好きなもの・・・猫と旅と・・・

旅と猫が大好きです。 それに関係して、マンホールの蓋や乗り物、建築、ダムなどにも興味を持っています。

カテゴリ:西ヨーロッパの国々 > スペイン、ジブラルタル海峡周辺の自治領と街を訪ねて


 帰国日。ゆっくりと朝食をいただき、10時頃のバスでマラガ市内の中央市場に向かう。 
思ったより、乗ってくる人も多くて時間がかかった。バスに乗って思ったことは、日本のバスだと乗客が動いているうちは、発車しないし、バスが停車するまでは動かないようにとくどいほどの案内が入る。

  こちらは、お年寄りが立っていても、お構いなく動くし、お客もバスが動いていいても構わず移動する。これは、彼らの体幹の良さに関係しているのかも。

  運賃は、現金、電子決済、クレジットカードが使えた。

  中央市場は、旧市街の広場の近く。イスラム時代造船所だった場所に建てられた。19世紀のものだが、14世紀の中央門が残されていて、その門を利用し、鉄骨素材で設計されており、イスラム様式と融合していて、美しい。

アタラサナス中央市場


 肉や野菜、魚介、お菓子、日用品などが売られているが、目が行くのはぴちぴちの魚介類です。

  小魚専門?
小魚専門


  マテ貝
ダラッとしたマテ貝

  ザリガニの様なエビ
ザリガニみたい


  大きなカメの手
おなじみ亀の手


  アンチョビ、オイルや酢につけたもの。
アンチョビ


 ナポレオンフィッシュの様な魚
ナポレオンフィッシュみたい


  フライもたくさんの種類が売られている。こちらのものは、衣がすごく細かいので食べやすくておいしい。
パン粉が細かい揚げ物


  ホテルに戻ったのは、チェックアウト時間ぎりぎりの11時45分くらいでした。荷物はまとめてあったので、そのままチェックアウト。空港までは、10分ほどで到着。PCR検査場で、陰性証明書の紙を貰ってチェックイン。
  前回は求められなかった、マイSOSのブルー画面の表示を求められた。


  帰りは、空いていて、席を占領できたので良く眠れた。成田で一泊して次の朝帰宅。次の海外は、10月の後半、ブラジルへジャガーやオオカミを見に行きます。


 マラガ市内に入って、まずは、ヒブラルファーロ城の有った丘に向かい、マラガ市内を上からのぞいてみました。
 14世紀に築かれた城はイスラム時代のものだ。 

  コスタ・デル・ソルの中心地で、国際都市でもある。人口は、57万あまり、ピカソの生家が有ることでも知られている。
城の有った展望台から


 手前の闘牛場は、ロンダのそれと比べるとかなり大きい。
マラガの闘牛場


  灯台も見える。
灯台


 車で下ってきた後は、徒歩で回る。まずは、ピカソの生まれた家に向かう。生家の前には、メルセー広場が有り、ピカソの銅像が有った。
広場のピカソ


  
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  ピカソの生家。
3階に住んでいたとある
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  城壁を左に見ながら、サンティアゴ教会を通過。この教会は、ピカソが、洗礼を受け、彼の両親が結婚式を挙げた場所だ。
サンティアゴ教会

  ちょっとおしゃれな建物。木枠の窓が素敵だ。
旧市街の家

 アルカサバにやって来ました。古代ローマの要塞の後に、11世紀モーロ人によって築かれた。時間の都合で、入場はせず、ローマ劇場の跡のみ見学。
アルカサバ要塞


 そして、大聖堂。ゴシック、ルネサンス、バロック様式が混同した建物で、16世紀に建築が始まったが、18世紀中頃に、資金不足となり、右の塔が未完成のまま工事は終了した。

 
大聖堂が見えて来た

 内部見学もできますが、こちらも外観を見るだけ。もしマラガに再訪することが有ったら、此処はぜひゆっくり訪れてみたい。

 入場する場合はここから。
入場口

  ぐるっと外観を見て回りましょう。

  素晴らしい門。
素晴らしい門

  塔と
16世紀建設が始まった


 素晴らしい彫刻
彫刻が素晴らしい


  向かい合うようにあるこの素敵な建物は、病院です。1505年に、当時の騎士が建てたとか。
病院?


