好きなもの・・・猫と旅と・・・

旅と猫が大好きです。 それに関係して、マンホールの蓋や乗り物、建築、ダムなどにも興味を持っています。

カテゴリ: 西ヨーロッパの国々


 オテル・デューへ入ります。

 ドアに1443年とある。

オテル・デュー1443




 中庭を取り囲むように2階建ての建物が並んでいる。北方ヨーロッパの木造建築様式で建てられていて、貧者の病室とチャペルのある建物以外は、美しいモザイク屋根。朝日が当たり輝いている。

 
中庭を囲むように配置された建物

 
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 オテル・デューとは、「神の宿」の意味で、1443年に貧しい人々に無料の医療を行う目的で、ブルゴーニュ公国の宰相とその妻により創設された。  
 当時、フランスは、百年戦争の終盤にかかっていて、ボーヌの住民はまずしく、ペストの流行もあった。

  運営費用は、王侯貴族から寄進されたブドウ園とワインの競売により埋め合わされ、それは500年も続き、1971年まで病院として機能していたというから驚きである。

  現在は、一部が老人ホームになっているという。

  かつて、オテル・デューが所有していたブドウ畑は、1300haも有ったそうだが、現在は60haまで減少したものの、ワインの売り上げは建物の修復などに使われている。

  見学は、まずは、貧者の病室から見てゆきます。

  
貧者の部屋



  
貧者の部屋のベッド (2)


  天井は、塗装がむき出しになった舟形で、床はタイル。

  
船底天井



  突き当りは、チャペルになっており、祭壇画が置かれている。

チャペルの祭壇



  こちらは富める者の病室。絵画が飾られている。ベッドも広い。

富めるものの病室



  時代物の医療機器。

医療器具


キッチン
キッチン

  

 薬局の奥にある中庭に面した建物の壁。ここだけ雰囲気が違う。
薬局のそばの建物 (2)


 最後のホールには、暖炉やタペストリーが飾られている。
サン・ルイルームの暖炉


 
ゴブラン織りのタペストリー


 
タペストリー



 瓦屋根
瓦



 ボーヌの観光を終え、ブルゴーニュの「コート・ドール」と称される、世界で最も華やかなブドウ畑を見て回ります。

 ブルゴーニュワインの特徴である、単一品種での仕込みは、収穫年ごとのばらつきが大きく、当たり年は3年から4年に1度しかないともいわれている。

 車は、コート・ド・ボーヌ地区のアクロス・コルトンまでやってきました。畑に囲まれた通りを歩く。


 
アロクス (3)




モザイク屋根



 何とシャトーがありました。塀で囲まれたブドウ畑も有ります。

  
シャトーの葡萄畑 (2)




シャトーの葡萄畑 (1)




 再び移動して、コート・ド・ニュイ地区に入ります。高級ワインを産出する畑です。

 
ヴオーヌ・ロマネ地区 (1)



 東傾斜の斜面に広がる畑が良いブドウを育てるそうで、ロマネ・コンティの特急畑はまさにそういう斜面に広がっていた。

 塀に囲まれ、ロマネ・コンティと書かれた石板がある。
最上級ロマネコンティの畑



 次のブドウ畑に移動する前に、ワインセラーに立ちより、なんと1級畑でできたワインをごちそうしてくれるといううれしいプレゼントがあり、これはガイド氏の計らいでした。

  
ワインセラーに



  
ボスのおごりで



  ブルゴーニュ地方を南下して、ソルトㇽ・プイイの丘の麓までやってきました。

  ここマコネ地区は、シャルドネの白ワインの産地として有名だそうで、ブルゴーニュ地方の中で最もブドウ栽培面積の広い地区だそうで、プイィ・フュイッセという有名なワインを産出しています。

 この素晴らしい景観の中でお昼をいただきます。これから丘を登るというのに、朝からワインをいただいています。

 
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マコネ地区

 ちょうどいい木陰があったのでそこでいただきましょう。



 目覚ましもなくちゃんと目が覚めた。 

  早速出かけます。昼間は暑くても朝はさすがにひんやりする。


  まずは、ノートルダム聖堂の横の道を進んでいく。

 裏手から見た聖堂。
裏から見ると


 なんてかわいいお店。何屋さんだろう。バーかレストラン?

