好きなもの・・・猫と旅と・・・

旅と猫が大好きです。 それに関係して、マンホールの蓋や乗り物、建築、ダムなどにも興味を持っています。

カテゴリ:東南アジアの国々 > インドネシア・スラウェシ島のタナトラジャへ



 ホテルの近くのお宅で。ヘリコニアでしょうか?


ヘリコニア




 これもお宅の庭先で。ものすごく色のきれいなラン。

20240828_063720




 水仙の花に形が似ているラン。

DSC07476





 アフリカンチューリップの花。遠くからでも目立つ。


アフリカンチューリップ、火焔木




  知らなかったので調べてみた。たぶん、パンナ・カニクラータ
カンナ・パニクラータ




 シロバナ・ねむの木

シロバナねむの木





 
 ホテルの敷地の一角に咲いていて、通るたびに良い香りを放っていた。ジャスミンの香りかなと思っていたのですが、ドラセナ・フレグランスだったようです。

ドラセナ・フレグランス



 名前はわからず、ハエモドルム科らしい。

ハエモドルム科らしい





 パッションフルーツは、花ではなくて果実。

パッションフルーツ




  ペトレア。豪華な花。

ペトレア




  なんてかわいい名前なのだろう。星アザミ。
星アザミ




 今回一番納得した名前の花。「猫のヒゲ」

猫のヒゲ


  現地での呼び名です。


  ユーチャリス。

ユーチャリス



 午前5時、コーヒーだけ頂いてホテルを後にする。


 周りは暗い。朝ご飯はお弁当です。


 5時半ころになると何となく明るくなってくる。行きと同じように峠の途中の売店のようなところで、トイレ休憩をして、お弁当を食べさせてもらう。飲み物は、自己負担なし。

 下をのぞくと橋が見えた。
橋



 鶏は、身を守るために木の上まで飛べるようになっている。でもこれの鳴き声は相当うるさい。
木にとまる鶏


  

  さてここからもまだまだ時間はかかります。8時頃、パロポの空港に到着。ドライバーさんとはここでお別れ。お世話になりました。

  ガイド氏は、マカッサラの空港まで同行してくれます。驚いたのは、ここにはチェックインカウンターも自動チェックイン機もない事だ。すべてがスマホで進められてゆきます。
 最近は、こういう具合に他の国々は、オンライン化がどんどん進んでいて、日本が取り残されているなあと感じる。ただ、我々のように団体のチケットだとちょっとめんどくさい。すべてがコンダクターのスマホに入っているので、彼が全員になり代わってチェックインを行わなければならない。

 9時半離陸。飛行時間1時間足らずでマカッサルに到着します。

 眼下に広がる景色を大いに楽しむ。

 等高線のような棚田。
たくさんの棚田



 一面の田んぼ。
20240829_094143





 マカッサルが近づいてくると・・・。

20240829_102626



川ってほおっておくとこんなに蛇行するんですねえ。
くねる蛇の様




 マカッサラでは少し時間があるので、お昼をいただき、最近できたという「99モスク」を見に行きます。

  さすがに都会なので、車が多くちょっとした渋滞にはまる。



  公園に置かれていた魚のモニュメント。

公園のオブジェ




 ホテルの部屋からもみえていた「99のモスク」。2022年の完成。

99のモスク



2022年完成



  中に入れないと聞いていたけれど、かまわずどんどん進んでいったら、信者じゃない人用の入り口に案内されました。

  玉ねぎが近い。

玉ねぎ



  礼拝堂の天井。

礼拝堂天井




  ミフラブ。

ミフラブ



  ここを出て、干物を提供してくれるレストランでお昼をいただき、スーパーなのかお土産屋さんかわからないお店で買い物。私はその間に近所を散策する。
  この辺りは、中国人の方が多いのか、そういった廟が目立つ。

マカッサルの通りで



  そして、4時前には空港に到着。ガイド氏ともここでサヨナラだ。本当にありがとうございました。

  マカッサラからジャカルタまでは、2時間ほど。時差を戻して夕方の6時前の到着。羽田便の出発は、夜遅くの23時25分なので、5時間以上を空港で過ごさなければならない。

  新しい空港できれいだし、いろんな場所にアーティストの作品があって快適な空港ではあるが、少々時間が長い。

  結局、ラウンジに向かう。

  この絵の作者はかなり人気があるらしい・・・。

空港の中、有名な画家らしい



空港の中、有名な峩々らしい (2)


  確かに!


