好きなもの・・・猫と旅と・・・

旅と猫が大好きです。 それに関係して、マンホールの蓋や乗り物、建築、ダムなどにも興味を持っています。

カテゴリ:東北6県 > 東北6県 巨木と山と温泉の旅


 朝ぶろに入る。お客さんは、どうやら我々だけみたい。 

 部屋の外を見ると、起きた時には快晴だったのに、霧が出てきた。 山は大丈夫だろうか?

 辺りを少し散歩してみました。

 宿の前で
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 少し歩くと足湯らしきものがあった。 
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 この紅葉の葉っぱ何だか変です。真ん中が白くなっている。
日焼けしたのだろうか?

 1時間ほど歩いて、宿に戻ると朝ご飯が待っていました。名物の貝焼がでました。帆立の貝殻を器にして、煮たてたもので、卵を割り入れていただきました。
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 岩木山に向かうスカイラインはここからすぐなので、ガイドさんとは宿で待ち合わせです。

 津軽岩木スカイラインは、青森県で初めての有料道路として、昭和48年に開通した。
嶽温泉の有るこの辺りから、岩木山8合目までカーブが69あります。この数は、偶然ではなくて、岩➡ロック➡69とのこと。

 料金所前は、混んでいました。駐車場も、早い時間なのに混んでいて、やはり連休の影響がありそうです。しかも、この後、小学生の団体がバス4台でやってくるというので、それまでには、下山したいところなのですが・・・・。

 リフトに乗って
リフトで9合目に向かいます

 9合目に到着。ここから、歩いて山頂を目指します。山肌にへばりつくように、岩が並んでいて、這いつくばって登って行くのがベターだとアドバイスがありました。ここで2人が、リタイア。鳥の海火口で引き返すことになりました。登頂するのは、2人だけになってしまった。

 岩木山は、標高1625mで青森県最高峰である。その山容から津軽富士とも呼ばれる。古くから山岳信仰の対象とされており、山頂には、岩木山神社の奥の宮があります。

 鳥の海火口。白く見えているのは雪渓です。
雪渓が残っていました
 ヤマハハコ
ヤマハハコ

 岩の連なっている所を登って行きます。
岩木山、あの石の部分を登りました

 30分ほどで登頂。やったーという感じ。
山頂、1625m

 三角点があった。
三角点

 あいにく雲がとれなくて、視界はあまり良くなく、海は見えず。9合目のリフト駅です。
リフトの駅が見えた
 
  白神山地がみえました。
白神山地側

 下りは慎重に、でもやはり登るよりは楽だ。
津軽富士とも

 宿の前で、ガイドさんと別れ、我々は日本海側に出て深浦の方に向かいました。目的は、北金ヶ沢の大イチョウです。木、一本で森の様相を見せていました。
北金ヶ沢のイチョウ
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 根元を見ると、まるでガジュマルの様です。
まるでガジュマル

 そしてお昼ごはんは、深浦町の一押し「深浦マグロステーキ丼」を提供しているお店に入りましたが、女性3人は、なぜか注文せず。青森でマグロといえば、大間と思っていたのですが、深浦も有名なのでしょうか?写真だけ撮らせていただきました。
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 そして、この旅の最後は、青森ヒバの大木「12本ヤスの木」に会いに行きます。途中、ブサカワイイということで一躍有名になったわさおの家の前を通るというので、よってもらいました。飼い主の女性の方も無くなり、わさおも天国に行ってしまいましたが、ちょめが後を引き継いで、鯵ヶ沢駅の観光駅長に任命されたそうです。
 この日は暑いので、ぐったりなちょめでした。
わさおの奥さん

 ここからが、少々大変でした。ドライバーさんは、まだ一度も12本ヤスに行ったことがないといい、途中で怪しくなってきました。で、添乗員さんが、グーグルマップで案内をするのだが、ここを進んでいいの?という感じの細い道が続き、道を間違えたりもした。

 タバコ畑の中を進み、舗装されていない道を抜け、ようやく到着です。
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 ヤスというのがよくわからなかったのですが、先が別れていて魚をつく道具だそうです。ヒバ(アスナロ)の巨木というのを、初めて見ました。針葉樹がこのような特異な形になるのは、珍しいのではないでしょうか?
信仰の対象
 樹齢は、定かではなくて300年以上800年未満ということでした。
12本ヤス

