朝の散歩の前に、昨日はいりそこなった露天風呂に向かう。5時ちょっと過ぎだとさすがに混んではいなかった。
朝の桜並木は、観光客ではなくてカメラを担いだ人たちが多い。人出が少ないのと空気感が違うので良い写真を撮りたい人は早朝を好むのかもしれないね。
長靴をはいて川の中に入りじっとシャッターチャンスを待っている。でもなかなか動いてくれないので、我々はどうしてもおじさんが入りこんだ写真を撮ることになってしまい。それはそれでちょっと悲しい気もしてしまう。
自撮り棒もそうだが、すべての人が満足いくショットを取るのは至難のことである。
誰もいない土手の桜。

静かです。並木の近くに住んでおられる方で早い人はもう出勤です。「行ってらっしゃい!」
すると散歩をしていた犬が突然川に飛び込んだ。撃ち落とされたカモを採集するために訓練されている犬だから、水を見たら血が騒いだのかもしれないな・・・。
今日は、予定を少し変更して桜が残っているところを訪れるという。普段観光客が訪ねない場所だそうです。
1つ目は、亀が城跡。ここも今が見ごろで天気も良くて、昨日は雲の中だった磐梯山も顔を見せてくれた。
次は、「はにつ神社」に向かいました。土津と書いて「はにつ」と読む。
会津藩松平家の初代保科正之を祀った神社だそうです。
この後は、三春の滝桜の孫桜と言われる合戦場のしだれ桜を目指す。桜自体はもう散ってしまっているのだが、斜面に咲いた菜の花が美しいのだという。

カーブミラーに映り込んだ菜の花も面白い。ここで誰と誰が戦ったのかというと、平安時代に奥州征伐に来た八幡太郎義家と安倍貞任・宗任兄弟が戦ったそうです。

この辺りの農村道路を走り三春を目指す。バスの中でお弁当をいただいているのだが、右へ左へ曲がるので、下手をするとお弁当箱が空を飛んでしまいそうです。
滝桜の駐車場はまばらで、郵便局などの出店も今日明日には撤収してしまうようだ。今年は記録では2番目に早い開花だったそうで、しかも開花した後に嵐に見舞われあっという間に散ってしまったそうだ。残念!
写真などでは、畑の中の1本桜のように見えるが、そうではない。途中の道は、コンクリートだし、家々も立っているし、お土産屋さんも写真屋さんもいる。
樹齢約1000年は、3大桜の中では一番若い。根尾の薄墨桜の1800年、山梨の神代桜の1500年と比べるとまだまだ生きられるだろう。
花は散ってしまってもその堂々たる幹は見る者を魅了する。古木や大木は幹そのものに一見の価値があるのだなあと思う。



桜を探す旅も最後となりました。滝桜の娘と言われる地蔵桜です。花は、すっかり散ってしまっていましたが、周りの山に植えられている花桃が圧巻でした。
地蔵桜

今までこんなにきれいな花桃を見たことがなかった。口から出てくる言葉は「わあ、綺麗ー!」だけ。
山を登ってゆく。

斜面上に





桃源郷ってこういう場所?


目的の三春の桜には会えなかったけれど、違う形で感動を神様はプレゼントしてくれました。
郡山に戻り、そこから新幹線で名古屋まで戻って来ました。郡山の駅では、待ち時間に民話の語り部からお話を聞くこともでき、これも初めての経験でした。