  心配なことが1つ。日本では、台風の影響で、新幹線が計画運休になってしまって、移動の手段が限られていたのだ。

  昨晩、ネットで、高速バスの予約がとれたので、一安心していたのだが・・・・。



  翌朝早朝、羽田に到着し、スマホを立ち上げたとたんメールが入ってきた。予約していた東名を通る高速バスは運休になったとある。

  え!?さて、困った、こんな事中央高速を通るバスにすればよかったかなあ。こういう時に限って、預けた荷物が出てこない。結局最後から3個前。

  ともかく東京駅まで行ってみることに、最悪、北陸新幹線で帰ろう。


  東京駅のみどりの窓口は長蛇の列。自販機の方が短そうなので2手に分かれて並び、早そうな方に集まることにした。

  結局自販機の方が早く、45分ほど後に出るはくたかの長野経由で帰ることになった。勿論指定席はとれず。運がよければ座れるが・・・。

  時間はまだあるが、ホームに向かいます。そして、自由席の列に並ぶ。先客もいたが、ここなら何とか座れそうな気もする。この間に、私は、彼女の分も一緒にお昼ご飯を買いに行く。列車内では車販はないのでもしもの時のために食べ物は必要だ。

  そして、はくたかがホームに入ってきた。そしてなんとか座ることができてほっとする。長野からはどうなるかわからないので、今のうちにお昼ご飯を頂きます。

  途中駅からも人は乗ってくるが降りる人は無し。外国人の姿が目立つ。京都や大阪に行くのだろう。

  そして長野駅に到着。乗り換え時間が短く、これを逃すと1時間も待たなければならないので、必死で走る。無事乗れたが、当然席はない。それでも望みをかけて車内に入る。デッキにいたらチャンスはないからね。

  すると、運のいい事に、松本駅で1人分空いた。幸い近くに立っていた彼女が席をゲットできてほっとする。

  列車は、塩尻駅のホームに滑り込むと、ものすごい数の人が待っているではないか!ここであずさの存在に気が付いた。そうかそういう手もあるのか・・。
  料金はあずさの方が安いが、早く乗れるのはたぶん北陸新幹線の方だと思う。


  1人分の席に、私は少しだけ座らせてもらい、ほっとできた。なんかついているな。


  私は、名古屋駅の1つ手前で下車。彼女は大阪までまだまだ旅は続く。幸いこだまと近鉄は動いているのだ。

  3月のキャセイの遅延で大阪に泊らざるを得なくなった事や、4月のドバイでの大洪水の足止めといい、今年はなんだかトラブルが多い・・・。次は何事も起きませんように。

  

  今回は、ちょっと変わったたびになりました。死生観というのは様々だと実感できた。



 お昼をいただきます。足場利用など、トラジャの人達の生活に欠かせない竹ですが、食べ物としては食べないようで、器としての利用に留まるようです。 

  タウタウに似ている感じもするテーブルセッティングのナフキン。

テーブルセッティング


  パピオンという鶏肉の青竹焼。器の中に卵と鶏肉を入れ蒸し焼きにしたもの。薄味で中々おいしかった。
 
竹の器



中には鶏と卵



 
  レストランの庭先には鶏の親子が・・・・。なんか、なんかなあ・・・。

親子




  南トラジャをかつて統治していた王族の墓があるスアヤ村にむかう。王族の墓というので勝手に豪華なお墓を想像していたのですが、それは過去の話。
  昔の大きなお棺がガラスの建物の中に放置されている。


古いが巨大な柩


  断崖墓地です。

スアヤ村、王族の墓



  そして、かつての中心地だったマカレ村へ移動。途中、最近できたばかりだという巨大なキリスト像を遠くから眺めた。リオデジャネイロのキリスト像を思い出します。

キリストの像



  トラジャ族の英雄ラキパダダの像。彼は、トラジャの血をトラジャの地以外にも広めていった人物で人気がある。

ラキパダダの像


 
古都マカレ




  ちょうど、南トラジャの合同学園祭が開催されていたのでそれを少し見学しました。
合同学園祭



 自分の作品を手にする子供。小学校から高校までが一斉に集まって何かしらやっているようです。

作品を持った子供



  かわいいね。

可愛いね




  自分で作ったという。

自分で作った籠と



  ここでは少数派のイスラムの生徒も。

南トラジャ地方の生徒たち




  胸に日本語の文字のあるTシャツを着た女の子。

日本語のTシャツ



  パナソニックが援助している工業学校のような学校。そこの生徒さんたちで、エアコンを地区に学校に設置していったんだって。

  
パナソニックが援助




高専みたいなところかな (2)