 上の方はこんな感じ。
見上げると

 帰りに、タバコ畑で写真撮影。最近タバコ畑は、見かけなくなった気がする。
美しいタバコ畑

 解散は、新青森駅ということで、駅に向かう。私は、飛行機で帰るので引き続きタクシーで送ってもらいました。
 

 帰りの飛行機から、北アルプスが見えました。
北アルプスの山

 涼しいと思っていた東北ですが、とんでもない暑さが続いた旅でした。
元々、巨木が好きで、機会があれば訪れていたのですが、一度にたくさんの巨木にあえて本当に楽しかった。又、どこかの巨木に会いに行きたいです。


 
  


 今日は大舘を通り、天然の秋田杉の巨木と、白神山地の秋田県側のシンボル的な存在となっている400年ブナに会いにゆきます。 

 まずは、日本一の天然秋田杉のある保安林を、50分ほど歩きます。
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 鬱蒼とした森の中を歩いていると、ブヨが寄ってくる。車のエンジンには、アブも寄ってくる。生きてくために彼らも必死なのだが、私達も食われないために必死である。

 約18ヘクタールの広大な土地に、おおよそ2800本の天然秋田杉があり、直径1m、高さ50m前後の杉が林立している。途中、木道が整備されている部分もあり。
 初めて聞いた精鋭樹という言葉。
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 ほれぼれするくらい美しい。
恋文杉
 
  途中には、「もっくん杉」「仁鮒杉」「秋田美人杉」などの名前の付いた、巨木も有ります。
そしてこれが、日本一の天然秋田杉と言われるきみまち杉です。
きみまち杉
 開けた場所ではないので、全体を写すことができません。秋田営林局が1996年に、日本一宣言をしたもので、名前の由来は紅葉の名所「きみまち坂」からとったそうです。この木1本で、53坪の家が1軒建てられるそうです。
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 帰りに見たウツギのはな。
ウツギ

 今日のお昼は、移動の途中食事をする場所がないということで、町のお弁当やさんに注文したものを車の中でいただきました。
  
  そして、昼からは白神山地の秋田県側に有る岳岱自然観察教育林の中を散策しました。ここにはなぜか、ブヨがいません。森の中が明るいせいなのか、広葉樹は好みではないのか、ともかく我々にはうれしい事だ。
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 木製チップのふかふかの散策路を歩いてゆきます。ものすごく歩きやすくて、疲れ知らず。いつまでも歩いていられそうだ。

 
岩の上に
白神山地の一部です

 ここのシンボルとなっている、400年ブナ。普通ブナの寿命は300年前後と言われているが、それをはるかに超えて生きている。平成11年の台風18号で大枝が折れてしまったそうです。囲いで根元が保護されています。ブナは大量に水を含んでいるので、木の表面の水の流れた跡がわかる。
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台風で大枝が折れた

 こちらはブナではなくて、シナノキの巨木。
400年ブナに劣らない

 大きなコブが特徴でした。
コブ

 ブナの森は歩いていて、安心感がありました。それは開けた感じがするからかもしれない。
ブヨがいない
 
 岩を抱き込んで成長したブナ。
岩と一体化したブナ

  巨岩の上のくぼんだ所から生えているものも。でも大きくはなれなかったようです。
大きな岩の上にも種が

 ブナに癒された後は、秋田県と青森県の県境にある釣瓶落峠を越えて6県目の青森県に入りました。昔は難所と言われた峠も、今はトンネルもできて、紅葉の名所になっていました。

  西目屋村に入って、道の駅に立ち寄り、ここから水陸両用バスでダム湖である「津軽白神湖」に向かいます。
水陸両用バス

 水陸両用バスは、2度目です。1度目は、大阪で城の周りの川だか、お濠だかを回った記憶があり、水に入る時にはちょっとドキドキしました。

 途中から、雨が降ってきたのだが、窓がないので窓際にいると結構濡れました。途中、観光案内をバスガイドさんから受けながら進んでゆく。運転手さんは、バスの免許と船の免許の2つが必要です。
ダム湖に向かいます