素敵



 あちこちに中世の面影を残した建物があり、タイムスリップした雰囲気だ。そして誰も歩いていない。私1人です。

  
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私1人


 鐘楼

鐘楼


  葡萄を持った人が描かれたタイル絵。ここボーヌは、世界遺産の町でもあるのだ。
「ブルゴーニュの葡萄畑のクリマ」に、1247か所の葡萄畑だけでなく、ワイン流通の中心地だったボーヌやブルゴーニュ公国時代の中心都市だったディジョンの歴史地区も含まれているのだ。

 
葡萄を持っている


  オテル・デューの前にやってきました。日本の藁ぶき屋根のような形をした建物
アール・ド・ボーヌ




 アート作品である「パンダ・バ」

パンダ・バ



 旧貯金局の建物。

旧貯金庫



  この建物の右に有名なオテル・デューがあります。
後で、皆で訪れます。

 
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 かわいらしい小窓。
素敵な小窓


 不思議な調和を醸し出している屋根たち。

不思議な調和



 小路に入ってみます。

朝の通り


   ファサードが美しい建物。

モザイクタイルのファサード


 建物の向かいにあった公園の牛の像。リアルです。

公園で



  フランスでは、朝清掃する町が多い気がする。

清掃


 皆が活動を始めるころには、街はすっかりきれいになっています。

  ノートルダム聖堂に戻ります。

  
朝のノートルダム人


  ゴシック様式。

ゴシック


  有名なタペストリーらしいですが、中には入れなかった。残念。

聖母のタペストリー


  回廊

聖堂の回廊



  ホテルに戻ってきました。朝食をいただきましょう。おなかが空いたよ。
  停電のあった部屋があったそうです。全然知りませんでした。


 お昼を回っても太陽の熱量は容赦ない。私は、日陰を求めて 壁に沿ってゴキブリ歩き。

  クリュニーの案内は、ガイド氏の有人であるモニカ氏がしてくれました。

クリュニューへ


  この建物は、タウンホール。

タウンホール


 反対側に進むと・・・・なんてきれいなレリーフ!


素晴らしいレリーフ



  クリュニー修道院は、910年の建設。ベネディクト会の修道院として設立され、ローマ教皇直属の修道院組織で、11世紀の修道院改革運動の中心となった。

  しかし、組織が巨大になるとともに、祈祷などの典礼が主となって行き、修道院としての清貧は失われて行ってしまった。12世紀になるとさらに厳格な「シトー会」が登場すると、クリュニー会の影響は減少して行き、1789年のフランス革命で破壊没収され多くの建物は失われてしまった。

  黒い部分が残っている。


かつての教会の黒い部分だけが残っている



  
現在残っている部分


  大戦の慰霊碑と残っている部分。

大戦のモニュメントと教会



  見張り台にも登ってみました。

見張り台



 最上階からの眺め。


塔からの眺め (1)



塔からの眺め (3)



塔からの眺め (2)



 街を後にし、ガイドをしてくれたモニカさんのお宅に伺いました。

  古い建物をリフォームして暮らす素敵な住まいです。ここで、午前中に購入した例のブリオッシュで、ティータイム。

  彼女の住まい。

クリュニーのガイドさんの家 (2)




クリュニーのガイドさんの家 (1)




クリュニーのガイドさんの家 (3)


  少しゆっくりしすぎたのか、ボーヌの町に着いたのは、18時近くになってしまった。城壁に囲まれたボーヌは、至る所に中世の面影が残されている。街には、たくさんのワインカーブがあり、我々もその中の1つにお邪魔することになっていたのです。

  こじんまりした街。

ボーヌに到着



  カーブの様子。

ワインセラーで試飲 (1)



地下に向かうと、一気に気温が下がり、外の暑さから解放された。

ワインセラーで試飲 (3)



 5種類ほど試飲させていただきました。

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 ブルゴーニュワインは、単一品種で造られるのが特徴で、赤ならピノ。白ならシャルドネ。繊細で洗練された味わいがするという。

  本場のブルゴーニュ地方でいただくの初めて。どれを飲んでもおいしく感じてしまう。


  ここからホテルまでは、歩いて向かった。

歩きながら明日の朝は、早起きして街の散策をしようと思う。

 だって素敵すぎる!