  そして、この素敵なバロック様式のサファードの建物は、マラガ・ウニハ財団の文化センターとの事。色がスペインしている。
マラガ・ウニハカ財団文化センター、バロック様式のファサード


  そして、マラガ第一番のおすすめピカソ美術館です。前回、私が訪れた時には、まだオープンしていませんでした。

  楽しみ!
ピカソ美術館

 ブエナ・ビスタ宮殿を改修したもので、地下には発掘されたフェニキア・ローマ・イスラム時代の遺跡も展示されています。

 ピカソ最初の妻オルガとの間に生まれた息子パウロの息子の未亡人とピカソの孫であるルイス・ピカソから寄贈された作品が、展示されている。
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 古典主義時代のものかな
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 まんがみたい
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 これで今日の予定はすべて終わった。街を車の中から見ながらホテルに戻ります。
海岸線に有った、派手な建物は、ポンピドセンターですって。パリのセンターの別館という扱いらしい。
ポンピドーセンター


  今回の旅の最後の晩餐は、ホテルの目の前にあるレストランでいただきます。


  今朝早くに、メールで昨日の検査の結果が通知されてきていた。ネガティブの文字にホットする。さっそく、マイSOSに登録して画面を青に変える。

  8時45分、レストランに向かう。料理の出てくるのを待っていたら、こんなに見事な夕陽を見ることができた。
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  イカやタコマテ貝など、海の幸にワインが美味しい。


 クロマニョン人が描いたのではないかと言われる岩絵が見つかった洞窟のあるネルハに到着。 

  1959年、近くの少年たちによって発見されたもので、2万年前もの先史時代の壁絵や住居跡が残されている。それらは、公開されておらず、パネル展示だけだ。

  
ネルハの洞窟


  
此処で見つかった岩絵


  中は、奥行きはないが広大なホールになっていて、バレエの公演なども行われていた。
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  これらの石柱は、世界一の大きさとしてギネスに乗ったこともあるという。
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  斜めになっているものは、途中で折れてしまったからだ。
倒れている


  チケット売り場の後ろの方に、発見した少年達が、入って行った穴が残されていた。彼らはコウモリ狩りをしていて迷い込んだという。
発見した子供達が入った穴

  かつての少年たちの、大人になったパネル。
成人になった子供達


  お土産をゆっくり見たいといった方の願いはむなしく却下。先を急ぎます。反対側の車線は、すでに規制がかかったいるようだ。

  遠くに見えて居たこの橋は、アギラ水道橋。この辺りは、かつてサトウキビ畑が広がっていて、砂糖工場へ水を供給するために19世紀に造られた。
アギラ、19世紀水道橋
 

  現在は、アボカドの栽培が盛んに行われているそうです。

  急いだ甲斐があって、帰省の前にネルは市内に到着できました。ここからは、市内を観光してお昼ごはんをいただいた後、マラガに向かいます。

  ネルハの街は、山と海岸に挟まれた岩場の上に有る白い街です。岩場と岩場の間に幾つかビーチが並んでいる。
ネルハのビーチ


 海を左に見ながら旧市街を歩いて行きます。
ネルハの通り


 綺麗な花の有るバルコニー。
飾った窓


 海岸線の中ほどにあるのが、地中海を見渡す展望台で「ヨーロッパのバルコニー」と呼ばれている。
ヨーロッパのバルコニーへ
バルコニーで

 この先の展望台の下は、レストランだったようですが、我々が訪れた時には、休業中のようでした。大砲も置かれていて、アラブ時代には見張り台の役目も果たしていたのかもしれない。