 入水の時は、やはりちょっとドキドキしました。今年、東北地方はこの時点では、空梅雨でダムの水位もずいぶん下がっていました。
 色の変わったところが普段の水位だ。
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 湖面が下がったので、沈んだ橋が姿を表していました。
かつての橋

  ダムの本体が、少しだけ見えて来たところでユータンとなり、約25分の遊覧はおしまいです。
ダムが見えた

 今日のお宿は、弘前市に近い岩木山の麓にある岳温泉です。白濁した熱いお湯が特徴のとてもいい湯でした。個人的には、暑いお湯が好きなので、ここが一番気に入りました。

  豪華な夕食。今日は、ビールではなくて日本酒にしました。
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 釜めしは、マイタケ御飯です。 

  明日は最終日、岩木山に登ります。


 春の花が終わり、初夏の花から盛夏の花に変わる時期でしょうか。 
詳しくないので、ガイドさんにくっついて片っ端から名前を聞く。間違って覚えていたらごめんなさい。

 ハナニガナ
ハナニガナがいっぱい

 イワオトギリ
イワオトギリ

 ゴゼンタチバナ
ゴゼンタチバナ。

 イワイチョウ
イワイチョウ

 ハクサンシャジン
ハクサンシャジン。

 トリアシショウマ
ショウマ

 シラネアオイの実、ガイドさんいわくエリマキトカゲだそうです。
シラネアオイの実

 ミヤマバイケイソウ
ミヤマバイケイソウ (2)

 ホソバノキソチドリ
ホソバノキソチドリ

 トウゲブキ
トウゲブキ

 ノギラン
ノギラン。

 ニッコウキスゲとシラネニンジン
ニッコウキスゲとシラネニンジン

 モウセンゴケ
モウセンゴケ

 モミジカラマツ
モミジカラマツ

 モミジカラマツとシラネニンジン
シラネニンジンとモミジカラマツ

 コバギボウシ
コバギボウシ、

 白いハクサンシャジン
白のハクサンシャジン

 ミヤマキンバイ
ミヤマキンバイ

 シロバナハナニガナ
シロバナハナニガナ

 キンコウカ
キンコウカ

 ニッコウキスゲの花畑
ニッコウキスゲの花畑

 もう少し早かったら会えたかな。花の終わったチングルマ。
さよならチングルマ

 奇跡的に残っていたイワカガミと茎とがくだけのチングルマ。
散りかけのチングルマとイワカガミ

 貫禄のイワカガミ
イワカガミ

 アカモノ
アカモノ

 沢山の花にあえてうれしかったです。
 

  


 宿は連泊なのだが、この日から4連休に突入するので、昨夜の様にのんびりとはいかないだろうな。
で、少し早起きして、露天風呂に入ってみました。

 混浴なのだが、本館の入り口の履物を見れば、空いているか簡単にわかる。

 囲いがあるだけの簡単な造りなのだが、明るくなって間もない空を独り占めの感じがして、とても気分が良かった。 
杣温泉

 宿の前に有った夫婦杉。小さな祠がりました。
夫婦杉

 まずは、花の森吉山と称されるほど、沢山の高山植物がみられるという森吉山に向かいます。冬にはスキーもできます。
 ゴンドラに乗りこむ。片道7分で山頂駅に到着。雨は降っていないが、見通しは聞かず。予定を変更して、稚児平へは行かず、森吉神社までの往復のハイキングとなりました。
ゴンドラで森吉山の上に