 
中世の街並み (1)


ホテルの辺り (2)


 ホテルは、新館部分と古いままの部分に別れていて、私はもともとの古い部分の部屋でした。情緒はあるけれど、少し狭いかな。

 ラウンジ。
ホテルのラウンジ


 今晩の夕食も外のレストラン。どんなワインを飲もうか・・・。

 
 暗くなり始めた街を歩いて向かう。

中世の街並み (2)

  
夕食へ (2)




夕食へ (3)



  エスカルゴが提供されました。私は今まで何となく気持ち悪くて食べられなかったのですが、このお店のものは行けそうな感じがした。

  
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 ワインは、ガイド氏おすすめのワインにします。

 メインをえびにしたのでどうかなと思ったのですが、重くないのでいけます。


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  明日の朝は、絶対早起きするぞ!


 今日は、今回の旅の中でも最高に気温が上がるとの予報が出ているらしい。
昨日まででも十分に暑かったと思うのだが・・・・。 

  まずは、ラ・ベニソン・デューというところで、ブルゴーニュスタイルのロマネスク様式で建設されたクリュニー会修道院を見学。

  
アーチ



  美しいモザイクの屋根を持つ。

クリュニー修道会


  中に入ります。

ひっそりとしている


 ほとんど使われていないような雰囲気。たぶんどんどん住民が減っているのだろう。

 
 素晴らしい天井画

素晴らしい天井絵




 ほおっておかれたような柩の蓋。持ち主の顔でしょうか?

柩の蓋


  敷地内の広い芝生を黙々と歩く親子。ホタテの貝殻をたすき掛けにしているので、巡礼でしょうか?

ホタテの親子 (1)



  続いて向かったのは、シャリリューという小さな町。予定にはなかった場所ですが、ガイド氏がどうしてもこれを買いたかったようです。

  名物のブリオッシュ

名物ブリオッシュ


  駐車場に面した小さな教会。

シャリリューの聖堂



  通り、

シャリリューの通り



  10時前には、家畜市場に到着。この市場は、中世から続いているといい、案内によれば記録に残っている中で古いものは、1498年。牛の取引自体は、1000年頃から行われていたようです。

 専属ガイド氏に場内を案内していただきました。セリと聞いていたので活気にあふれる声が飛び交っているのかと思っていたのですが、今はみなコンピューター相手なのでボタンを押すだけ、静かなものでした。

 この牛たちは、地元の小さなお肉屋さんなどに引き取られるとのこと。
落札された



 落札された牛は、このような紙が貼られていた。
シールを貼られる



 本格的なセリの会場。この日は、イタリアに輸出される牛のセリでした。
掛け声無しの静かな落札



 真ん中に立っている黒い洋服が伝統的な制服です。今はこうした格好のセリ人は見かけなくなった。
黒服が伝統的な格好


 牛たちは、種類や年齢ごとにグループ分けされてはいってきます。欲しい人は手元のモニターで値をつけます。

聖クリストフ家畜市場


  フランスの牛の種類と飼われている地方、さすがに農業国です。

牛の種類



 お肉の行く末も展示されている。余すところなく使わせていただきます。皮、骨もちゃんと用途がある。

お肉の行く末


 この市場は、フランスで2番目の規模で、2024年は、41563頭の牛が取引された。セリの対象になっている牛は、白いシャロレー種で、この辺りが産地で赤身がおすすめの牛です。