 左右には、小さなビーチもあって人々が泳いでいました。
 
 背後にあるのは、サルバドール教会です。
サルバドール教会


 この門をくぐると新市街の一画に出る。歴史博物館にも入り、お勉強。ただ、効いていない冷房が眠気を増長する。

新市街へ

 で、せっかくなので、レースが終わるまでは、街を出ることはできないのだから、ツールドスペインの雰囲気を味わおうと、コースになっている通りに向かった。

 人々は、集まってきているのだが、中々始まらない。通過していくのは、サポートカーや白バイばかりだ。
ツールドスペインに出くわした


 30分以上はまっただろうか。ついにバイクがやって来た。早すぎて、何台通過したのかも分からなかった。

 レースが終わり、レストランに移動して、ようやく昼食をいただきました。
こんな感じのレストラン


 幾種類かの皿が出て来て、みなでシェアしていただきます。私は、イベリコ豚の生ハムとマンチェンゴチーズが気に入りました。
イベリコハム
マンチェンゴチーズ


 レースの動画。

 
https://youtu.be/8KQ-v9IyLvk
 
  

  


 7時半頃にようやく、太陽が昇り始めた。地中海ではなくてもっと南のリゾート地の様だ。
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 今日は、最後の観光日です。盛りだくさんなので、帰りは、遅くなるかもと言われた。

  地元のガイドさんと一緒に、スタート。

 白い村の中でも、最近注目の集まってきている村が、フリヒリアナです。
1982年に、国内の景観アワードで、最優秀賞に輝いたことのある村だ。

 ネルハから車で、30分もかからない標高320mの山肌に、白く輝く美しい村である。人口は、3000人あまりで、新市街と旧市街に別れており、歩いて楽しいのは旧市街である。

 旧市街と新市街の中心にある広場からスタート。コインを入れるからくり人形があった。 
からくり人形


 広場から少し高い所に有るこの建物は、この辺りでサトウキビ栽培が盛んだったころ、サトウキビ工場だったもので、現在は、サトウキビを利用した糖蜜工場として稼働しています。

 16世紀、フリヒリアナ公の邸宅でした。
 
サトウキビ工場

  村のあちこちにこうしたタイルが、飾られている。
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  これには村の歴史が描かれているのだ。紀元前7から6世紀頃フェニキア人がやって来た。その後、紀元前3世紀頃には、ローマ人がやって来る。
  
  711年には、ムーア人がやって来て、フリヒリアナの人々と平和に共存していたようで、発見されたこの時代の鍋には、キリスト教の十字架、イスラム教の三日月、ユダヤ教の月が、刻まれている。

  14世紀に、イスラム教に変わりキリスト教国家になっても、フリヒリアナではイスラム教も信仰されていた。しかし、16世紀になると、スペインではムーア人迫害政策がとられるようになる。  
 反抗したムーア人によって反乱が起こされ、ついにここフリヒリアナにまで到達した。何千人ものムーア人が戦い、伝説によると、沢山のムーア人女性が、キリスト教徒に囚われるよりと自ら崖から飛び降り死んだという。

 この事件は、「ペニョンデ・フリヒリアナの戦い」として知られているのだが、その頃の様子を描いたものがタイルの絵になり飾られているのだ。

 このタイル絵には、人々の当時の生活が描かれているようだ。
村の歴史の説明

 時間が早いので、影が濃い。
フリヒリアナ村


 樽を利用したテーブル。
旧市街のカフェ


 歴史的建物。
昔の役所

 
 配達の人の手押し車が置かれている。階段が多いので、大変だろうな。
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 青いポットが美しい。
一番美しい村と言われた


  サン・アントニオ・デ・パドヴア教会です。15世紀までは、モスクだった。
サン・アントニオ・デ・パドゥア教会


  中に入りましょう。ルネサンス様式です。
教会内部
天井が木造


  さらにさらに細くなっていく。
狭い


  この道は、村の外に有る、畑などに通う時に利用していたそうです。ちょっと緩やかで広い。
畑などを耕すために通った道


  道路にも模様が描かれている。こういう場所は、のんびりと歩いてみたいところだが・・・。
時間がゆっくり


 ああ、ここのタイル絵は、羊飼いでしょうか?手に槍を持っているが・・・。背後にあるのはお城かしら?
美しいタイル絵


 最後は、展望台からの風景です。見えている建物は、新市街になります。ここを下って行くと、出発点の広場だ。
フリヒリアナ展望台


 実はこの日は、ネルハの街を自転車のレース「ツールドスペイン」が通過することになっていて、のんびりしていると、交通規制にあってしまい、予定が消化できなくなってしまう恐れがあった。で、ガイド氏としては、それだけは避けたいので、ネルハの街に入るまでは、少々急ぎ気味だったのだ。