あいにく視界が効かず

 沢山のお花の写真は、次回にして今日は行程の紹介だけです。

 森吉神社と山小屋。
森吉神社と山小屋

 鳥居をくぐって。
森吉神社の鳥居

 森吉神社の御神体は、不思議な形で積み重なっている岩でした。隙間があるのでくぐることもできるそうだ。
御神体の岩

 旧道の花畑の中を通って戻ってくる途中、ようやく頂上が見えた。
森吉山頂上が見えた

 下って、お昼ごはんをいただき、マタギ資料館で、現役のマタギの方のお話を聞くことができました。実際に使っておられる道具なども見せていただき、何もかもがへえーという感じです。彼らは、山深い地域で生活していて、狩猟に従事し、熊の胆、血、骨などを薬品として加工し、また毛皮の行商を全国的に広めて生計をたててきた。熊の胆の粉末を舐めさせてもらましたが、特段生臭ということもなかったです。マタギには、厳しい掟、マタギの言葉、信仰があり、狩猟に出る際には神事を行い身を清め、危険防止方法など綿密に計画を立て、神仏と自然の摂理に従って来ました。阿仁地域には、根子マタギ・比立内・打当マタギの種族が有ったが、現在は、現役マタギの方は30名との事。

 資料館には、沢山のチェンソーアートが展示されていました。昔のマタギの人の格好です。
マタギ資料館へ

 そして、猟をされた方のクマ達が飼われているくまくま園にこの後向かいました。東北では唯一のクマ牧場だそうです。

 ここには、ツキノワグマとヒグマが飼育されていました。ツキノワグマの方は、餌を購入してやることもできる。お客さんが近づくと、彼らはおやつを期待して、色々なポーズを見せてくれたりします。
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 小熊舎
クマクマ園

 ヒグマの方は、15頭が飼育されていて、日替わりで活発な動きを見せてくれる。暑いので、風呂ならぬ水遊びがお気に入りの感じでした。
良い湯状態

 予定に有った観光は、ここまでで宿に戻ろうとしていたら、畑の向こうに何やら賑やかな案山子がたくさん立っているのが見えた。で、時間も有ることだし、ちょっと寄っていく事にしました。近づくと結構リアルな案山子がたくさんあり、自分の気に入った案山子の番号を投票箱に入れて、コンテストを行っているのだという。
かかしがいっぱい

 場所が、秋田内陸縦貫鉄道の阿仁マタギ駅の近くだったので、駅にも立ち寄ってみました。すると、添乗員さんの方から、「乗ってみますか?」と声がかかった。「580円かかりますが、40分ほど待てば急行があるので、それに乗って阿仁合の駅まで行きましょう」全員、さんせーい!の声。思いがけず、乗ってみたかった秋田内陸縦貫鉄道に乗れることになりました。

 阿仁マタギ駅。
阿仁マタギ駅

 石を使ったこんなかわいい置物が置いてあった。
駅に置いてありました

 ホーム。
ホームへ

 列車がやって来ました。

秋田内陸縦貫鉄道の列車


 こちらは、我々が乗る予定の列車です。
これは各駅停車

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 乗り込んで気が付いた。車内には、秋田犬の写真がいっぱいだ。
秋田犬列車でした

 車内の座席は、ほぼ満席です。後ろの窓にへばりついて、列車の動きを楽しむ。トンネルを抜けるとすぐに鉄橋。
トンネル鉄橋

  この鉄橋は、安芸には見事な紅葉がみられるそうだ。列車撮影のポイントらしい。
一番高い鉄橋

 阿仁合駅では、結構長い事止まっていました。我々は、ここで降ります。7区間の短い乗車でしたが、それなりに満足!
  
阿仁合の駅

  勢ぞろいでした。
そろい踏み

 阿仁合駅では、今静かなブームになっているらしい鉄印帳が売られていて、買い求めていらっしゃる方がいました。

 再び車に戻って、宿まで帰ります。

 駐車場には、6台ほどの車が止まっていましたが、みなさんもうお風呂に入られたようで、温泉には誰もいなかった。ここには、クーラーはもちろん扇風機もないので、蚊取マットを入れて、窓を開けて自然の風を入れる以外に涼しくなる方法がない。それにしても、暑い。

 今日の夕食は、山菜料理にプラスして、鯉こく・鯉の甘煮・鯉の洗いにきりたんぽ鍋が並び、中々豪華です。 


 ホテルの朝食に出たヨーグルトがめちゃくちゃおいしくて、お代わりをしてしまった。岩泉は、120年ほど前から酪農が行われており、牛に無理をさせず、1つ屋根の下に一緒に暮らし、家族として大切に育ててきた。世界の酪農は、大型化し牛を経済動物として扱う風潮がある中で、人と緩やかにつながった存在として牛を扱う文化がここにはあるという。

