも街並みが素敵すぎて全然気にならない。タイムスリップした街を歩いている気分だ。


気配がない



  観光案内所で地図をもらう。この建物の中にあります。


トキが止まった感じ (3)



  屋根の上の円形が気になる。

円形の塔がある



  門の様な通りを抜けます。

木組みの建物 (1)



 ドウロー川の渓谷沿いに、昔の工場の跡が残っているというので、少し歩きました。



  1970年代までつかわれていたらしい。

工場


 これは水車を回す水の通り道。

ドゥーロー川から水を引く



 さすがに日陰は涼しく、気持ちよく歩ける。

  此処だけではなくて、川沿いには、何軒かの工場の建物跡が残っている。

工房跡 (1)




 
動力の水車



 丸い砂岩の石も残されていた。こんな大きなものを、中世のころ、どのように加工し、ここまで運んだのだろうか?

砂岩



 今日の観光は、これで終わり。ホテルのあるオーベルニュの中心地、クレルモン・フェランへ向かいます。


  今日の夕食は、フード・コートでした。

  大きなクロワッサンを生地にしたもの。皆でシェアします。他にも何種類かあり、おいしくいただけました。

  
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  明日はいよいよ、中央火山帯の山の1つに登ります。