  ということで、ネルハの洞窟に向かいます。


 スペインを旅行する日本人なら、多くの人が訪れるのではないだろうか。

 私も、初めてのスペインの旅の時に、訪ねている。


 海を見下ろす高台にあるレストランで、パエリヤを中心としてお昼ごはんをいただきました。
そういえば、前回も此処でパエリヤを食べたな・・・。

 飲み放題のワインに少し気分が良くなったあと、少しだけ町を散策しました。


 ここも祭りの飾りつけ、アンダルシアは祭りの季節なのだろうか?
ミハス


 土産物屋の看板には、日本語や中国語といった文字が書かれています。コロナになって2年が過ぎてもそのままの様だ。


 それにしても、美しい街だね。
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 ロバのタクシーで有名だが、馬もいる。
馬車


 こちらの通りも、綺麗に飾りつけられている。
飾り付けられた通り

   ローカルホリデーでもあるのかな?
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 日除けもおしゃれ
日除け



 分かれ道。どちらに行こうか。
別れ道


  この通りは、はっきり記憶に残っています。全然変わっていない。
昔来た道


  出発地点に戻って来ました。ここから、マラガのホテルまで向かいます。
おしゃれ


 マラガの街に入ったところで、空港に向かう。PCR検査を受けるのだ。この時点では、日本に入国するのに陰性証明書が必要だったのだ。

 70ユーロを払い、鼻ぬぐい検査をしてもらう。スマホに結果が通知されるという。紙の証明書は、出国する当日空港で受け取る。

 これで、後は全員が陰性にであることを祈るばかりです。ここからホテルまでは、10分ほどで到着。
  マラガのホテルは、目の前が海で、リゾートホテルといった感じ。小さな子供向けの施設もあったりして、家族で楽しめるようになっている。

  しかし、施設が古い。エアコンは、音ばかりが勇ましくなかなか冷えて来ないし、冷蔵庫の中は、冷え切らなくてぬるい。

  けれども、景色はいいな。
マラガのホテル


  辺りは、高級住宅街らしく、どのお宅にもプールが有るようです。


 ロンダから、車で30分ほど走ると、オリーブや葡萄畑に囲まれた丘の上に忘れ去られたような小さな遺跡アシニポが有ります。


 アシニポという名は、スペインの百科事典によると、現在のレバノンにあるシドンからこの地に移住したフェニキア人によってもたらされたとある。農業とワイン作りが、主な産業だったようで、「その地理的な位置のゆえに大きな都市となり、硬貨を鋳造する力を持ち、後に住民はローマ帝国の市民と同じ権利を持つようになった」とある。


 しかし、目の前の遺跡は、荒れ果てていて、石のこやまが雑然と並んでいるだけでした。 
荒廃した遺跡


 わずかにそれらしき、建物が残されている。浴場跡との事。柱のあたりで、風呂上がりに議論でもしたかも・・・
浴場跡


 こちらは、浴槽の跡で、熱い湯、ぬるい湯、水と別れていた。

熱い。ぬるい、水風呂




 斜面を登って行くと、門のような建物に到着。
ローマ劇場跡


  これは門ではなくて、劇場の舞台の背の部分でした。
アシニポ遺跡


  さらに登って行くと、ハゲワシの群れが上空を悠々と滑空している姿を見ることができる。
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  崖の端に立ってみて、理由がわかった。彼らは、この崖を利用して上昇気流に乗るのだ。標高998mあるという。
標高988m


 つづいて、やはりロンダ近郊にある白い村の1つ、セテニルに向かう。

  3つ目の白い街セテニルを上から見たところ。
セテニル

 折れ曲がった坂道を下って行く。
降りてゆきます

  黄色の縁のあるかわいい教会が、サン・ベニト教会です。

  こんな看板が目についた。マナーの悪さは、何処でも一緒らしい。
どこでも一緒だね


  小さな博物館の壁。
壁


 教会に囲まれた小さな広場が展望台になっていた。
エンカルナシオン教会
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  村は、何年か前に大雨に襲われたことが有り、あちこちの坂道を流れてきた水が一か所に溜まってしまい、車が水没してしまうということが有ったそうだ。
  めったに雨の降らないアンダルシア地方でも、地球の営みの歪みが出ているようです。