 そんな環境で育った牛さんからいただいたミルクやヨーグルトが美味しくないわけがなく、聞けば納得の味でした。 

  今日の予定は、1000m級の北上山地を超えて、盛岡に入り、岩手山の溶岩が流れた焼き走り溶岩流を歩き、午後には、秋田県に入り、鹿角市尾張沢鉱山を見学したのち、宿のある森奥吉に向かうことになっていた。

  峠越えは、思ったより時間がかかります。盛岡は、私の好きな街の1つでもある。落ち着いていて、歴史を感じさせる街だ。

 普通の観光はしないので、まずは「さんさ踊り」発祥の地と言われている三ツ石神社にむかう。
三ツ石神社

 御神木
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由来

 これが3つの大きな岩だ。
三ツ石

 全員で、手形を探すが見つからない。市役所の観光課に電話をして、場所を聞くとこちら側ではなくて、裏面に有るらしい。裏に回ります。
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 建物横に、ヒントらしきものがかかっています。
鬼の手形ヒント

 しめ縄の位置を実物と照らして、此処にしようと強引に決定した。

 続いて、有名な石割桜にやって来ました。
石割桜

 裁判所の敷地内に有ります。春になると、こんな感じで花を咲かせてくれる。
春には
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 それにしても暑い。テレビのニュースでは、この時期は、全国で東北が一番暑かった。

 そんな中、日影の全くない、足元の悪い焼走り溶岩流跡を、我々は黙々と歩いていました。
280円前に噴火した岩手山の溶岩流

 岩手山は、盛岡市の北西30kmに位置する、標高2038mの活火山である。見る角度によって形は違うが、南部片富士とも呼ばれている。
 1719年の噴火によって、山の東側中腹から流れ出した溶岩が、ここ焼走り溶岩流だ。粘性が小さく流動性があるので、長さ4㎞、幅1.5㎞の扇状地型の様に広がっている。経過とともに、表面にはシラガゴケや菌類、地衣類の着生が少し見られる。
地衣類が

 展望台までは、片道20分ちょっとくらいかな。

 展望台とはいうものの、展望はあまりなかった。
雲がとれた

 帰り道、アクシデントが起こり、1人の方がリタイアされた。付き添いで、添乗員がついていかれたので、残りの行程を、ジャンボタクシーのドライバーさんとこなすこととなりました。

 時間が、少しきつくなってしまったが、おひるをいただき、秋田県に突入です。玉川温泉の近くを通過しながら、鹿角市までやって来た。

 かつては、日本有数の鉱山で最盛期には、人口12000人を数えたというが、1978年に閉山となった。伝記では、発見は708年といわれ、一部の金が奈良の大仏の鋳造にも使われたという。また、平泉の黄金文化にも大いに寄与したとされる。

 江戸時代には、手掘りで採掘が進められたが、明治以降になると三菱に鉱業権が渡り、閉山までの約90年間、三菱の銅山としてピークを迎えた。資源小国の日本においては貴重な存在として、高度成長期を支えてきた。

 
尾去沢鉱山

 中は、結構涼しいが寒いという程ではなかった。でも、上着は必須です。
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 鉱床が、縦に入りこんでいるのでこういう工法で掘られた。
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 掘った跡。
鉱脈の有ったところ

 人形を使って当時の現場の様子が再現されている。
当時の様子

 バッテリーで動いていた電車。閉山後は、電気を使って実際に観光客をのせて動いていたというが、今は止まったままです。
バッテリー電車
 
 縦の移動には、エレヴェーターが使われた。
坑内エレベーター

 後半は、江戸時代の手掘りの様子が展示されている。金山として開発された西道。
江戸時代までの手ぼり坑道へ

 キリシタンもいたようです。
キリシタンもいた
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 この後は、秋田内陸縦貫鉄道の阿仁前田駅まで向かいます。そこで、ホテルのマイクロバスに乗り換えて、奥森吉まで向かうという。