 
 同じ敷地内で、生ハムやソーセージを売っていたり、ワインの販売も行われていました。人間というものは、胃袋と頭は別々に動く動物のようです。


  再び車で移動。お昼ご飯を頂くラ・クレイエットで下車。湖のほとりを1㎞ほど歩きました。個人所有だというお城。
  
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 雰囲気のいいレストランで

昼食レストラン


  いただいたのは、ステーキです。

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 花と城は相性がいいようです。

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  この後はブルゴーニュ地方の中心へと向かいます。


 小さな村は、ル・クロゼから。

 中世の村で、窓枠の石灰岩が特徴的。
  
クロゼ




 十字架のある小さな広場

十字架



 広場には、旧タウンホールも。
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 中庭に行ってみました。アジサイがちょうど見ごろです。

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 教会の方へ歩いて行ってみましょう。


教会への道



  教会の横には、見張り塔があり、登れたので早速行ってみました。

登れます



  ここからの眺め。
教会からの眺め (2)


 教会
教会



 小さな塔のある家は、お金持ちか貴族だそうです。

塔のある家



 凝った窓枠。壁の石とは違う石を使っている。イタリア・ルネサンス様式の家。

ジャン・バボンの生家イタリアルネサンス様式 (1)



 続いて、特徴的な屋根を持つ教会のある村アンビエルルへ。

 
アンビエールのサン・マルタン・教会



  ブルゴーニュ地方の特徴的なモザイク屋根の教会です。クリュニー会修道院のロマネスク様式。

  全体模型はこんな感じ。

教会の模型



  正面の額縁のようなものは畳んで持ち運びができます。


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  中庭から見たところ。

美しい屋根瓦




  続いて、サン・タオン・ル・シャテルに向かう。この村は本当に小さくて、城壁が残っていました。


  サンチャゴへの巡礼道が通っているようです。

サンチャゴへの道


 教会の裏手には墓地があり、そこから周りの景色が一望できる。


教会の裏




墓地からの眺め



  かわいらしく、美しい家々が並んでいます。

美しい家




美しい村



  門。

サン・タオン・ル・シャテル


 ロアンヌのホテルに到着した時には、夜の7時近くなっていた。とりあえず、部屋に入り荷物を置き、郊外のレストランへと向かった。

 ロアンヌは、美食の町とも呼ばれ、ミシュランの星付きのレストランもあるという。


 この夜のご飯は、今回の旅の中でも1番洗練されていておいしくいただけました。誰も何も残さず完食。こういう事ってまずないです。

 前菜はえび。
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 メインは魚か肉。
 魚はスズキ。
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 肉
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 デザートは、イチゴのスープ

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 おいしいものをいただき、めったにないクーラーのあるホテルでの一夜。幸せです。


 ヴィシーの街歩きは、アリエ川の近くにあるゴルフ場から始まりました。 

ゴルフクラブ
ゴルフ場



 タブレットの形
ヴィシーの街



 あの有名なお菓子屋さんは、創業200年らしい。
あの有名なヴィシーは創建200年



 川沿いを歩いてゆきます。この川では、トライアスロンやボート競技などが行われるそうだ。
アリエ川に架かる橋



 橋を渡ります。公園を横ぎり向かった先は、温泉の湧き出ている施設。欧州7か国にある11の都市が欧州の湯治文化からなる都市づくりを証明する例として2021年に世界遺産に登録されていて、ヴィシーもその構成都市の1つです。