  レモ村で見た柩を乗せる大きな神輿はこのようにして進んでいく。
お棺を乗せたみこし




 染められたひよこ。日本でも昔見た気がする。

色が付けられたひよこ




 すっかり暗くなってきた中、トラジャコーヒーの専門店に寄りました。

トラジャコーヒー


  いろんな豆を試飲させてもらい、結構な数が売れた。

  女の子が、声をかけてもにこりともしないで豆の選別をしていたので、お手伝いをした。始めると夢中になりあっという間に終わってしまった。
  こういうこと好きだな・・。


豆を選別している



  そして、ホテルに戻る。今日がツアーとしての最後の晩餐です。旅行会社のおごりで、インドネシアのワインを飲ませてもらった。最近はアジアでも、ちゃんとしたワインを飲めるようになってきています。

  赤とロゼ。
インドネシアのワイン



 明日の朝は早い。5時にはここを出発します。


 レモ村は、断崖墓地で有名です。 

 のどかな田園風景の中にある。
20240828_100856



 なんだかタウタウに見下ろされている気がする。
DSC07519


  
いろんなタウタウ (1)



  長い間使われていない墓室だろうか?スズメバチの大きな巣が作られている。

スズメバチの巣





 十字架が置かれているものも。これは新しそうだ。でもここに入れるのは大変そうである。

クリスチャンでしょうか



 このミニチュアタンコナンみたいなものに柩を乗せてここまで運んで来て、そのままここに置きっぱなしにするのだという。
これに柩を乗せた運ぶ、置きっぱなし



 細い道を村の中心の方に進んでいくと、何軒かのお土産屋さんがあった。
 女性が作っているのは、ビーズの作品。売り物になります。

  
ビーズの作品



  こちらの男性は、トラジャ地方有数のタウタウ職人だという。
タウタウ職人ん



 ほぼ等身大のタウタウ。

店先に並んでいたタウタウ


  お土産用の作品もたくさんあります。

彼の作品 (2)



彼の作品 (5)



  ここから歩いて20分ほどの所にガイドさんのトンコナンがあるというので見せてもらう事に。
途中、香辛料のパギーを作っているお宅があった。

  パギーの外側の皮はスライスして他の事に使い、実の中の梅干しの天神さんに当たる部分を細かく砕くとあの黒い香辛料になるという。
 ガイド氏は、奥さんのお土産に購入しました。

  
DSC07555



  坂道を登ったところに建設中のトンコナンと古いトンコナンが並んで建っていました。

ガイドさんの建築中のトンコナン


  職人さんが、この日も入っていました。

職人が入っていました



  トラジャコーヒーとバナナのてんぷらをいただきました。甘酸っぱくてとっても美味しい。

ガイドさん、娘さん




 ご家族。普段はここに住んでいるのではなくて、町の方にいるそうだ。今日はわざわざ来てくれたのだという。
  普段ここを管理しているのは、叔母夫婦だという。

ご家族



 ゆっくり休ませてもらい、バスで次の見学場所のコテ村に移動する。この村には、幼児を木の中に埋める風習があるのだ。
  
  トラジャの人全員がトンコナンを持っているのではなくて、持っていない人もいる。彼らの住まい。

コテ村。トンコナンを持てない人もいる (1)


  穀物庫

コテ村。



  コーヒー豆が干してありました。

コーヒーの実



  製品にしたものや胡椒などがお土産として売られていた。

トラジャコーヒーを売っている



  村の奥の方に進んでいくと、森があり、その中の1本の木が不思議な形をしていた。

DSC07577


  この木は墓地で、アルク・トドロ教にのっとり幼児が無くなった時には、この木をくりぬき中に埋めるのだという。どんな木でもいいというのではなくて、タラかパテの巨木が選ばれる。