 駅で、ドライバーさんと別れ、狭い道を川に沿って走って行く。添乗員さんともようやく連絡がとれ、今日の最終の列車で宿に合流できるとのこと。良かったわ。

 今日は、分宿で、私達2名はここからさらに奥にある杣温泉に泊まることになっている。道が細くてマイクロでは入れないので、宿の御主人に迎えを頼んだ。

 明日の夜は、満室だが、今夜はお客は我々以外は1組だけでした。

 宿自慢の山菜やキノコ料理に箸が進む。
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 夏油温泉は、とてもアクセスが大変だ。昨日は夕方過ぎだったし、ドライバーさんは、くねくねした道を運転するのは大変だったと思う。携帯の電波も届かないような、秘境の地である。到着した時には、暗くなっていたので、露天風呂はあきらめ内湯の2つを入湯した。 

 冬になれば、閉鎖してしまうような奥地なので、部屋にはテレビも冷房もない。今までは、必要が無かったのだろう。ところがここのところの暑さは尋常ではなく、宿も、慌てて冷風扇を入れたのだが、これが電圧の関係で使えない。扇風機一つでは、かなり暑く眠れるかなあと心配したが、そこはやはり山奥なので、朝方にはひんやりとしていた。
元湯夏油外観

 自炊の方々も多いので、自炊館があります。まるでセットの様な雰囲気。
夏油温泉自炊館


 元湯夏油には、露天風呂が5つと、内風呂が2つあるのだが、露天風呂は滝の湯をのぞき、混浴である。露天風呂なので、夜に入っても面白くない。で、早起きして露天風呂に行ってみた。

 一番熱い大湯は、誰もいなかったが暑くて入れず。50度近くあるのではないだろうか?足湯だけでも、効き目があるというのでチャレンジしてみたが、突っ込んだ段階でギブアップである。

 滝の湯は、女性専用なのだが、露天という感じがしなくて、イマイチ。疝気の湯は、女性の人と2人で入浴。真湯は、川に面していて一番人気があるそうだ。
真湯

 向かい側に有るのが、女の湯(目の湯)。こちらは狭い。
目の湯
   
 間に流れているのが、夏油川です。ほてった体を、足だけでも入れてみると、かなりの冷たさで一気に涼しくなる気がする。
夏油川

 温泉が発見されて以来、薬師如来を祀ってあるという。神仏混合なのだろうか?
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 樹齢約650年以上という、御神木の「見印の杉」。ここにはもう1つカツラの巨木も有りました。
見印の杉、樹齢850年

 今日は、花巻から岩泉まで岩手県内を移動してゆきます。

 まずは、花巻市西に位置する円万寺に立ち寄る。坂上田村麻呂が、蝦夷を平定した時に建立されたという。
円万寺

 ここにも巨木がありました。とは言っても、下の部分が残ってるだけですが・・・。
由来

祖母杉、桜が伸びている

 境内からの眺めは、素晴らしかった。散居村というのでしょうか?
美しい境内からの眺め

 そして、場所を移して、巨木ならぬ巨石を見に行きました。続石といい、弁慶が持ち上げて造ったとか、古代人の墓だとか諸説があるようです。
続き石

 山の中から、太平洋岸の宮古市に到着。東日本大震災でも被害をうけた浄土ヶ浜でお昼をいただきました。レストハウスの、屋根の下には、津波の到達地点が残されていた。
レストハウスに

 以前やって来た時に、遊覧船に乗ってウミネコにかっぱえびせんをやった思い出がったので、その事をガイド氏に尋ねると、遊覧船は、津波で壊れてしまい、復活することはなかったという。元々、2隻で運航していたのだが、老朽化に伴い1隻での運航になっていた所に、津波で流されてしまった。予算の関係もあり、中々復活できなかったのだが、近いうちに再び運航することが決まっているそうです。
 
ウミネコ

 浄土ヶ浜特有の、この白い景観も、津波の跡にはすっかり無くなってしまったそうだ。それを皆の力で元に戻したという。
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 夏には、海水浴場になるそうだ。とても綺麗!
海水浴場にもなる