  ナポレオン3世の時代に再開発が起こなわれ、街は大きく変化する。

 オー・ド・スルス、ここでは温泉水を飲むことができます。

オー・ド・スルス



ナポレオン3世も来たという



温泉水を飲める


  優雅な蛇口。実際に飲んでみましたが、炭酸という感じはあまりせず、ちょっと苦みを感じた。

優雅な蛇口



 アールヌーボーやアールデコ様式の建築物が並び街並みを見ながら歩く。停めてあった車のボンネットには、
ボンネットに描かれた地図



 公園には、こんなものが・・・。わんこの水飲み場です。

犬用




 小さな公園にやってきました。第一次大戦の慰霊碑です。ヨーロッパの都市には、こうした慰霊碑がよくみられる。
1940年ヴィシー政権誕生



 第2次大戦中、ヴィシーには、ナチスの傀儡政権が置かれたことで知られている。この地を首都とした理由の1つが、温泉地だったのでホテルが多く、官庁や官舎を置くのに都合が良かったからだという。1940年から4年以上ヴィシーはフランスの事実上の首都となり、「ヴィシー政権」と呼ばれた。


 広い公園にやってきました。素晴らしいアールヌーボーの建物。オペラハウスでしょうか。
オペラハウス (2)



 隣接するカジノ。
現在はカジノ



 プラタナスの並木。この時代に、重要な道路に面してこのように並木が植えられたという。
ナポレオンが植えさせたプラタナスの並木


 私がとっても気に入った鉄製のアーケード。きれいに復刻されている。

復刻された



 歩いていくと、温泉保養所に到着。ここも美しい。

温泉施設



 中に入れます。

飲めるようになっています (1)


  以前はだれでもここで温泉水を飲めたのですが、現在は、治療目的の方のみに限定されている。



  近くに停まっていた観光列車。

観光列車





 とてもきれいな街を後にして、次に訪れたのは、シャテル・モンターニュにあるロマネスク様式のノートルダム教会。


シャテル・モンターニュにあるノートルダム教会


 修理が終わったばかりなのか、外観はとてもきれいです。


ロマネスク様式11世紀



 今日のお昼は、田舎の1軒家のレストラン。シャローレ牛の子牛の煮込みです。ホロホロでした。

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 ゆっくりと食事を済ませ、中世の村クロゼへと向かいます。


 朝、大雨が降った。閃光が走り、これで気温が下がるといいなあと思った。

 雨に濡れている、ホテル前の道。

朝のサン・ネクテールの通り




  下界では天気も回復し、きれいな青空が広がっているが、山の方の雲はとれない。

 名もなきお城
突然現れたお城




 サンシーには、当初登りを歩きで、下りをケーブルカーという予定だったが、この暑さで、登りをケーブルカーに変更になった。

  楽できてちょっと嬉しい。

 麓の街モン・ドール。冬には、スキー客で大いににぎわうという。


朝のモンドールの街 (3)




朝のモンドールの街 (2)



 ちょっとだけ顔を出してくれたサンシー。

ちらっと見えたピュイ・ド・サンシー



 この変わった色の横断歩道は、自転車レースのツールドフランスの時のユニフォームの色らしい。本当にフランス人は自転車が好き!

 
ツールドフランスのユニホーム色の横断歩道



 街の中を歩いていると、ハムやチーズ屋さんが目につく。

 
チーズ屋さん



ソーセージ屋さん (2)

  


生ハム屋さん


  

  ケーブルカー乗り場はもう少し奥の方にあるので移動。天気は回復せず、ともかく寒いし風が強い。昨年、プロヴァンスで強風でぶっ飛んだことを思い出してしまった。

  
  ケーブルカーを降りても、ホワイトアウト状態で真っ白。風も強く、何かにつかまっていないと進めない。頂上は、もう少し先だというので、恐る恐る歩き始めた。


  階段を上り、てっぺんに到達したものの何も見えず。時折風の闇間から岩肌が見える。

  で、早々に下り始めます。

  岩山が続く辺りは、風邪も強く植物も育たないので、下を向いて歩くだけ。

  途中ようやく風もやみ、頭をあげて歩けるようになってきた。そして休憩。

下山中




死火山が見える



 昨日添乗員さんが買ってくれたチョコレートを切り分けていただきます。


チョコレートを切っています



  ここから少し降りて行ったところで、何頭かのカモシカを見ることができた。

カモシカ



 稜線がなだらかになってくると、きれいな花が現れるようになった。

  西洋フキ

西洋フキ



 アストランティア
アストランティア



 マルタゴンユリ

マルタゴンユリ


 黄色いお花畑も

花畑



  デビルのように見える鬼岩

鬼岩

  