  ここの木は、パテの木で100年を超えているそうだ。

DSC07576



  今はこんな感じだが、30年もすると全く分からなくなってしまう。パテの木の特性として、異物を取り込んで修復してしまうのだという。

  30年もするとこんな感じに・・・。しわの酔っている部分が埋められていた部分だそうだ。

30年もするとこのようになる


  家族は毎日、ここにきて幼児と対面することができる。この木の中で生き続けているからだ。

  帰り際に軒先で干されていたこれ、なんだと思いますか?
中の繊維質をマットレスの代わりにするという (2)


 割るとこんな感じ。

中の繊維質をマットレスの代わりにするという (1)


  少し入っている綿のようなものを集めて、マットレスの代わりにするそうです。気が遠くなるわ!マットレスを買えない人もいるのだ。

  この後はお昼ご飯です。


   今日の出発は、割とゆっくりだったし、雨も降っていなかったのでホテルの周りを皆で散歩した。

 ホテルの周りでも、巨石による葬儀が行われていたようです。

ホテルの近くにも巨石が置かれていた (2)



  最近まで、このトンコナンは日曜学校の役目をしていたらしい。

少し前まで日曜学校になっていました



  朝の町の様子。

ホテル近くの通り (1)



ホテル近くの通り (2)



  年代物のランドローバー。プレートはあるけれど、動くのだろうか。


古いランドローバー





 ホテルに戻り朝食をいただき、再び出発。今日はガイドさんの知り合いのトンコナンを見せてくれるというので、そちらを目指す。


 レモ村の入り口の看板。
レモ村訪問

 


男性が1人で住んでいる



 このお宅のトンコナンは、水牛が3頭ついています。

水牛が3頭


  家系図がある。現在の当主は、ここには無くて6代までの物らしい。

少し前までの家系図



  2階に上ってもいいというので、上がらせてもらう

上に上らせてもらいました



  真ん中の部屋。ここは家族が話し合ったりもするし、子供の寝室でもあるようです。北側の部屋には、家長が、南側の部屋には祖父母が住み、彼らが無くなるとその南側の部屋に防腐処理をした遺体を西枕にして葬儀が終わるまでおかれるという。
  儀式後は、その部屋で南枕で安置されるか、墓地に移動されるのだという。このトンコナンの南の部屋にも、しっかり鍵がかかっていたので多分安置されているのだと思う。


  
2階の真ん中の部屋




 ついでに、現在使っている洗面所やキッチンなども見させてもらった。とてもきれいにされている。

洗面所



台所



  田舎道を歩いて、断崖墓地を目指す。途中、農作業を行っている家族の方と少し話をする。おばあちゃんは、ヒルにかまれたといって足から血を流している。

  娘さんはモデルを快諾。

農作業をされていた女性



  旦那さんでしょうか?雨が降って田んぼの土が緩くなったので、切り株を抜いて、土の中にすき込み肥料にする作業をしていた。全部手でやるなんて、気が遠くなりそうだ。


株を抜いている



  刈り取りの終わっていない田んぼには、スズメ除けの案山子。

案山子


  
  彼らのお宅でしょうか?

この辺りのお宅



  お墓はクリスチャン。

クリスチャンのお墓





 ここには、小さな断崖墓地もありました。あまり使われていないのかもしれません。

断崖墓地





 ちゃんとした案山子。日本では、すっかり見かけなくなり、催し物としての案山子コンテストなんかしか見なくなった。

ここにも案山子



 昔は直播だったが、最近はちゃんと苗を育てて田植えをするそうです。奥の四角の所で苗を作るそうだ。そこから下には、丸い池のようなものがるが、そこだけは深くなっていて2mほどもあり足が立たないという。魚を飼っているので、増水しても、魚が逃げ出さないように深くしてあるのだ。

苗床と魚の池



 と前方に、大きな断崖墓地が現れた。


  バスの中から、外を見たら、水牛と目が合った。気持ちよさそうだ・・・。

気持ちいい?