 遊歩道も整備されているので、お台場跡に行ってみました。外国船の見張り台があった場所です。
お台場展望台から

 ここから、田老を抜け岩泉を目指します。田老の巨大な堤防も津波は越えてきたかと思うと、何とも不思議な気がする。震災前には無かった立派な道路が走っていて、景色が変わってしまい、自分の昔の記憶を手繰り寄せることができなかった。

 安家洞に到着。こちらは初めて入ります。数億年前に形成された、三陸安家石灰岩層が隆起し、その後雨水の浸食によって生まれたものだ。総延長23.7㎞で日本一の長さがあります。1000か所以上の別れ道があり、日本では数少ない迷宮型鍾乳洞であることや、洞窟の生成発達過程が段階的にわかること、古い方のグループに属する鍾乳洞である事など、学術的にも価値が高く、文化庁指定の天然記念物になっている。ここは思ったよりも面白くて、もっと時間をかけて探検したいと思った。

 中はとにかく寒く7度しかなかった。ヘルメットを借りて入っていくのだが、天井が低いのであちこちで頭をぶっつけます。
安家洞
 岩には、お約束の名前が付けられていました。
  
 これは一角サイ。
一角サイ

 
 前もって少し遅くなることを連絡しておいたので、龍泉同は閉館時間を少し回っていましたが、入らせていただけました。

 龍泉同の方も、何年か前の台風の影響を受けたようだが、すっかりきれいになっていました。
日本3大鍾乳洞の1つで国の天然記念物の指定されています。むかしは、船でこの中を行き来していたことも有ったが、今は眺めるだけ。今も調査が続く洞窟の全長は、5000m以上あるとされ、美しい地底湖が見どころとなっている。龍泉同の水は、岩泉町の上水道水として利用されているほか、一定温度の洞内では、ワインの貯蔵庫にもなっています。
龍泉同エントランス

地底湖

 展望台からのぞくと
展望台から

 トンネルを抜けると曇る!
寒暖差があるので曇る

 今日のお宿は、隣接する龍泉洞温泉ホテルです。清潔なお風呂に入った後は、地元のヤマブドウのワインを2種類いただきながらの夕食でした。 


 山形県を北上して秋田県に向かいます。 
とちゅう、鮭川村に立ち寄り、小杉の大杉、通称「トトロの木」を見学した。

 私有地に有るので、役場の人が暑い中わざわざ案内をしてくださいました。
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 近くで見ると枝を張り巡らした大きな杉にしか見えませんが、
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 離れてゆくと・・・・・

 はい!「トトロ」にしか見えない。
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  成長し続けているので、何年かすると、トトロではなくなってしまうだろう。

  車はさらに北上して秋田県のにかほ市に入りました。鳥海山ブルーラインにて、5合目まで向かいます。麓からは、頂上は見えていません。

  鳥海山は、秋田県と山形県の県境に位置し、日本海の海岸線から一挙に立ち上がる独立峰である。標高2236m、海岸線から直線距離にして16kmしか離れていない、海に影を映す「影鳥海」を運が良ければ見ることができるそうだ。

  5合目の鉾立から、少し登って展望台まで行きました。

  ぼんやりとしていて、すっきりとはいかないがそれでも景色を楽しむことはできた。
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鳥海山からの眺め

 ホタルブクロ
ホタルブクロ

 クガイソウ
クガイソウ
 ハナニガナ
ハナニガナ


  クルマユリとクガイソウ
クルマユリとクガイソウ

 海にぼんやり見えるのは、山形県酒田市飛島で山形県唯一の島である。山形県に島があるとは全然知らなかった。酒田市の北西39kmに位置し、人口約200人ほど、面積約2.7㎢、最高地68m。平たい島に見えました。
うっすらと飛島が見える

 シラネニンジン 
シラネニンジン
  モミジカラマツ
モミジカラマツ

 フジバカマ
フジバカマ (2)