  展望台から見たところ。
展望台から


 この村の特徴は、岩山に押しつぶされるようにして建っている家屋が有ることだ。ガイド氏によれば、「後ろ壁を作る必要がないから、家が簡単に建つよ」というが・・・。

  岩山を利用して建てられた家々。
岩を利用した建物


  村の広場まで下って行く。
広場


 インフォなどはここにあります。左手の崖の上には、アラブ時代の城壁が残っている。

 岩が迫って来ているので、狭くなっている通りを過ぎ、
小道


  川に出た。グアダルポルクン川を挟むように岩に押しつぶされるような形で、2つの通りがある。
  通称、「影の通り」と「太陽の通り」だ。2つの通りをゆっくり歩きたかったが、ガイド氏は、急がせる。僕は、影の方が好きだと言いそちらに向かった。
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  お店屋、バル、カフェなどが並んでいる。
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  太陽の方は、こんな感じです。
太陽の通り


  小走り加減で戻って来て、ロンダに向けて出発です。市内に入ったところで、ガイド氏はお役御免となりました。12時きっかり。急いだおかげだね。

  もう少しゆっくり歩きたかったねと、隣の人と内緒話。

  お昼ごはんは、白い街の中でも一番有名なミハスでいただきます。


 王の小道に出かける前に、ビエホ橋まで行って来ました。 

 朝8時頃、ホテルから町を見る。スペイン広場にも誰もいない。

上から見たスペイン広場



 ホテルの横の通りをどんどん下って行くと、水くみ場みたいな場所に出た。
水くみ場?


  橋の上から、さらに上流にあるサンミゲル橋を見たところ。
最初の橋サンミゲル橋


  ビエホ橋をわたります
ビエホ橋渡る


 見えている門は、フィリップ5世門。
ビエホ橋から




 そして、王の小道から戻ってきたのが、予定より早かったので、再びヌエボ橋に向かい、下の方まで下ってみました。ここからだと滝までちゃんと見える。
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旧市街の公園


 ついでに、街の外側を回ってサンミゲル橋を渡って戻って来た。これですべての橋を渡ったことになる。どうでもいいといえばそうなんだけど・・・。

  サンミゲル橋からみたビエホ橋。
ビエホ橋


  今夜は、夕食がついていません。で、添乗員さんと2人でバルに行くことにして、それまでは部屋でゆっくりとしていた。

  すると、何だか外ががやがやと賑やかになって来た。気になるので覗いてみると、大勢の人が集まって来ていた。

  何事?何が始まるのだろう?しばらくすると、通りの奥の方からなにやらパレードが近づいてきた。
祭りの始まりです



ミッキー達


  そうだ、お祭りだ。ラテン系の乗りで、もっとごちゃごちゃになるのかと思っていたのだが、整然と見ているのでちょっと意外な感じがした。

  
小さなカルメン達



 山車に乗っている人達は、地元の人ではなくて、遠いところはペルーから参加している人もいるそうだ。

  牛も参加。昔は本物だったかも。
牛も参加


  
地元の人ではないらしい


  この人達は、地元の人だ。

こちらは地元の人



 何に扮してるのだろうか?
何に扮している?


 大きな風船も。この感じで、夜の9時前だ。
巨大な風船も



 日本有るかなあ
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  約束の時間になったので、下に降りて行ってみると、通りは満杯。この分だと、バルは案外空いているかもと人をかき分けて行ってみると、空席が有った。


  ビールとワインとミニバーガーを注文。店の中から祭り見物。旅先で、こういう経験ができるとはついているな。


  時間が来て、パレードが終わると、人々はさっと引き上げて行く。そして、大きな掃除機の様な車が現れ、あっという間に紙吹雪を吸い取って行った。

  するとそれを待っていたお店の人達は、箒を手にして店の前を履いていく。パレード中は、店の中に避難していたテーブルと椅子を次々と並べて行く。待っていましたとばかりに、それらのテーブルは、お客で埋まっていく。