 お昼のレストランまでは、もう少しかかるようだ。この小さな集落には、教会が2つも見える。

教会が2つ


 
 お昼時なので、外に出てきた学生たちかな。
学生たち



 できたばかりの美しいトンコナンがありました。屋根も昔と同じ技法で作られている。トラジャ族は文字を持たなかったので、こういう模様はいろいろな意味を持っているという。

新しいトンコナン



 

  レストランに到着。今日のお昼のメインは、川魚をバナナの皮で包んで蒸し焼きにしたもの。

川魚のバナナ包み焼



  毎日、毎回違ったお料理が出て来るのはうれしい。前回は、サケとチキンばかりだったからなあ。


  ゆっくりと食事をいただいた後は、今日回る最後の村ケテケス村に向かった。

  最近ここは観光地化が進んでいるというが、入り口のところに募金箱のよう物が設置されていた。

ケテケス村 (2)



ケテケス村 (1)




 でも人気が出るのが分かる。この建物の並びはとても美しいもの。

20240827_154043


 たくさんの角が歴史を語ってくれる。

たくさんの角



 このトンコナンなんか、横にはあごの骨まで並べてある。

角だけではなくてあごの骨?


  住人たちは、この奥の普通の建物に暮らしているようです。

  背後に向かうと、お土産屋さんや大きな墓室、断崖墓地などを見ることができる。


  置物や額などを作っている男性。
お土産を作っています




 両側に並んでいるお土産屋さんの間を進んでいくと、洞窟墓地に出る。

さらに登っていくと



  登っていくと、朽ち果てたおびただしい柩が崖に置かれている。

崖に括り付けられたような柩



  豚は、女性だ。トンコナンは、子供。水牛は男性の柩。

トンコナン型のお棺に



 比較的新しく、模様も彫られています。
奇麗な模様のすいぎゅ型




  タウタウも・・・。

タウタウも



  一番上には、洞窟があり、入り口にはこんな顔をしたタウタウが待っている。
洞窟の入り口




 ここの墓地は、お金持ちが多いのか、このような豪華な墓室も目立った。

様々




 役職についていたらしい男性の大きなお墓の扉には、立派な彫刻が施されたドアがある。このドアは、エボニといい固くてとても丈夫なんですって。

エボニで作られたお墓の扉




  最後の20分ほどの自由時間は、まみれの水牛をずっと見ていました。
20240827_163949



  この牛がなぜこんなことになっているかというと、虫のせいだ。追っても追っても攻撃してくる小さな虫。泥を塗っても全然効果がないようです。
泥まみれの水牛



たくさんの虫



 何とかしてやりたくてもどうしようもできない。相当のストレスだろうなあ。

 

 ホテルに戻り、一旦休んだ後、外のレストランに夕食を食べに行きました。


 そのレストランの壁にはこんな絵が描かれていた。トラジャ族の死生観を現したものだという。
死への道でしょうか。

 
20240827_212849


 


  


 途中、トイレ休憩のために小さなスタンドに立ち寄った。インドネシアは、石油の産出国でもあるので、ガソリン価格は安いのかなあと思ったのだが、そうではなくて日本とそう変わらない。

  
ガソリンスタンド



  通りの向こう側の家は、かなりの邸宅です。お店の人によると、ここには住んでいなくて別荘らしい。

国外に住んでいる人の別荘らしい



  町から離れると、トンコナンがかたまって建っているのを多く見かけるようになる。

トンコナン遠望



  白いペンキを塗ったのだろうか?伝統的な屋根は、竹や木をつかっているが、とたん葺きの家も多い。

白い屋根のトンコナン



  家族で農作業かな。今はコメの収穫時期のようです。
家族での農作業



  大きな教会がある。

大きな教会



  古代からの葬儀が残っているボリ村に到着。

ボリ村



  葬儀が行われる場所。

巨石文化がある




  遺体は、一旦ここに置かれます。

ここに遺体をいたらいい






 ここボリ村では、古代から葬儀の際に巨石を山から運んできて儀式場に立てるのだ。これは土着信仰「アルク・トドロ教」によるものだという。今でも、石の大きさこそ違うものの、その文化を続けていらっしゃる方もいるそうです。

 それにしてもこれほどの物を運んできて、形を整えるには、時間もかかっただろうな。

葬儀の際に山から運ばれた
 
  

 ちょっと離れたところから見ると、ストーンサークルのようです。

ストーンサークルみたい



 坂道を登っていくと様々な墓室があった。

上に墓室が続く



  岩の上にトンコナンが載っている。

岩の上にトンコナン型



  写真や飲み物が置いてある。入り口の画もきれいです。

墓地の扉




 儀式場の隣の家では、男性が丁寧に水牛を洗っていた。牛もとても気持ちよさそうだ。彼は200万でこの牛を買ってきて、今育てている最中らしい。いずれは売らなければならない。
  
