一晩中吹いていた強風は、朝になっても治まることはなかった。
予定通りなら、ドンデン高原を出発し金北山までお花を見ながら歩くことになっていた。
様子を見るため出発を遅らせてみたものの状況に好変の兆しもなく、縦走を断念しかつ、多分アオバネ十字路辺りでの下山になる公算が大きいという。
以前、尾根を歩いていた時に風に飛ばされたことのある私は、怖い。
と、仲間の1人の方が、「私たちは、山に行かないけれどあなたも一緒する?」と声をかけてくれた。
うれしいお誘いなので、私もバスで降りることにした。12人のうち、5人は、バスで一足先に下山して、相川の辺りを観光することになった。
重装備で出ていく仲間を見送り、我々もしっかり合羽を着込んでバス停まで向かった。バス停までの歩きの途中に濡れてしまわないように寒さ対策も兼ねて着込んだのだが、これは正解でした。ドンデン号というこのバスは、山小屋と両津港を結んでいて運賃は2000円でした。バスガイドさんから切符を買うという昔ながらのシステムで、いざ出発。
曲がりくねった道なので、ふもとに降りてくるまでには、1時間半ほどかかりました。
途中の天気はこんな感じだったのに、

下に降りてきたら、風は強いもののすっかり晴れていてびっくり。でも山を見ると厚い雲に覆われている。
ロッジで作ってくれたお弁当をバスの停留所でいただき、相川まで移動。
相川に着いたら近くの観光案内所きらりうむ佐渡に向かい、散策マップをもらい、今日宿泊するホテルのお迎えが来る時間まで相川の町を歩きます。
それにしても、どこもかしこもきれいになっていてびっくり。世界遺産の効果でしょうか。
まずは、最近人気が出ているという北沢浮遊選鉱場跡をめざす。
途中、博物館も有ります。

北沢浮遊選鉱場は、金の増産を目的に昭和13年に建造された施設です。
現在はコンクリートの基礎部分しか残っていませんが、当時は最先端の浮遊選鉱法の導入により、明治時代以来最高の年間生産量を記録したという。


隣接するレンガ造りの発電所。


施設図

インクラインの跡


川向うに移動。
鋳造工場跡


円形のちょっと変わった建物は、シックナーという。ここで、どろ状の鉱石と水を分離する。

選鉱場跡をちょっと上から見ると

そして、このすぐ近くには、佐渡の奉行所跡がありきれいに復元されています。
1603年に建てられた奉行所で、金山の開発と政治の中心としての役割の他に、小判の製造・管理も行ったので非常に重要な場所でした。

さらに歩いていくと、佐渡版画村美術館。相当古い建物ですが、1888年に建設された相川の旧裁判所を利用した者です。

さらにさらに歩いていきます。
時を告げる鐘と鐘楼。18世紀初頭から明治初年迄200年に渡り相川の町に時刻を知らせてきたという。現在も朝夕、人の手で撞いて時刻を知らせています。

そして鐘楼の先を左に曲がった通りが、京町通。金山が栄えていたころの繁華街。3階建ての家も有ったといい、初期の京の豪商たちが金銀の両替店を出していた。

最後に、相川の旧税務署だった建物。現在の建物は、1931年に新築された。正面屋根の部分に切妻風の装飾を施したりして、洋風の建物に工夫を凝らしている。

午後3時、迎えに来てくれた車でホテルに向かいます。とても立派なホテルで、満足満足。グループの7人はまだ到着していないようなので、先に鍵を受け取り部屋に向かう。
夕食前足湯につかりながら、佐渡の海に沈む夕日を堪能。
明日は、野生のトキを探します。会えるといいな。



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