  情熱的なスペイン人は、祭りの後もいつまでも、余韻を楽しむのかなあと思っていたので、意外な感じがした。オンとオフの切り替えがはっきりしている。こういうところは、見習いたいねと思った。


  今日は、本当に楽しい1日でした。


 今日は、楽しみにしていた王の小道を歩きます。ロビーで車を待っていたら、渋滞の為、迎えが遅くなるとの連絡が入ったので、ビエホ橋の方に行ってみた。 

  結局30分ほどの遅れですみ、出発。2時間ほど掛けてガイタネス渓谷に沿って造られた小道の入り口に到着。出発地点までは、ここからまだ距離が有るが、予約時間まで少々時間があったので、歩いて向かった。

  王の小道は、1901年、周辺の治水工事の為の資材と人員の移動を目的として、チョロ滝とガイターネホ滝の間に建設が開始され、1905年に完成したものだ。

  その後、1921年に当時のスペイン国王アルフォンソ13世が、上流に完成したグアダルオルセ伯爵ダム完成式典に出席するために、この道を利用したので「王の小道」という通称で呼ばれるようになった。しかしダムが完成してからは、使われることも無く荒れはて、2件の事故で計4人が死亡するという事故が起きてからは、立ち入り禁止になってしまう。しかし、クライミング目的で訪れる観光客が絶えることは無く、危険な道として知られていた。2011年から改修が行われ、2015年から再開された。

  私も、コロナがなかったら、2020年の3月に来るはずだったのだが、2年半も延期になってしまっていた。

  今回は、ガイド付きで、約8kmの道を3時間ほど掛けて歩きます。

  不思議な形の自然の岩山。
ゴシックアーチ

  ダム部分。
ダム湖


  ヘルメットとガイディングレシーバーを渡され、グループで出発します。最初はこんな感じ。
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 チョロ川の渓谷。
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  クライミングをやっている人達に人気があるというのがよくわかる。岩山には所々に洞窟がある。
洞窟も多い



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 歩道の幅は、1mにも及ばない。どうやってかけたのだろうという感じがする。工事にあたったのは、まるで山とは関係ないように思える漁師さん達だったという。
へばりつくようにある


  昔は、鉄道の駅が有り、物資を降ろしていたという場所にかかっている橋。恐ろしい。
今は使われていない


  この辺りの地形は、海底が隆起してきて、垂直に立ち上がったもの。この大きな窪みは、海底がポットホールの様に削られたものだそうだ。アンモナイトの化石も見つかっている。
海の底だった


  渓谷には、シロエリハゲワシのコロニーやイベリアアイベックスなども生息しているし、固有種のヤシ、イナゴマメなどの植物の説明も受けた。
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 後半になると、景色が変わり、屹立した岩山の間を歩いて行く。
幅1mみまん



  古い道の上に新しい道を作ったようだ。
王の小道


  マラガとコルドバを結ぶ列車がこの渓谷沿いを走っている。運が良ければ見られるというが、運は有りませんでした。
  
 鉄道の橋
 鉄道橋


 落ちたら絶対助からない。

ガイタネス渓谷沿い

 途中、ガラスのバルコニーみたいなものが有って、足元を見ると抜けている感じを楽しめる。


  吊り橋が見えてきた。
吊り橋が有る


  下って行く方が、何となくいやだが、歩いているとそれほど感じない。
最大300m位高さが有るらしい


  昔は、こんな橋渡ったのかしら?
人が亡くなった古い道


  頑丈な吊り橋を渡って対岸に行きます。
新しくかけられた


  下をみると
どのくらいあるのかな


  渡ってからも、壁に沿って降りてゆく。
ここからが長い


  水力発電所の建物。
チョロ水力発電所


  列車のトンネルとへばりつくような王の小道。吊り橋を渡って、ゴールのヘルメット返却場までが、しんどかった。暑くて、日影もない。
トンネルと王の道


 エル・チョロ駅の近くのホテルのレストランでお昼ごはんをいただきました。まずビールかな。
鉄道駅
エル・チョロ駅


  ビールをお代わり。クーラーとビールで一気に天国に。歩くのなら、夏と冬は避けた方がいいかも・・。

  ロンダに戻ります。

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