  マルバキンレイカ
マルバキンレイカ

 ヤマハハコ
ヤマハハコ

 相変らず頂上は、隠れたままです。
山頂は見えず
 
  下に降りて来て、象潟の道の駅でお昼ごはんです。今日のお昼は、ビールとお勧めの寿司をいただきました。


 山形県に入りました。 今回の大まかなルートはこんな感じです。旅行社のHPからいただきました。
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 東根市といえば、さくらんぼ。駅の名前にもさくらんぼ東根駅があるくらいです。以前サクランボ狩りをした時に、ここの大ケヤキも訪ねていた。2回目なので、そんなに感動しないかなあと思ったのだが、大ケヤキのオーラはすごかった。

 東根小学校の校庭の片隅に有り、児童たちが大切に見守って来た樹齢1500年以上と推定されている。
東根の大ケヤキ
高さ28m、
根回り24m
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 明治ころまでは、父ケヤキ・母ケヤキの2本があったといい、現在のものはその母ケヤキのほうだという。
小学校の校庭にある

 そして、今日の最後の観光は出羽三山の1つ、羽黒山に向かいます。出羽三山とは、月山、湯殿山、羽黒山の3山を言い、月山は過去を、羽黒山は現在を、湯殿山は未来を象徴している。

 月山神社は、山頂に鎮座し月読命を祀る。湯殿神社の御神体は巨大な岩で「語るなかれ、聞くなかれ」といわれ、神秘に包まれている。今も、自然崇拝の原型をとどめているという。湯殿山は、修行した山伏が即身成仏をする場所とされて来た。

 ガイドは、修行した山伏の方が案内してくれました。

 少なくなってしまったという宿坊の1つ。
宿坊

 羽黒神社も初めてではないが、前回はバスで頂上まで向かい、帰りに2446段の石段を降りてきた。今回は、逆で、2446段の石段を登っていく約1時間の正式のお参りの順路です。 

  鳥居をくぐります。
ここから山頂を目指します

  髄神門
髄神門

 この門をくぐると杉並木が続いています。継子坂を下り、末社や摂社の間の道を進んでいく。
摂社や末社

 赤く塗られた祓川にかかる神橋。古くは、この川で身を清めて参拝に向かった。
神橋

 須賀の滝。
菅の滝

 天然記念物の爺杉。昔は婆杉も有ったのだが、1902年、暴風で失われてしまった。
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爺杉、樹齢1000年

 さらに進んでいくと、個人的には日本に有る5重の塔の中で一番好きな国宝の羽黒山5重の塔が木立の中に優雅な姿を見せてくれる。
国宝五重塔

 爺杉から見たところ。
爺杉と五重塔

 高さ、29.9m、三間五層の素木造りの杮葺きである。創建は、平将門と伝えられ、現在のものは南北朝時代に再建されたものである。
 見る角度によって、雰囲気が違って見える。
こちらから見るとスマートに見える

 ここから、本格的な登りが始まります。髄神門から始まる表参道は、全長約1.7㎞、長い石段が続く。両側には、樹齢300年から500年の杉並木が続く。580本を超える杉は国の特別天然記念物に指定されています。
杉の数580本、
 階段は、平気だが平気でないものが待ち受けていた。ブヨだ!!!!!!

 顔の周りをブンブンとんで、すきあらば刺そうとしてくる。6月、知床で刺されてかゆい思いをしたので、絶対に刺されたくない。申し訳ないが、ガイドさんの案内も身を入れて聞くことができない。芭蕉が逗留したという南谷史跡のそばには、芭蕉の句碑がありました。

 ようやく終点の鳥居が見えた。
山頂に到着

 ところがぶよの大群は、ますます増えて行く。鏡池があるせいだろうか?たまらず、三
神合祭殿も鐘楼もぶっ飛ばし、樹木のない広場の方に避難する。

 左が、三神合祭殿、隣が参集殿、手前にあるのが鐘楼である。 
三神合祭殿と参集殿

  鐘楼は、山中では五重塔に次いで古い建物です。鐘も口径1.68mで、中世以前のものとしては東大寺の鐘に次ぐ巨大なものである。
大鐘、重文です

  広場の片隅で咲いていたネジバナ。
ネジバナ

  時計を見れば5時半を回っている。早く温泉に入り、ビールが飲みたいよう。今日の温泉は、此処から30分ほど行ったところにある1軒宿の湯の澤温泉「地蔵の湯」です。

 広くはないけれど、静かでいいお湯です。
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