  ホテルに戻る前に、アイスクリーム屋さんに立ち寄った。生まれたばかりの子牛たち。隔離されるんですね。アイスの材料は、このこたちのお母さんのミルクです。

生まれたての子牛の家



 めちゃ可愛い。
子牛



 ホテルに戻り、シャワーを浴び再び集合。希望者だけで、チーズの試食会に出かけました。

  なんといってもここはフランスの中でも有名なチーズの本場。存分に味わって帰りたい。

 
 様々な種類のチーズが
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 それに合わせて、ワインも・・・。


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  生ハムなども出てきます。

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  さらにさらに、夕食前だというのにお腹がいっぱいになってしまいそうだ。
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 フランスって、本当にチーズがおいしい。
 


 今日は、火山群の1つ、標高1515mのバンヌ・オルダンシュの山頂を目指します。
昨日のピュイ・ド・ドームと違いなだらかな道を歩くという。 

  ピュイ・ド・ドームが遠くに見えるのどかな風景。牛たちが近寄って来た。


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  公園に車を止め、トイレを済ませる。今日の出発点はここ。柵の向こうにかつての火山の火口があった。固い岩の部分だけが残っています。


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 ゲーリー湖という湖を見ながら登ってゆく。

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 緩やかな稜線は、牛の放牧場になっていて、あちこちでのんびりと横になっている姿などが見られた。
 白い牛は、この地方独特のもので赤みのおいしいお肉が取れるという。

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 前方に見えているあの岩山がバンヌ・オルダンシュの頂上です。

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 頂上では景色を楽しみ、おやつタイム。

 足元をのぞくと
頂上から

  


オーヴェルニュの風景 (2)

  

  ゆっくりと下りはじめ、途中から違う道に入り、ゲリー湖のほとりを目指す。

  途中、滝がありました。

柱状節理の滝


 再び湖が見え始めた。時刻は、13時を回っているので結構おなかが減って来た。
  
ゲリー湖




 今日のお昼は、湖畔で先回りをして用意してくれていたピクニックランチです。ワインやビールも解禁。美味しくいただきました。


  このあとは、美しいロマネスク教会を見ながら、サン・ネクテールの街を目指します。


  まずは、オルシヴァㇽのノートルダム教会。
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 この教会は、聖母像を納める宝石箱として建てられた。簡潔で力強い火山石で覆われた教会は、山岳地方の景観に調和して美しい。

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 中に入ると、

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 聖母像。

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 教会の周りは、こんな感じ。

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  チョコレート屋さん。季節柄お土産にはちょっと無理。

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  試食をさせていただき、再び移動。サン・ネクテールを目指す。街の入り口のところにあるのが、オーヴェルニュ地方のロマネスク芸術の教会の1つであるサン・ネクテール教会です。

  
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サン・ネクテール教会外観 (2)


  この建物は、クーズの谷の福音伝道師である聖ネクテールの墓の上に建てられた。明るい灰色の火山石で作られており見事な調和がとれている。

 美しい模様も見られる。
サン・ネクテール教会外観 (4)


  内部は、とても保存状態がよく、色彩豊かに装飾された6つの柱頭を持つ内陣は素晴らしい。

ロマネスク様式 (2)



内陣の柱頭



 
美しい彩色の柱 (3)




美しい彩色の柱 (1)



 地下に行くと、

地下



 秘宝

秘宝 (1)




秘宝 (3)

  

  教会の近くにあるカフェで、一休み。


教会前のしょぷ



  これらは、ビールらしい。

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 今日のホテルは、ここからさらに下って行った場所にありました。西日が当たっていてとても暑いのだが、クーラーは無し。幸い扇風機があったので、助かった。

  窓を全開にして、空気を入れ替える。


  明日は、火山群の中で一番標高のあるピュイ・ド・サンシーに登ります。

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