20240827_114505



 カカオの実がなっていた。ここトラジャ地方は、コーヒーの産地だが、カカオとコーヒーは産地がかぶるのだ。
カカオ




 続いて、パリンヂン村に向かう。
ここにも、脱穀した籾が干してある。
 機械も使うようだが、手作業で行われるのもまだまだ多い。
モミを干す

 
  
 たくさんのトンコナン。
  
たくさん



   
 パリンヂン村の石灰岩洞窟の入り口に到着。このお宅の横を通ってゆきます。

パリンヂン村 (1)




 ここでもかつては、巨石信仰があったのでしょうか?先ほどの石ほどは大きくないけれど・・・。

巨石もある




  ここからが、遠かった。ずーっと登りが続く。

  頂上に一軒お宅があり、タウタウと石の水牛が置かれていました。


タウタウの一種




  ここからは少し下りそしてまた登ると、


  かなり大きな洞窟が現れた。天井からは、鍾乳石が垂れ下がってきている。


石灰岩洞窟の中に



  ボロボロの木棺が、無造作に置かれたり積み上げられている。体の骨が無くなってしまい、髑髏だけになっているものもある。


たくさんの骸骨



  いったいいつ頃の物なのだろう?

  お棺の中をのぞくと、
壊れかけのお棺の中にまとめて



  お棺の形も、様々で、豚の形は女性が、牛の形には男性が、トンコナンの形には、子供を入れるという。
水牛の形


  
トンコナンの形




 ここまでくると、なんだか物のように思えてしまう。死は恐れるものではないなあ・・・なんて。



 昨日に続き、伝統葬儀儀式の会場にやってきました。 
再び葬式へ



 中に入ると、早朝屠られた水牛の解体が行われていた。きれいにして、これから調理される。
昨日屠られた水牛



 たくさんの人にふるまわれるので、ここで調理する。

これで肉を調理する



 犬が、気になるのかそばにいる。イスラム圏では犬はあまり見かけないが、この地方では犬は野良も含めてたくさんいる。

犬は肉が気になる





  招待された人達の座る場所。

参列者





 白い顔の水牛が入ってきた。それなりに高い牛である。

もう1頭増えた




 豚も運ばれてきた。この日我々が帰る時までに、水牛は4頭、豚は40頭余りが贈られていたが、最終的には水牛40頭、豚はそれ以上になるらしい。すべて屠られて食べられてしまうのだから驚きだ。
 いったい何人の人がやってくるのだろう!

 
またまた豚が運ばれてきた




 この水牛を贈った家族だろうか?記念撮影をしている。

  
親子で記念撮影



  豚を指さしている子供は、故人の男の孫だろう。

豚を指さす男の孫かひ孫




 おそろいの衣服で歌をうたいながら、何かをついている女性達。

歌を歌う



  この人が、司会者で、どこの誰それが何をどれだけ贈り物をしたとか、故人の経歴などを次々と紹介しながら、儀式を進めていく。
 
司会者



 彼女らは、近しい親族です。
そろいの衣装



 この日は、それぞれ各地から集まって来た方たちが入場してきます。

https://youtu.be/lMHozeh3Z2U
  
  場内を一周してこの建物に入っていきます。

ぐるっと回ってこの建物に入ります



  
身内の参列者



  お棺が置かれた建物横で待機している方たちは、親族の方々です。

一番近しい親族たち



  彼らも、場内を半周して先ほどの建物に入って行き、親族の方々と対面するそうです。

 https://youtu.be/AxvbgEhOAiI

  そうこうしているうちに4頭目の水牛が連れられてきた。育てた牛を手放す家族は、やはり悲しいのだろうなあなどと思う。
 
もう1頭連れられてきた。計4頭。



 そろそろお暇しましょう。招待客が座っている間の通路から外に出ます。

 
及ばれする人たちはここにいます



 驚いたのは、お店屋さんが出店していたこと。確かに悲しむことというより、お祝いのような雰囲気だ。

なんと、参列者向けのお店まで



 会場の外に出ると、トラックの荷台で順番を待っている水牛がいた・・・・。
なんだか諦観したような感じを受けるのは人間の身勝手か・・・・。
 
外では、もう1頭待っていた

  
  この後は、北部のトラジャ族の村に向かいます。

このページのトップヘ